時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

刑事・雪平夏見シリーズ2 ~アンフェアな月~ 18

2011-07-16 | 読書
生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された
錯乱状態の母親
具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯
翻弄される捜査本部

そんな中
遺留品が発見された山中から
掘り出されたものとは…

バツイチ
子持ち
大酒飲み
捜査一課検挙率No.1
そして「無駄に美人」

刑事・雪平夏見登場~


ドラマのインパクトが強烈だったこともあり
警視庁刑事部捜査一課刑事・安藤一之が
普通に出てきて一瞬戸惑ってしまいました


あくまでも
雪平夏見シリーズの第1作「推理小説」では
安藤は死んでない…

ドラマで安藤を演じたのは瑛太さんで
篠原涼子さん演ずる雪平夏見とは
なかなかの名コンビ
お二人ともハマリ役だったなぁ~と思いながら
読み始めた訳ですが

雪平夏見=篠原涼子
は成立しても
安藤一之≠瑛太

でした



誰が浮かんだかと申しますと
岡田将生くんです



誰が誰を殺し
誰が乳児を誘拐したのか
誰が誰を捨て
誰が乳児を助けたのか

誰しもが持つ‘表の裏’
この二面性を
とても上手く使って構成されている
作品だと思いました
単なる‘善と悪’の二面性ではないんです!
しかも
それがひとりではない上に
意外な人物が
意外な行動を取っていて
ひっかけ問題っぽい

いい感じに
期待を裏切ってくれている

《刑事 雪平夏見》第3弾
「殺してもいい命」
既に目の前にあります

読みます
拝読させて頂きます