しゃばけシリーズ20～もういちど～

江戸の大店
廻船問屋兼薬種問屋
長崎屋の跡取り息子
若だんなこと一太郎が
❛天の星の代替わり❜
に巻き込まれ
なんと
赤ん坊に戻ってしまいました
大慌ての長崎屋の妖たち
ですが
小さくなっても頭脳は同じ！
赤子姿で
やんちゃな五歳の姿で
たくましい十二歳の姿で
一太郎は
次々と事件を解決して参ります
おまけに
随分と
体の調子も良いようで…
そして
もう一度
成長していった先に待っていたものとは？　



❛天の星の代替わり❜の
とばっちりを受けた
一太郎が赤ん坊に逆戻りしてしまいます
とは言え
とんでもない速さで
成長していくんです
妖の寿命は長く
人の一生は短いように
❛天の星の代替わり❜と言う
時の流れを
人の成長（一生）に当てはめると
もの凄い
早やさになるってことなのね

今回
一年にも満たない間に
赤ん坊から
実年齢に近い状態まで
戻った訳ですが
その数か月間
一太郎は
元気に育ちます
剣術をならったり
仁吉や佐助に怒られてみたいと
わざと悪い事をしてみたり
病弱だった一太郎にとって
バラ色の時間だったことでしょう
でも
元気に健康に
日々を過ごす
喜びや楽しみを
経験できたことは
嬉しい反面
結局
元の病弱な
自分に戻ってしうと
その落差と言うか
天国から地獄に
突き落とされた感
失望感とか無力感とか
感じてしまった訳ですよ
知らない方が
楽だったよね…

このシリーズは
一太郎が
子供であることが必須
ではあります
で今回
20作品目で
赤ん坊に戻る
エピソードになった訳です
子供のままの一太郎と
妖達のお話と割り切れば
この先
一太郎は成長することなく
妖達との暮らしを
綴っていくのもありです
ですが
菓子屋・三春屋の
跡取り息子である栄吉は
今回
お嫁さんを向かえることになりました
栄吉が
少しづつではありますが
店の主となるべく
成長し
大人になってきているので
一太郎の設定との
ギャップと言うか
違和感が
そろそろ気になり始めています

屏風のぞきや
貧乏神の金次にしても
長崎屋で
働き出しているし
於りんちゃんだって
年頃の娘さんになってくるし
このまま
のらりくらりと
話を続けていくつもりなのかなぁ～