時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

リアル鬼ごっこ

2008-09-30 | 映画


ここ数日間
全国各地で佐藤の苗字を持つ人の死亡が相次いでいた
共通点は苗字が佐藤ということだけだった…

佐藤翼は
アル中の父と
生まれつき病院に入院している妹
愛の世話をする優しさを持っていたが
学校では
一匹狼の少年だった
敵対する佐藤洋とは幼馴染みだったが
いつの頃からか
二人は不仲になっていた



ある時
洋たちのグループに追われて逃げ回っていた翼は
突然
別世界にワープしてしまう
ここでは
王様が国を統治している
人口は約1億人
そして「佐藤」という苗字を持つ人口は
500万人を超えていた

ある日
王様は
佐藤と名乗るのは自分だけでいい!
と怒り

鬼ごっこのように
ゲーム感覚で全国の佐藤を捕まえ
抹殺する‘リアル鬼ごっこ’を始めていた



鬼は
「佐藤探知ゴーグル」なる特殊な機器を用い
付近の「佐藤」姓の人間を探索
発見し次第追いかける
「佐藤」は
捕まったら最後
秘密の収容所に連れて行かれる
そして
捕まった暁には
眠るように殺されてしまうと言うシナリオ

鬼に捕まりそうになった瞬間
‘リアル鬼ごっこ’
5日目終了を告げるサイレンの音が鳴り響く



一夜明け
翼は入院しているはずの愛に会う
「あなたは私の分身のお兄さんなの!」

妹と名乗る少女から
入院している妹・愛の持つ特殊能力によって
自分がパラレルワールドに
飛ばされて来たことを知らされる



パラレルワールドとは
二つの同時進行している世界
どちらにも同じ人間が存在し互いが連動している
生まれる時と死ぬタイミングは同じ

翼の母・益美は
パラレルワールドを飛び越える特別な力を持っていて
こちらの世界で翼を生んだのだ

「ここで連動の法則から外れたのがあなたよ
元の世界に佐藤益美がいない状態であなたが生まれたから
佐藤翼はレギュラーで独りしか存在しない…
あなたはこの国で生まれIDチップを埋め込まれ
元の世界に戻ったの!」

「愛に言って俺を元の世界に戻すように言えよ」

「こっちであたしやお父さんが死んだら
向うの世界のあたしやお父さんも死んじゃうんだよ!」

そして
‘リアル鬼ごっこ’最終日
開始を告げるサイレンが…



翼は無事
‘リアル鬼ごっこ’7日目を逃げ切れるのか
愛を
父を
守りきれるのか!

そして
‘リアル鬼ごっこ’の裏に隠された
真実が明らかにされる



感想ですか?

実は
昔からある遊びって
結構残酷な背景があるもので
‘籠目’しかり…
発想は面白いと思う

でも
毎日毎日
生活や仕事
何かしらに追われて生きている現代人には
疲れる映画なのでは?

だって
ネバーエンディング‘リアル鬼ごっこ’なんだもん…

いやぁ~
理由はどうであれ
‘追いかけられる’と言う
シチュエーションは
生理的に好かんのです
なので
始終や~な気分に浸ってましたよ

や~な気分です

だって
ネバーエンディング‘リアル鬼ごっこ’よ!





アヒルと鴨のコインロッカー

2008-09-29 | 映画


お前のやることは簡単だ
裏口に立ってドアを開ける
裏口の窓は曇りガラスになってる
誰かが立てば
店の中から影が見える
人がいるのを解からせる

裏口から
悲劇は起きる…



仙台に越してきたその日
僕・椎名は
ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら
引越しの片付けをしていた

