時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

水曜日のエミリア 28

2011-07-21 | 映画
新人弁護士のエミリアは
毎週水曜日が来るのが少し憂鬱だった
その理由は
8歳になる夫ジャックの息子ウィリアム

ジャックと前妻キャロリンの間に生まれた子供で
離婚した
両親の家を行き来しているため
毎週水曜日に
エミリアが
学校までウィリアムを
迎えに行かなければならないからだ



両親の離婚の原因であるエミリアに
打ち解けようとしないのウィリアム
更に
小児科のエリート医師であるキャロリンが
育児のあれこれを
事細かに指示してくることにもプレッシャーを感じていた
そして
ジャックが帰宅すれば
あれこれと
エミリアの行動や言動に対する
ウィリアムの告げ口が始まる



ジャックは
エミリアが新人弁護士として
勤め始めた事務所の上司だった
妻子あるジャックと
恋に落ちたエミリアはやがて妊娠

ジャックの離婚成立を待って
再婚したものの
‘イザベル’と名付けた
赤ん坊は
生後3日で突然亡くなってしまった



それ以後
エミリアの人生は
次から次へとトラブル続き

彼女を悩ませる問題は
ウィリアムや
キャロリンに関することばかりではなかった

離婚した両親が復縁すると知ったエミリアは
長年浮気を続けた父にも
そんな父を許す母にも
怒りをぶつけてしまう



もう限界だ
君は愛する人に対して厳しすぎる


あれほど愛し合っていたはずの
ジャックとも心は離れていくばかり
幸せな未来を見失ったエミリアは
遂に
イザベルの死にまつわる
‘ある秘密’をジャックに告白してしまう

傷ついた心を抱え
家を出るエミリア
独りで
生きていくことを決意したエミリアに
1本の電話が…
それは
全く予期しない意外な人物からの呼び出しだった



なんざんしょ
この作品に登場する人物
この作品で描かれている結婚観・親子観・家族観他
諸々の倫理観に
違和感を感じてしまいました

価値観の違い?
島国根性が染み付いている?
宗教観の違い?

否定するつもりは
毛頭ございませんです
ブラッド・ピットと
アンジェリーナ・ジョリー夫妻のように
血の繋がりはなくても
精神的な何かを感じれたら
人種に関係なく
家族という形態を築くと言うのは
ありだと思うんですけど…



子供ってある意味において
大人より残酷な生き物ですよね…

赤ん坊は
生まれて8日経たないと
人じゃないんだって!
3日で死んだイザベルは
人間じゃないんだよ
だから
死んだのに
悲しくないのは
おかしなことじゃないんだって!
ママが言ってた!


小児科医でありながら
平然とそんな事を
ウィリアムに言う母親の神経もどうかと思うが
聞いたまんまを
エミリアに言い放つウィリアムにも唖然…



そうそう
エリザベスに対して
君は愛する者に対して厳し過ぎる
と言うジャックの態度も
個人的には納得いかない…

身内だからこそ
許せないってこともあるのよ!

そうそう
独りで生きていこうと決意したエミリアに
電話をかけてきた貴女!
医師として
エミリアを救おうとしたのか
同じ女性として
エミリアを救おうとしたのか
自分に新しい命が宿ったことで
心境の変化があったからかなか

180度
コロッと態度が変わった貴女!
微妙~よん

のっけから
エミリアに対して
辛辣な言葉をぶつけ
小憎らしい
餓鬼んちょだと思っていたウィリアムなのですが
冷静に観察すると
一見
きつい会話の中にも
エミリアに対する気遣いを感じたのは
σ(^_^;)だけなのでしょうか

イザベルは人じゃない!
と言い切ったウィリアムが
ラストで
仏教の‘輪廻転生’について
語り始めるとは…

ウィリアム中で
どんな心境の変化&成長があったのか
詳しく知りたかったです

ですが
死んでしまったイザベルとの再会を
‘輪廻転生’と関連ずけるのはまだ許せますが
‘何故か合った瞬間に自分との繋がりを感じた’
と言うエミリアとジャックの出会いも
前世との繋がり?
と言うような描き方は
どうなんだろう…