新河鹿沢通信   

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新火の見やぐら出現

2009年11月26日 | 集落
2009/11/27
新「火の見やぐら」出現
村の真中に正座していた火の見やぐらが、ほとんどの住民が知らない間に撤去されてから約二カ月。同じ場所に「新火の見やぐら」が建った。

 
「火の見やぐら」とは今度は呼ばない。ただのコンクリート柱。コンクリート電柱と同じで一般的な電柱より長い、16.5mとか。

多くの地域で江戸時代から、地域のある意味ではシンボルとして鎮座していた「火の見やぐら」が、老朽化と時代の流れとして新しく変わることに特に異論はない。

ただ、違和感があるのは撤去、新しく建て替えたことも地域住民には説明がないことだ。新しいこのコンクリート柱の呼び名をなんというのかは知らない。最上部にサイレン装置、その下にホースの乾燥用の横棚がついた。

乾燥用のホースを手で引っ張るのかウインチで上下させるのかはよくわからないが、ホース乾燥塔に非常時に使うサイレンらしきものがついた。確かに今までのような「火の見やぐら」よりは何倍も勝る施設には変わりはない。何しろ使用の度に上に登る必要ないから安全で操作は電動になったのだ。

これから地域住民に何かしらのお知らせはあることだろうか。地域の消防団組織への説明だけで、他の住民にはやはり何もないのだろうか。

もっとも、自己中心だけになりつつある地域にあって、多くの住民にとってどうでも良いことなのかもしれない。知らせがないことをことさらとりあげて問題視するほうが可笑しいのかもしれない。       

過去の「火の見やぐら]の建設の仕方を知るものにとっては思い及ばないこと。新しい集落のシンボルとして、地域住民との共有などという思いは遠い過去のものになってしまったのだろうか。