快適な団地生活を求めるブログ人

府中日鋼団地での快適な団地生活を続ける為の、ノウハウあれこれ。

続_日鋼団地の「耐震疑惑」

2014-10-12 17:32:45 | 建替え関連の情報

 10/6(月)、台風一過の後に、日鋼団地の「耐震疑惑」に

ついてのダイジェスト版を全戸配布しまた。なかなかの反響

がありましたが、管理組合からは、何の反論もありませんで

した。

 「事実は否定出来ず。」では、反論出来ないのでしょう。

何しろ、前回の記述にありました、「一級建築士」の一人は

当時の副理事長で、現在の理事長であります。

この事は、法定説明会の後の立ち話で、本人が認めて

おり、又、先の診断調査の話を伺った方がどなたであるかを

話ところ、理事長が良く知っておられる方である事も認めまし

た。

この状況では、「疑惑」の真相解明など出来る筈もなく、

ここは、沈黙するしか無いとの判断でしょうか?

 ところで、その中に出てきました、2次診断の費用について

ですが、以前は「数十万円くらい」として報告しておりました

が、実際にはもう少し高額である事が判りましたので、訂正

して、ここに報告致します。

この2次診断を、先の診断調査の会社に追加依頼すると

100万円~150万円で可能との事でした。又、他の会社で

も、先の資料の提供と管理組合の承認があれば、約100万

円でやってくれる会社もあるそうです。

 毎年2億円近い金を使っているのに比べれば、大した出費

ではないのに、管理組合は頑としてやろうとしないのは、や

はり、「耐震疑惑」があるからか、あるいは、結果が見えて

いるからなのでしょうか?

 今回の報告は以上ですが、これらの話に出てくる、Is値や

診断方法については、これまで、その都度説明しておりまし

たが、解かり辛い方もあろうかと思いますので、先のダイジェ

スト版の裏面に、参考資料として纏めたものを、以下に掲載

しておきます。

 

☆ 耐震診断には、1次、2次、3次の3つの診断方法があり
   ます。
(1)1次診断
  各階の柱と壁の断面積とその階が支えている建物重量
    から計算する最も簡便な方法です。
  比較的壁の多い建物には適していますが、壁の少ない
    建物では耐力が過小評価されます。
  設計図面が残っていれば建物の詳細な調査を行わなくて
    も短時間で計算できる方法です。
(2)2次診断
  設計図面が残っていることが前提の診断方法です。
    各階の柱と壁のコンクリートと鉄筋の寸法から終局耐力
    を計算して、その階が支えている建物重量と比較する計
    算方法です。
  コンクリートの圧縮強度・中性化等の試験、建物の劣化
    状態(ひび割れ・漏水・鉄筋錆・コンクリート爆裂)などの
    調査が必要です。
  1次診断より結果の信頼性が高く、公共建築物(学校・庁
    舎等)で最も多用されている方法です。
  この方法で補強を行った建物は、近年の新潟県中部地
    震などでも被害がほとんどありません。
    【参考文献】 既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診
                  断基準・同解説(2001年改訂版)
         発行:日本建築防災協会 平成13年


☆ 国土交通省発行の「マンションの耐震診断」によれば
    第2次診断法:梁よりも、柱、壁などの鉛直部材の破壊
    が先行する建築物の耐震性能を簡略的に評価すること
    を目的とした診断法である。対象建物の柱・壁の断面積
   に加え、鉄筋の影響も考慮し、構造耐震指標を評価する
   ものである。
   第1次診断法よりも計算精度の改善を図っており、一般的
   な建物の構造特性に適した、最も適用性の高い診断法
   である。

☆「耐震診断.JP」 に耐震診断とIs値との関係が判り易く
   解説されています。
(1)Is値(構造耐震指標)とは、建物の耐震性能を表わす
     指標です。
   1、震力に対する建物の強度。 2、地震力に対する建
    物の靭性(変形能力、粘り強さ)が大きいほど、このIs
    値も大きくなります。つまりIs値が高いほど耐震性能が
    高くなってきます。
(2) Is値の求め方
  Is値は耐震診断を行うことで求めることができます。耐震
     診断は1次診断から2次、3次診断までの3種の診断レ
     ベルがあり、次数が上がるほど耐震診断は正確になり
     ます。
(3) Is値の目安 (平成18 年1 月25 日 国土交通省告示
      第百八十四号による)
         Is<0.3 :     地震に対して倒壊または崩壊する
                               危険性が高い
         0.3≦Is<0.6 : 地震に対して倒壊または崩壊する
                               危険性がある
         0.6≦Is :     地震に対して倒壊または崩壊する
                               危険性が低い

(4)耐震補強とIs値
  耐震診断により既存建物のIs値が出てくると、Is値0.6を
    基準として耐震補強をしていく事になります。

(5)Is値と費用の関係
    先述したように、耐震診断は1次診断~3次診断まで
      あり、次数が上がるほど耐震診断は正確になります。
      それにつれ費用も高くなってきます。
    ただ費用面だけを見て1次診断としてしまうと、1次
      診断の場合、Is値0.8を基準に耐震補強をする事になり
      ます。(2次診断は0.6)
      つまり耐震補強する箇所が多くなります。1次診断の
     場合、診断の正確さが低いため、大雑把な箇所を補強
     する事になってしまうため、高いIs値の目標が定められ
     ているのです。
      なので、的確な箇所を補強し総合的に費用を抑える
     ためには、2次診断以上の正確な診断をする事が重要
     になります。