「ディラン?」
「ディラン」
「引っ越して来たんだ 手伝おうか?」
「いえ もう随分片付いたんで…」
「ふ~ん それなら家に来いよ?」

優柔な僕は
お隣さんの家に上がりこんだ

「好きなんですか?ディラン」
「あの声は 神さまの声だ」

「呼び捨てにすると親しくなったきがするだろ?」
と言われたので
僕たちは
お互いを
‘椎名’‘河崎’
と呼び合うことにした

「ちょうど良かった」
「何が?」
「誰かが来るのを待ってたんだ!まさかディランを歌う男とは思わなかった」

「やりたい事があったんだ!きっかけを探してた 手伝いが必要だった」

隣の隣に住む
引きこもりのブータン人留学生のキンレィ・ドルジに
広辞苑を贈りたいと言うのだ

「彼には調べたいことが二つあるらしい 一つはアヒル もう一つは鴨」

そう言って
河崎は
僕に突拍子もない計画を持ちかけてきた



「一緒に本屋を襲わないか?」

乗る気などさらさらなかった僕だったはずなのに
結局
河崎に言われるまま
モデルガンを片手に
書店の裏口に立ってしまった

お陰様で?
本屋襲撃は成功
でも…
「これ『広辞林』だ!『広辞苑』じゃない!」

不思議と笑みを返すだけの河崎

それから間もなくして
僕は
ペットショップの店長をしている麗子さんから
聞かされることになる

河崎とドルジ
そしてドルジの恋人で河崎の元カノ琴美の
愛しくて切ない物語を…



遡ること二年前…


二年前の物語は
琴美(実は河崎の元カレ)
ドルジ
河崎
麗子を中心に展開します

何故
河崎は本屋で‘広辞苑’を盗まねばならなかったのか
何故
ドルジは引きこもってしまったのか



今回もσ(^^;)
語ってしまいましたが
実は
全然語ってないことが
映画を見ると解かります!

借りましょうDVD



見ましょうDVD

瑛太くん「アンフェア」以来のハマリ役
松田龍平もめちゃいい
濱田岳くんもいい味かもしだしてます



麗子さんの口から発せられたある言葉から
「あれれれれれれれれ…」
と思い
以後
感嘆詞オンパレード

どんどん
引き込まれて行きます

映画のタイトル
「アヒルと鴨のコインロッカー」
こちらにもちゃんと意味があるんです!

ドルジくんが日本で
体験したこと
感じたこと
も~解かるよ!

外国人って
そうなのよ!!!
うんうん解かるよ解かる (/_;)



原作は
『死神の精度』
『陽気なギャングが地球を回す』を書かれた
伊坂幸太郎氏です

映画の出来としては
この作品が
一番よいのではないかと思います




昨日の4つと
本日の5つとでは
作品の捉え方・評価の基準が異なります
全然違います!
くどいようですけど
ほんとに別モンです!

<おまけ>
椎名の同級生役で
「太陽と海の教室」でも共演した
岡田将生君が出演しています



めがね

2008-09-28 | 映画


「かもめ食堂」の
荻上直子監督とスタッフが再び集結して
出来上がったのが
映画「めがね」

南の海辺を舞台にした物語です



日本の何処かの春
都会のど真ん中で
先生と呼ばれるような仕事してたらしい女性
タエコさん(小林聡美)が
日本の何処かの
優しい日差しと
爽やかな風が穏やかに吹く
海辺にやって来ます

シルバーの大きなスーツケースと
赤いバックひとつ肩にかけて
タエコさんは
浜辺を進むのです

春になると
何処からか浜辺にやって来て
かき氷屋さんをはじめているサクラさん(もたいまさこ)に

「氷ありますよ」と
声をかけてもらっても
ひたすら歩き続けるタエコさん



予約していた宿ハマダで
タエコさんを出迎えてくれたのは
宿主のユージさん(光石研)と犬のコ-ジくん

でも
何日か過ごしたタエコさんは
マイペースに明け暮れるハマダでの毎日に
何だか慣れなれません

ある日
散歩の帰り
のどが渇いたタエコさんは
冷たい飲み物が飲みたくて
サクラさんのかき氷屋さんへ行きました

でも
そこにはかき氷以外はありません

「かき氷は苦手なんです」
そう言って
タエコさんは
かき氷を食べようとしませんでした

ついに
タエコさんは
思い切って宿を変えようと
もう一軒ある宿へ行ってみます
でも
とある事実を突きつけられ
宿難民になり
畑のあぜ道で途方に暮れていると
三輪車にのったサクラさんが
迎えに来てくれました
タエコさんは
サクラさんが運転する三輪車の後ろに乗り
再び
宿ハマダへ



そして
またある日の朝
毎日ハマダで
朝ごはんを一緒に食べている
ハルナさん(市川実日子)に
タソガレるわけでもないのに
何故ここに来たの?
と聞かれて
戸惑ってしまうタエコさんなのでありました

タソガレるって?

