手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

今聞こえる市民の話題

2011-02-23 08:13:24 | Weblog
為政者は、いつの世でも民の声をいかに真摯に聞く心を持つか問われる。

エジプトでは、市民のデモによってムバラクによる独裁軍事政権は崩壊した。

毎日テレビに映し出されたデモの映像と、ムバラク大統領の姿に大きな格差を感じた。

独裁者は世界に数多くいる。 最も有名なのは、北朝鮮の金正日である。

 

最近の市民の話題というテーマで書いてみようと思った。

「市役所移転問題どうなってんですか?」と郊外に住む主婦が聞く。

 「いや~~大変ですよ・。」というと「ええ~そんなに大変なんですか?」と人ごとのような反応である。
 「そりゃ~大変よ。移転は駅前にほぼ決まりみたいだよ~。」「ええ~~そんなの何にも
知りませんよ・・。駅前に?」「そう、ゼネコンがらみでどんどん進んでるみたいだよ・・。」「でも、まだ決まってないでしょう!!」

ちょっと、ままならぬ話題も聞こえる。

 「そりゃ市民の意見なんか聞きやせんからなあ~。なんであんな大きなお金を使うんかわからん。」「100億?」「そうだがな~。国からもらえるんだって・」「100億なんてお金見たことないからわからんけど、国がくれるっていっても、今国も大変だがなあ・・。」

こんな話題もどこからか聞こえてくる。

銭湯に行ったら、この話題が聞こえてきた。

あるところでは、「合併特例債って、本当は借金すんだろう?100億の事業費で2/3は国が出すって言ってるが、ようわからん・・。」「国がくれる訳じゃないってよ・・。借金なんだって・・。市長は100億の建物を30億で建てれるから得なんだって言ってるけど、本当は利息もついて50億以上払わんといけんだって・・。」「そうかなあ~。そんなうまい話はないわな~」

 落語に出てくる、熊さんはっつあんの会話みたいだ。

 夜の街でも、この話題で賑わっている。

 このように、市庁舎移転問題はいろんな面で摩訶不思議の話題になっている。


 鳥取市が、はっきりと市民に説明していない姿がここにあるような気がする。

 そもそも、100億なんていう事業がどこから涌いてきたのか疑問になってくる。



 自治会のにぎわいまちづくり活性化事業に、年間40万支援された。それも3年間。 40万だ。

 この前、60代の男性が「今度町内の公民館維持の補助がなくなってしまって、困った。」「いくら?」「年間20万?・。今度から、町内で維持管理するようにだって!!」「なんか変だねえ・。市役所移転よりそっちのほうが大事だと思いますが・・。」「そう思うんだけど、無くなってしまうんで町内も困ってる・・。」

市役所がする仕事である地域の活性化を町内に丸投げしておいて、途中で切り捨てる。

こういうところにこそ、血税の正当な使い道があるような気がする。


わずか10万の都市で、100億 10億 60億 7億 8億 箱ものがどんどん計画され進められている。それも、国家の経済が困窮しているこの時に・・。

一方で40万 20万が削られる。

これって、金銭感覚が麻痺しているのではないだろうか?



いずれにせよ、お金の出所は市民の血税であることを忘れて欲しくない。


どうなんだろうか? 市民は、ますます鳥取市政に不安と疑心と憤りを感じてきているように感じる。

 「リコールするしかないんじゃないのか?」こんな声も聞こえる。



鳥取市の、人に優しいまちづくりには、はるか遠い話のようだ・・。

 
膨れる不満の市民の声が、エジプトのデモのようなことにならないことを祈る。


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