仕事で取材させていただいた朗読サークルの方たちが、今度「幸せの王子」を上演するとのこと。
「幸せの王子」かあ。懐かしい!でもどんな話だっけかなあ…そんなわけで少し調べてみました!
まあ、みなさんご存知のとおり、これは志の高い王子(金ぴかの銅像)と献身的なツバメのお話。
自分で動くことのできない王子は貧しい人々に分け与えるため、自分の体の金や宝石を、行きがかり上関わることになったツバメに運んでもらう。しかし、何日もツバメを引き留めたために、エジプトへと飛んでいく体力を失い、ツバメは死を迎える。息絶えたツバメの横には、みすぼらしくなった王子の像が…というお話ですよね。
一体この王子は何を考えているのでしょう!だってそうでしょう?高い志を抱くのは素敵なこと。でも、この人には実行力がまるでない!それをツバメに押し付けた挙句、死に至らしめてしまうわけですよ!自己満足以外の何物でもない!
ツバメはなぜ、王子にもとに残ったんでしょうか。初めは何度も「そろそろエジプトに旅たたねば…」って言ってたのに。絶対王子の志に賛同したからって理由だけではないはず。だってお耽美主義のオスカー・ワイルドの作品ですもの!
残念ながらワイルドの原作は手に入らなかったので、本当のところはわかりませんが、調べたものの中に、こんな一文が…
死の直前の2人の会話。「さようなら王子様。最後にあなたの手にキスをしてもいいですか」「キスは唇にしておくれ。私もあなたを愛しているんだ」
本当に、王子はやりたい放題やって、こんな一言でごまかしちゃって!ひどい!と思ったのは私だけでしょうか。
もちろん、子供向けのものにこんな一節はありませんが。昔聞いた時には、一体私はどんな感想を持ったんだろう。そもそも、どんなことを伝えたくて、この話を子供に聞かせるんだろう。いや、子供に聞かせてもいいんだろうか…ってなことを考えてたら、夜眠れなくなりました(笑)
一緒に取材に行ったOさんにその話をしたら、「まあ、子供に聞かせる話なんて、よくよく考えるとおかしい部分が色々あるからね!」と軽く流されてしまいました!
友達に、「めんどくさい!」とよく言われる私です。だって…楽しいんだもん!
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