数日後
ハマダにタエコさんを追って
青年・ヨモギくん(加瀬亮)がやって来ました
そして
ヨモギは
難なくタソガレを満喫しているのです

タエコさんは
思い切って
宿主のユージさんに尋ねました
『タソガレるには何かコツがあるんでしょうか』

ユージさんは答えます
『食べてみるといいですよ サクラさんのかき氷』

そして
ついにタエコさんは
サクラさんのかき氷を食べてみることにしました



サクラさんは
かき氷用のあずきを煮ています
「大切なのは、焦らないこと」
「焦らなければきっと…」

タエコさんに
出来たてホヤホヤのあずきを
試食させてくれました

タエコさんは
サクラさんの三輪車の後ろに乗せて貰えるし
あずきも食べさせて貰えて…

そんなタエコさんに対して
ハルナさんもユージさんもヨモギくんも
ちょっと嫉妬しています

みんな揃って
海辺でビールを飲んでいると
ヨモギくんが言いました

「先生、旅は思いつきで始まりますが、永遠に続かないものですよ」
「(タエコさん)知ってる…」
「ぼくは、そろそろ帰ります。先生は?」

タエコさんは
答えられません

いつしか
タソガレに身をゆだねられるようになったタエコさん

「あっ!」

ハマダのキッチンで
料理の下ごしらえをしていたサクラさんハルナさん
防波堤で釣りをしていたユージさん
港を散歩していたタエコさんが
空を見上げました

それは
梅雨の始まりを知らせる
空からのメッセージ

春の終わりを告げる
空からのメッセージ

雨音で目が覚めたタエコさんは
サクラさんが
日本の何処かへ戻ったことを知ります

ハルナさんが運転する車で
飛行場へ向かう途中
眠る時以外
外したことのないめがねを落としてしまいます
でも
めがねをはずしたまま
タエコさんもまた
都会のど真ん中へ
戻っていくのです

シルバーの大きなトランクは
もうどこにもありません
持つ必要がないからです
赤いバックひとつ肩にかけて…
都会のど真ん中へ
戻っていくのです

そして
季節はまた春になりました




「かもめ食堂」を見て
ツボにハマった人は
きっと
「めがね」にも
ハマれる思います

エンディングを見ながら
実在するとしてたら
いまのわたしでは
この南の海辺には辿り着けない
宿ハマダは探せない
サクラさんのかき氷は
食べれない
そんな気がしました



陽気なギャングが地球を回す

2008-09-27 | 映画


スラップスティック・コメディ作品
コメディの一種
体を使ったギャグ
ドタバタ喜劇



成瀬:大沢たかお

性格は
沈着冷静・用意周到な男
職業は
市役所勤務の公務員
他人の人の嘘がわかってしまう男‘人間嘘発見機’



雪子:鈴木京香

自動車教習所の教官
離婚暦あり
一児の母
職業は
自動車教習所の教官
コンマ1秒単位で時間を支配する‘正確体内時計を持つ女’



響野:佐藤浩市

喫茶ロマンの店主
妻持ち
口から生まれてきたような
いい加減な理屈をこねる‘演説の達人’



久遠:松田翔太

動物と自然をこよなく愛する
大学生
生まれついての‘天才スリ師’



実生活においては
何の役にも立たない
奇妙な能力をもつ4人の男女が出会ったとき
ロマンあふれる犯罪計画が動き始める!

大胆不敵な計画は
成功するかに思えたが
突如現れた別の強盗に現金を奪われてしまう

「計画が漏れていたのか?裏切り者がいるのか?」

強奪された現金を奪還するため
彼らは
更なる奇妙な仕掛けを駆使した計画を実行に移すのだが…

善人
悪党入り乱れての知恵比べ
最後に勝利する者は!?



他の登場人物

田中:古田新太
田中商店の店主
合鍵からナンバープレー
盗聴器まで
大抵のものは何でも作ってしまう男
若者嫌い
でも成瀬は気に入っている

地道:大倉孝二
雪子の元亭主

慎一:三浦知鉱
雪子の一人息子

祥子:加藤ローサ
響野の妻



えぇ~
いつから成瀬と雪子…

響野&祥子が?

一枚上手の久遠
ギャングは卒業~
とばかりに
メキシコに逃亡?
セシメタ2億円の一部を
ヒカガミ・インパラ・アレキサンドロス保護のため使い
当座の生活費以外を寄付したものの

ある町の銀行で
ギャングに遭遇してしまう

「なんてこった…」



響野さ~ん
日本語でうんちく語ってどうすんの?

でた~
‘正確体内時計を持つ女’雪子
グットタイミングで車を前付け



響野「やっぱり あれだなぁ~メキシコでやる銀行強盗は一味も二味も違うな~」
成瀬「映画じゃ ギャングは大抵国境を越える前に打たれて死ぬんだがな~」
雪子「そう言うのはロマンじゃないわね~ギャングは陽気でなきゃ」
久遠「これから何処いくの?」
祥子「やっぱり~銀行って言えばスイスでしょ?悪党の隠し金が唸ってんでしょ」
慎一「あのさぁ~キリンの問題解かったの?」
響野「まだです どうもすいません 」
久遠「まだ 考え中」
成瀬「キリンがどうしたんだ?」
雪子「飛ばすわよ!」
一同「ロマンは何処だぁ!イェ~イ」



古田新太さん良いです!

