続・黍生山の村夫子(きびゅうやまのそんぷうし)

黍生山の村夫子が「蜂を追いかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

コロナ

2021年01月02日 04時18分28秒 | 日記

「630B」40年も前のことですがトヨタ自動車最後のコロナの開発No.です

私は前任者から引き継いだので少しだけリヤコン(リヤーコンビネーションランプ)に拘わりました

今回のコロナ騒ぎでその頃を懐かしく思い出しました

一番仕事が出来た頃で死ぬ気でやれば何でも出来ると思っていましたバカですね

調子に乗って独立すると「来年はどうなっているんだろう?」

「5年後は?10年後はどうなっているんだろう?」

何の後ろ盾もないので毎日そんなことばかり考えていました

この時会社の敷地に神社があるのに納得しました

5年先、10年先なんて予想しても何の裏付けもないけどそれを信じて会社を動かすんです

もう神頼みと自分を信じるしかないんです

益々話が脱線しちゃいますが新車の開発には5年ほど掛かります

開発責任者(主査)はそれより遙か前からデザイナーと5年先、10年先の世の中を想像するんです

10年先にはどんな社会になってどんなものが流行ってどんな服を着て…毎日毎晩話し合います

あらゆる事を想定した挙げ句そしてどんな車に乗りたがるか

そうすると車はこんな形になるだろうとデザイナーが動くわけです

色んなデザインが検討され最終的に実寸あるいは1/2,1/5等のモデルを2,3種作って新型車を決定します

設計はここからスタートですここから発売まで5年掛かるんです

よくライバル社から似た車が出ると「真似した!」何て言われますが

真似出来るのはほんの部分的で基本を真似したら同時期に発売なんてあり得ないです

なのに似たような車が出るのは予想した10年先の社会が似ていたんです

有るときデザイナーに「これからの車は曲線的になる!」って聞かされました

直線的な車が全盛でそれがカッコいいと思っていましたので信じられませんでした

ところが5年後に出て来た車は何処の会社も曲線を多用した車でした

 

コロナの元日を書くつもりでしたがとんでもなく脱線しちゃいましたので写真を1枚だけ

 

2021年1月1日午前0時48分 近くの鐘楼の除夜の鐘を撮ろうと思ったのですがもう終わっていました

11時前から聞こえていたんですが気付くのが遅すぎました

毎年のことですが炬燵で遠くから聞こえてくる除夜の鐘…良いもんです

 

コメント (10)
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