「検討案説明会」や「号棟別懇談会」が終わって、前回の「建替え計画」時の熱気とは程遠い状況であり、建替え決議に必要な4/5の賛成には到底無理の状況ですので、一刻も早く中止して貰いたいと切望しておりますが、相変わらずの、曖昧な甘い説明で、淡い夢を見続けておられる方々も未だ多いようです。
やはり、11月に予定されている「基本計画案」の提示によって、現実の厳しい数値を目にしないと、夢から醒めるのは難しいのでしょうか。
本ブロブでは、それまでは、今までの重要な問題を整理して、夫々の問題について、より詳しく、検討していく事にしました。
第1回目として、東山道武蔵路について検討してみました。
東山道武蔵路については、最近の資料では良く目にする様になりましたが、暫く前までは、この件については、「なるべく表に出さない様にしていた」と考えざるを得ない推移でありました。
前回の、建替え決議に向けた建替え計画<素案>の資料(建替えパンフ9号:平成19年12月1日発行)では、仮住まいの日程の中には東山道の遺跡調査の日程は全く出てきておりませんでした。
私は、本年の3月頃、この東山道の問題を知り、いろいろ調べて見ましたが、以前は建替え問題自体にそれほど関心がありませんでしたので、すでに出されていた資料の中にあっても、「東山道」については、ほとんど知識はゼロの状態でした。
その後、インターネットで色々情報を集めた結果、これはとんでもなく重要な課題である事を認識させられました。
早速、市役所の「文化スポーツ部ふるさと文化課」に問い合わせたところ、「数年前に、団地の方が当方に来られたので、こちらでも準備しておりましたが、その後、いっこうに見えられず、現在に至っております。」との事でした。
その後、何回か問い合わせておりましたが、ほかの方からの問い合わせもあった様で、窓口を一本化してほしい旨の要望で、当方からの問い合わせは出来なくなってしまいました。
何回か問い合わせた際の話を纏めますと
① 日鋼団地の遺跡調査は、市としてはかつて無い程の大規模な作業となる見込みである。市としては、建物を取り壊す段階から立会い、壊し方等についても指導していく方針である。
② 国分寺で行った調査ぐらいは掛かりそうだが、期間については、掘ってみないと何とも云えない。
「5年位は覚悟しないとだめですかね?」との問いには、「それ程は掛からないとは思いますが、何が出てくるか判らないので、何とも云えません。」との事でした。
しかし、「国宝級の遺跡が発掘されて、土地が使えなくなる様な事態になる危険性 はほとんど無いと思われます。」と慰められました。
③ この調査期間にいける仮住まい等の出費については、すべて団地住民の負担となる。
市役所の方の対応については、当初はオープンな対応でしたが、次第に慎重になって来て、ついには、窓口の一本化と云う事でシャットアウトとなってしまいました。
「どこかからの圧力が掛かったのかな?」と考えるのは、考え過ぎかしら。
いずれにしても、建替えを推進していた方々は、市役所との話し合いで、事の重大さは充分認識していたにも関わらず、今回の「建替え推進の承認決議」でも、これには一切触れずに可決させた事は、意識的に隠したとしか考えられません。
ちなみに、東山道の件については、平成18年9月発行の「建替え構想<原案>」にて、A3の全面を使って詳細に纏めて掲載されており、
①「東山道武蔵路を500mもの長さで確認できる場所は日鋼団地以外にはないといえることから、計画住棟は全て東山道武蔵路上に配置されるため、住棟建設のために掘削する場所は調査対象となる。」
②「遺跡地区名『日鋼地区』と呼ばれているインテリジェントパーク(18万㎡)は、敷地の3分の1に当たる総面積5.8万㎡(日鋼団地6.7万㎡)の発掘調査を4年3ヶ月(S63~H5)かけて行っています。」
の2点が明記されており、事の重大性は充分に認識されていたにも係わらず、これ以降からは、ほとんど名前くらいしか出なくなってしまいました。
又、これらの内容は、市役所の方からの話とピタリ一致しておりますが、当時の建替え推進のメンバーの幾人かに問い合わせてみると、「一部を調査するだけで、全く問題無い」と聞いているとの回答でした。全く、誰がそんな事を言っているのか、何ともはや奇妙な動きとしか思えません。
少し長くなりましたので、東山道武蔵路の詳細については、また次回に掲載する事にして、以下に、先の「平成18年9月発行の『建替え構想<原案>」の抜粋を載せておきますので、参考にご覧下さい。