原作読んだ方には
かなり酷評のようですが
幸いなことに
σ(^^;)
読んでません

ちなみに
『陽気なギャングが地球を回す』は
『死神の精度』を書かれた
伊坂幸太郎氏の小説です




本日は
加藤ローサちゃん繋がりでした~


スマイル 聖夜の奇跡

2008-09-26 | 映画


2007年12月25日 北海道
アジアリーグのアイスホッケー選手・猪谷昌也は
久しぶりに故郷のアイススケート場に足を運んだ

リンクでは
一人の女性が
懐かしい曲にのせ演技を始めた

その姿に
昌也は
初恋の少女・篠原礼奈をダブらせる



1987年

プロのタップダンサーになる夢に破れた修平は
逃げるように恋人・静華のいる北海道にやってきた
静華との結婚を望む修平だったが
彼女の父親は彼に条件を与える
それは
スケートも滑ったことさえない修平が
弱小少年アイスホッケーチーム‘スマイラーズ’を勝利に導くこと

チームのエース・昌也は
2年前
実の両親を交通事故で亡くし
縁戚に当たる猪谷夫妻に引き取られ
北海道・星屑町に住んでいる
両親を亡くして以来
笑顔を見せることがない

そんな昌也は
ある日
ほのかな思いを寄せていた
フィギュアスケートの少女・礼奈に
デートに誘われる

水族館・マック・公園
一日楽しんだ締め括りに
二人が向かったのは映画館
礼奈が
突然席を立ってスクリーン裏へ行ってします
あとを追う昌也

「一度ここへ来てみたかったんだ」
「なんか映画の中に入って行けそうな気がして」
「あたしね また入院する 病院に帰ったらもう二度と外にでられない気がする」
「そんなことないって!」
「違うの かあさんや先生見てると解かるの…」
「あたし 怖い…」



自分のため
自分達のためだけに戦うチームなんか怖くない
誰かのために熱い心で自分を犠牲にしてでも頑張る
そんなお前たちに怖いものはない!

勝った経験がない少年たちと
アイスホッケーを知らない監督が
病気の少女のために奇跡を信じて立ち上がる!



陣内孝則氏自身のキャラが
演出の到る所に散りばめられておりまして
スポ根ありコメディーあり小さな恋のメロディー
ついでにオペラあり
詰め込み過ぎではありますが
「ガンバレ・ベアーズ」みたいな感じの
シンプルな展開の作品です

陣内孝則氏曰く
「子役にアイスホッケーを教えるより
 アイスホッケー出来る子に芝居教えた方が早いと思った」
として
劇中のアイスホッケーチーム‘スマイラーズ’の子役は
全員現役のジュニアアイスホッケーチームの選手なんだそうな

どうりで
みなんさん素晴らしいスケーティング

それに劣ることない演技です

最初と最後の子供達の表情が
全然違います!

映画「バッテリー」や「天然コケッコー」もそうだけど
子供の演技って驚かされることが多いです
変な先入観や技術がない分
演ずるってより
自然と役に同化しちゃうのかな~

よくあそこまで…(>_<)
お手柄陣内監督

確かに
台詞回しとか(・・?って
思うところもあるけれど
この作品に関しては
それもプラス効果になっている気がする

森山未來扮する修平の
ハイテンションさが
スクリーンから浮くかな?
と途中
心配してましたが
それも
ノープロブレムでした!

立花裕大くんが演じた
猪谷昌也役雰囲気を
坂口憲二さんが
違和感なく引き継いでました

20年前の時代設定では
礼奈の結末を‘死’と言う形にするのも
止むを得ないか…

でも
くさ~と思いつつ
予想通りの展開で終わってくれたので
許す(笑)



エンディング

場面が
冒頭の2007年12月25日に戻ります

リンク脇に
一人ボンヤリしている昌也に
先ほどまで演技をしていた女性・沢田美佳が話しかけます

「スマイル!」

美佳のその言葉に
かつて礼奈と見た映画「スマイル」の
女優の台詞
いや
礼奈が言った言葉が鮮烈に甦る

「私を忘れないで
 いつか生まれ変わってあなたの前に現れるから
 その時
 あなたのニックネームを呼ぶ
 絶対に笑わない
 あなたに付けた
 私しか知らないニックネーム
 スマイル
 そう
 スマイルって…」



たとえ世界が終わっても

2008-09-25 | 映画


芦名 星:宮野真奈美
安田 顕:長田寛治
大森南朋:自殺サイト&妙田荘の管理人・妙田


母と同じ
余命数年の病に侵され
自暴自棄になった真奈美は
インターネットで
集団自殺を募集しているサイトを見つける
昨今流行の練炭を使っての集団自殺だ

集まってきた面々は
TVの最終回が見たいとか
ダイエットの為に我慢していた夜中のラーメンを食べたいとか
ボーリングでストライクを出したいとか
好き勝手なことばかりして
一向に自殺する気配がない
それどころか
現世に未練タラタラ…
夜が明ける頃には
みな通常の生活に戻っていった

独り
管理人の用意したバンの中で
睡眠薬を服用し
永遠の眠りについた…

と思ったら
自分のオフィスのデスクで目が覚めた



衝動的に
会社の屋上から飛び降りようとした真奈美の前に
なぜが
自殺サイトの管理人・妙田が現れる

「あなたに助けてもらいたい人がいる
その人を助けてくれたら苦しまずに死ねる薬をあげる」

と囁き去って行った

「マンションの鍵を妙田が持っている」
という妙田かの電話を受け
妙田の管理するボロアパートを訪ねる真奈美

「懐かしいでしょ?みんなここに帰ってくるんです 昔ここに住んでいたから」

「懐かしい?」

妙田の部屋に案内された真奈美は
アパートの住人で
カメラマンをしている長田寛治を紹介される

妙田曰く
長田は以前
肺癌の手術を受けたものの再び再発
親からも勘当され
仕事もなく
金もない

「病気に治療から逃げ死にたいと言っているなら
 彼と結婚して欲しい
 生命保険の受取人名義を長田にして彼を助けてあげてよ
 そしたら一発で死ねる薬をあげるから」

「貴方のお手伝いは出来ません」

そう言ったものの
自宅に戻り妙田から貰った長田の写真集をみた真奈美は
長田との偽装結婚を承諾

そして妙田は
証拠写真を残しておこうと
真奈美と長田をバンに乗せドライブにでかけた

「それじゃ~新婚旅行してきて~」


のどかな風景の中に
二人を置き去りにして去っていくのであった

途方にくれる真奈美に
長田が呟く

「ここ…15歳の時出て行った僕の故郷(ふるさと)です」



ん~
久しぶりに
最後まで見るのに
努力と根性と忍耐力を要する作品だった

タイトルの
「たとえ世界が終わっても」って
「たとえ死んでも輪廻転生で人は現世に甦る」
って言いたかったのね

高評価している人が
多かったんで見たんだけど意外だ~
何処が?何が?

ジャンル的には
ファンタジーらしいんだけど中途半端

妙田は
前世の記憶があるらしく
その時
自分がお世話になった人だけ
妙田荘の部屋を貸して
恩返しみたいなことをしているらしいんだけど

でも
それも微妙…

その上
この妙田なる人物は
感情の起伏が不自然に激しくて
突然切れる
ヒステリックになると
口調がもの凄く攻撃的になって

その声が
非常非常に耳障りで
作品の雰囲気ぶち壊し

大森南朋さんなら
もっと感情抑えて
穏やかな
朴訥な感じの語り部的な設定にした方が
良かったよ思うよ
勿体無い

妙田荘の住人も
始終ラリッテルみたいに陽気で
不気味だった

普通の会社じゃ使わないような
言葉を平気で台詞に使ってるし
病気の設定もテキトーだし

芦名星扮する真奈美に
全然感情移入出来ないし
と言うか
他の女優さんいなかったの?

なんで映画に
しちゃったんでしょう…

だって
作りたかったんだもん
ってか?



エヴァンゲリヲン 新劇場版 序

2008-09-24 | 映画


突如世界を襲った未曾有の大災害
‘セカンド・インパクト’
この影響で
人類の半数近くは死にいたり
世界の各地には大破壊の痕跡が刻みこまれた



やっと平穏な日々が戻ったと思われたとき
少年・碇シンジは
父親から第3新東京市へ呼び出されて
出迎えを待っていた



その眼前の山あいから
巨大な生物が出現
それは「使徒」と呼ばれる正体不明の存在で
たちまち国連軍と激しい交戦を開始した
爆風に巻きこまれ
危機に陥るシンジ
その生命を救ったのは
葛城ミサトと名乗る女性だった



ミサトの車で
特務機関NERV(ネルフ)の本部へと連れていかれ
シンジは父と3年ぶりの再会をはたした
だが
シンジは
父の碇ゲンドウから
極秘裏に開発された巨大な人型兵器を見せられ
使徒との戦いを強要された
それが
シンジと
人造人間エヴァンゲリヲン初号機との
出逢いであった



反発を覚えたシンジではあったが
女性パイロット綾波レイの重傷を目のあたりにし
逃げることを否定
ついに自ら出撃を決意する



何の訓練も受けないままに
初めて使徒と対峙するエヴァンゲリヲン初号機のシンジ
世界の命運を託された
14 歳の少年シンジは
はたしてどう戦うのか

そして

‘セカンド・インパクト’に隠された
キーワード「人類補完計画」の真実とは?

すべての謎の鍵を握る碇ゲンドウは
シンジの苦闘をじっと見つめている…



セカンド・インパクト?使徒?

まったく知識のないまま見初めてしまい
パニック(笑)

フリー百科事典『ウィキペディア』
「新世紀エヴァンゲリヲンの用語一覧」
「新世紀エヴァンゲリヲンの登場人物」
思わずプリントアウト…



シンジの母・碇ユイは
エヴァンゲリヲン初号機との
接触実験の被験者を引き受けた
その際の事故で肉体が消滅し
魂がEVAに取り込まれたとか?

パイロットが
原則として
母親のいない
母親の魂もしくは肉体と魂が
EVAのコアになっている
14歳の子供に限定して選出される
らしいけど
これって
関係あるの?



相手が人間ではなく
「使徒」という
謎の生命体とは言え
人間じゃなくたって
感受性が鋭くて
精神と肉体のバランスが
不安定な子供に
戦わせるって…



子供が冒険の途中で敵と戦ったりする
戦闘モノのアニメは沢山あるけど
ストーリーや
状況設定が
お茶らけでなく
非常に深く緻密だし
画像がこれまた
レベルが高くて
エヴァンゲリヲンのような設定はなぁ~



ネガティブな
シンジの性格と
悲愴感が漂い過ぎて
それに
シンジの精神
崩壊しちゃいそうで
見ていて辛かった…

そうそう
シンジが
ブツブツ独り事を言うところ
機動戦士ガンダムのアムロ・レイに似てない?
そう言えば
アムロ・レイの最後って??



世間では
もの凄く人気のあるシリーズですよね?

ようは
この世界感を
σ(^^;) のゼーレ(精神)が
受け付けるか
受け付けないかってことですね

素人が
多くを語ってはいけないような気がするので
止めときます





PHENOMENES -ハプニング-

2008-09-23 | 映画


火曜日
8時33分
ニューヨーク・セントラルパークを風が通り過ぎた
叫び声が響く
時が止まったように動きを止めた人々の姿

そして
ベンチに座る女性は
髪留めで首を刺し始めた



8:59am
セントラルパークから3ブロックの工事現場
ビルの最上階で作業していた
作業員が
次々と飛び降り始めた



9:45am
ニューヨーク市内の高校
ミツバチがアメリカ全土から一斉に消えた
原因について
生徒達と話し合っていた
科学教師・エリオット(マーク・ウォールバーグ)他
全教師に招集がかかった

事件が起こった
セントラルパークにテロ攻撃だ
まだ公式会見は無いが
バイオテロで
セントラルパーク付近が汚染された
発症には予兆がある

第一段階は失語症
第二段階は方向感覚の喪失
第三段階は死

教室に戻ったエリオットは
心配げに生徒を見送る
その背後に

‘アインシュタイン説’
もし蜂が消えると人類は4年で滅亡する

と書いた文字が…



テレビでは
化学物質や電磁波の影響で
脳の神経伝達機能が阻害され
幻覚を引き起こすと推測される

この神経毒は
脳神経を切り替え
ひとつの事を実行します
自分を破壊させる
自殺行動である
と…

エリオットは
同僚のジュリアンに誘われ
ジュリアンの母親が住む
フィラデルフィアへ避難することに…

駅で
ジュリアンと娘のジェスと合流した
エリオットと妻のアルマは
駅のスーパービジョンで
毒の成分が
天然物質であり
汚染の範囲が
ニューヨークのメトロポリタンに
限られている事を聞かされる



11:31am
フィラデルフィアの公園
一陣の風が吹き抜ける
人々は動きを止める

鳴り響く銃声

この謎の見えない脅威は
急速にアメリカ北東部に広まり
各地で大パニックが起きていた

フィラデルフィア行きの列車は
ペンシルバニアのフィルバートと言う
小さな駅で停止を余儀なくされる

レストランのテレビから
多くの被害が
北東の小さな町に限られているとの
報道に

フィルバートの人々や
列車から降りた乗客達は
一斉に逃げ出す



妻との連絡が取れなくなった
ジュリアンは
娘のジェスを
エリオットとアルマに託し
妻との最後の連絡を取り合った
プリンストンへと向かう

そこで
彼らが見たものは
そして
ジュリアンを乗せた車は
スピードを上げた…



一方
エリオットとアルマとジェスは
ホットドック好きの夫婦の車で移動するも
進むもうとする先からは
別の車が…

ホットドック好きの男は言う

「原因を知っている
 植物が成分を出している
 人が植物を刺激した
 確証もあると…」

二手に別れ
西にあるアランデルに向かう

だが
魔の手は
その一つの集団を襲う



銃声の音
毒の影響で
分かれたグループが自殺を図り出したのだ

片方に発症した
理由がある
二班あったのに
その違いは…

植物が原因なら?
集団を狙うんだ
日々増大して
少人数でも狙われ出した
人が刺激しているんだ
きっと植物の毒だ

もし標的がなくなれば
新たな標的を探すんだ
集団を探しながら
風に飛ばされて…
ここは風が強い

とそこへ
目に見えぬ何かが…
そう
風が木々を揺らし
草木を撫で始めた…



バラバラになって逃げ出す人々

エリオット アルマ ジェス達は
草原で突風に包まれる

草原に置き去りにされたバンのラジオから
ニュースが流れる

「植物毒の標的は15人以上の集団は何処でも危険です
 毒は広がっています 毒は風に乗って…」

毒は草原で消失する
我々は
草原にいるべきだ
植物は
毒素を空気中に放出する

「なぜこんなことに?」
「解からない
 でも
 ある論文を読んだが
 あるバクテリアが突然消えた
 すると毒が水中に現れた
 触れた漁師はみんな死んだ…
 そっくりだ」
「ミツバチが消えて毒が出てる」
「何かが消えて何かが出る」
「きっと原因はある」


毒の精度が増し
一人でも自殺するほどのパワーを持ってしまった何か
迫っていた

「昔 あなたは指輪を買ったわね」
「君は紫色に変えた」
「愛の色だってあなたは言ったわ」
「後で調べると紫は‘危険な色’だって…」
「どうせ死ぬなら 君の側で死にたい」

水曜日
9:58am
アランデル

エリオット アルマ ジェスは
吹き抜ける風に審判を委ねた



3ヶ月後

エリオット アルマ ジェス
共に穏やかな日々を送っている

テレビからは
今回の事件について
環境学者による
見解が流れている

「海では赤潮が魚を殺す
 植物が危険に晒された時
 急速に進化して
 毒素を出したんだ」

「火曜日の朝8時に始まり
 水曜日の朝9時に突然終わった理由は?」

「正直 大自然は不明な点だらけです」

「北東部に限局した理由は?」

「これは序章…第一の警告です
 この星の訴えです
 どう思おうと勝手だがこれは警告だ」

「何か根拠となる物は?
 多くの人は政府を信じる
 もしまた発生して
 限局すれば確証が持てますが…」

アルマがソワソワとしている
妊娠検査薬の結果を待っている

通学バスに乗ったジェスを見送ったエリオットを
ステュディオの外で待ちわびるアルマ
二人の顔に笑みが広がる



am
パリのチュイルリー公園
若い二人の男歩いている

「自転車を取りに行かなきゃ」
「今夜のパーティーは?」
「でも 取りに行かなきゃ」

風が通り過ぎた

叫び声が響く

一人の男が振り向く
特に変わった様子はない

「ビビらせるなよ」
「取りに行かなきゃ…」
「なんだって?」

二人が後ろを振り向くと
そこには
時が止まったように
動きを止めた人々の姿が…

いつしか
空には
紫色の雲が広がっている
そして
風が吹く



木々の緑とそよぐ風
それは
本来
人をリラックスさせてくれるはず


ここではちゃう!

オープニングは
雲が
ハイスピードで流れる様子が
映し出されているんだけど
これが
モノクロなの!
黒澤明の白黒映画を
彷彿させるような雰囲気

見るからに
何か起きそうな気配です

意思を持ったように
人に襲い掛かる‘毒’
何かしらの意図を感じるのでありますが
それが
化学兵器なのか
地球からの警告なのか
結論は出ておりません

σ(^^;) としては
‘地球からの警告’派ですかね~

ところどころ
啓示的な
キーパーソンとなる言葉・色(赤・緑・青・黄色・紫)や
現象が出てきて
それが最後まで旨く引き継がれてました



マーク・ウォールバーグ扮する
エリオットが
冷静沈着な男を演じております
上手いです

派手な演出や特撮がわるわけでなし
地味な感じの作品ですが
ん…
面白かった(*^^)v

日本では
公開終わってるんですよね~




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2008-09-22 | 映画


もし自分に
未来のことがわかる能力があるなら
あなたは何をする?

そして
危機が迫った時

たった2分先の未来で
それを乗り越えられる?

その答えが
   ここにはある…



俺の名はクリス・ジョンソン
職業は‘マジシャン’
ベガスのステージに立っちゃ~いるが
その辺に
いくらでもマジシャン

毎夜
人々はショーを見にやって来る
メンタリスト
マジシャン
イリュージョニスト

それらには必ず「種」ってやつがある
だが
その中に本物があったとしたら?

たぶん
誰もそんな人間を受け入れはしないだろうな

だから
俺はただの見世物になる
二流マジシャン
‘フランク・キャデラック’として…

俺には
俺自身の未来

2分先の未来が見える…

だから
注目を浴びるのは厳禁



私の名はキャリー・フェリス
職業はFBI捜査官
フランク・キャデラック
本名クリス・ジョンソンの
特殊能力を
ある事件をきっかけ知ることになった私は
彼の協力を求めようと
ラスベガスにやって来たの

彼の能力は本物よ!



ロシアから大量の核兵器を持ち出した
テロリストが
ロサンゼルスに潜伏している

「核兵器が
 何処に配置されるか教えて欲しいの…」

「俺には適していないと思う」

「何百万もの命が危険にさらされている
 あなたは大惨事を防げる」

クリスの誠意に訴えようとするキャリーだが
それが旨くいかないとみるや

「実務的なことを言えば
 ここに盗難車がある
 そしてあなたは
 カジノで銃を振り回した」

「あれは事故だ」

「そうよ
 でもどうやって証明するの?」

国家権力を行使して
強制的に協力させようとするキャリーなのであります



しかし
当のクリスは
そんな気はサラサラない

捕獲される前に
能力を駆使してずらかります

それどころか
ダイナーに現れるであろう
(クリス当人曰く)運命の女性
リズ・クーパーと
ねんごろになるべく
連日
ダイナー通い

この時点で
2分以上の予知能力を
発揮しているのよねぇ~


自分がリズに夢中になったばかりに
彼女を事件に巻き込むことになり…



ってゆ~か
ぜ~んぶFBIが悪い!

クリスを人間として
見てないところが
非常に不快

非人道的なFBI
まるでエイリアン扱い

終いには
生きたまま捕まえろ!
だって…

クリス捕まえる前に
自分達でテロリストどうにかせい(笑)

「俺の自由はどうなる」

「自由は責任によってのたらされる」

「俺には権利がある」

「それはあなたじゃなく800万の人々の問題よ」

て…

FBIのすることが
人権侵害もいいとこ!
個人の尊厳なんてモノは
彼らには通用しない
クリスが社会病質者だ
と出まかせ言ったり
執拗に追い詰めて…

リズが助かったと思ったら

「何が見える?」

「何か間違ってる!俺は失敗した」

「何?」

「ミスをした それ(核爆発)は起きる」

「いつ?」

「今だ!」

ええ (@_@;)??



って思ってたら
クリスの予知夢 (^^;)ゞ

2分先の未来どころか
えらく先のことまで予知できるようになっちゃうわ
分身術も使えるようになっちゃうわ
テレパシーも使えてた?


エンディングが
これかい

お~い



もし自分に
未来のことがわかる能力があるなら
あなたは何をする?

そして
危機が迫った時

たった2分先の未来で
それを乗り越えられる?

その答えが
   ここにはある…

って
何処にあるんですかぁ~

原作は
フィリップ・K・ディックの短編小説「ゴールデン・マン」



同じ系統なら
デンゼル・ワシントンの「DÉJÀVU」
の方が
格段に面白い&出来がいい





LES POP'S

2008-09-21 | 仏蘭西探訪(20区内)


19区にある
PARC DE LA VILLETTEで行われた
イベントに行って来ました

  

関係ないけど
この球体
映画館です

お台場の球体を連想させます



5月に
L'Arc~ena~Cielが公演を行った
CITÉ DE LA MUSIQUEのそば
最寄り駅は
⑤Métre Porte de Pantin
⑦Métre Porte de la Villette

 

日本のように
花火自体を観賞すると言うより
演出の一部として花火がある感じですかね~



今回も
音楽と光と映像とがミックスされた
パフォーマンス

非常に
近い距離で打ち上げられる花火は
迫力満点でございました



毎年
場所を移して行われている企画のようです



21時30分から始まるイベントですが
早い時間から陣取り合戦
家族連れ
カップル
大人数で押しかけた仲間達で
ワインやらビールやらを
どっさり持ち込んで
ワイワイザワザワ



運河を挿んで
特設ステージが設置され
電球を全身にまとった人達が
パントマイムよろしく
演技を披露してくれました

とは言え
メインはやっぱり花火ですかね(笑)



日本では
花火と言えば夏のイメージが強いけれど
こちらでは違うみたい
年末に向け
モンマルトルや
ディズニーランドでも
こうした企画が盛り沢山です

寒さ対策を完璧にして
挑んだのですが…
風邪引きました


週末は
普段
一般公開されていない
エリゼ宮ほか
市内のいたることにある建造物が
無料開放されるのですが

行けない…

LES POP'S
http://www.villette.com/