怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

妄想ワンダーランド

2006年10月05日 | Weblog
<10月4日(水)>

怪人クン、拉致監禁される―――。
きのうのブログで書いた妄想劇場ストーリーが、形を変えて現実のものとなった。
ここ数日、怪人クンを襲ったもの。それがひとつの火種となって、あのような文章(4日更新の日記)を書かせたのかもしれない。
発想やひらめきというのは、ごくごくわずかの小さなものからでも生まれ膨らむものなのだ、ということを再認識させられた。みなさんの日常もそう。いつでも、どこにでもネタは転がっている。あとはそれを拾うか?拾わないか?料理するか?しないか?ただそれだけなのだ。

かれこれ10日ほど〝そのこと〟に悩まされ続けている。何度と同じことが繰り返された。
この日もそう。13時に事務所で人と約束する。メチャクチャないいわけで破られる。電話をかける。音信不通。またかける。おんなじだ。
時間だけが過ぎていく。精神的にイライラがつのる。爆発する。結局、すべての予定が狂わされた。プライベートタイムは返上だ。夜の合気道教室も行くことはできなかった。仕方がない。仕事なんだから。
拉致監禁といっても、別に相手のアジトに閉じ込められてがんじがらめになったわけじゃない。ここで言う〝拉致〟とは、心がそのことだけに支配され、連れ去られることを指す。〝監禁〟とは、それにより時間も拘束されることだ。どこにいようと、閉じ込められている気分。体そのものは身動きが取れる。外にも出れる。が、しかし。常にモヤモヤに縛られている状態。つきまとわれた状態。精神的苦痛。どんどん磨り減っていく。疲れていく。ため息も出る。
ましてや今回のそれは、相手が何時に来るかわからない。来るという保証もまったくない。でもつかまえなければならない。待つしかない。ひたすらに…。
そんな状態が続いた。
21時、ようやくつかまえた。その人間と事務所で会う。完全な決着にはならなかったが、一歩進んだ。残りはあしただ。スパッときれいにモヤモヤは消えるのか?

なんだかいやに蒸し暑いなぁ。あしたは雨なの?面倒だなぁ。
お蝶に会いたい。癒されたい。飲みたい。しゃべりたい。弾けたい。こうなるともうダメだ。我慢できなくなる。
足取りだけは軽かった。22:15、ネオン街へと繰り出す。風俗のキャッチが声をかけてくるが無視。かまわず歩を進める。大通りにはタクシーが何台も並んでいた。お客がいないのか?
22:30、お蝶のもとで60分(ヘルプなし)を楽しんだ。けど、いつもの怪人クンにはなれなかった。言葉が走らない。続かない。沈黙ができる。おかしい。変だ。怪人クンじゃないみたいだ。ここにいるのは、怪人クンという〝着ぐるみ〟を着た別人なのか?
そんな時でも時間が経つのは早い。残りは数分。ラスト間際、元気な怪人クンがいた。お蝶が微笑む。彼女のスマイルを見た時はホッとした。
今宵、元気一滴!の〝目薬〟になれなくてごめんね…。

時空越え。ここからは、またまた〝妄想ワンダーランド〟へ突入する。
このブログも、すっかり空想化した感がある。理不尽な出来事が続く毎日。頭皮、いや、現実逃避もしたくなるよ。とにかくこんな時は、おもいきりジャンプしてしまえ!馬鹿になれ!だ。

とある田舎町の、おんぼろい雑居ビル。7階建ての5階にある一室。傷だらけの鉄板ドアには木製の表札が備え付けられている。そこには〝昆布つゆ署〟と表記されていた。警察署か?税務署ってことはなさそうだ。普通の会社か?扉を開けてみる。
壁は白を基調とされているが、かなり汚れた感じだ。掃除はしてるのか?
目測12~3坪。入口から窓際まで仕切りは一切ない。グレーの事務機用デスクが3つ。入口正面に向かい合わせに2つ。奥に1つの配置。ノートパソコンが1台ずつ。計3台。整理されているとは、お世辞にも言えない。どの机上にも雑然と書類が散乱している。どんな仕事を扱っているのか?謎である。〝署〟というくらいだから、たとえば事件をたくさん抱えているのだろう。勝手ながら、そういうことにしておく。
あっ、人がいるぞ?それではしばしの間、彼らの会話を聞いてみよう。

※シーンのBGMは『踊る大捜査線』のサントラ、♪〝OTOBOKE〟(スリーアミーゴスのテーマ)。

時計の針は昼の12時を少し回っていた。ここの責任者と部下の女性が昼食をとっているようだ。彼らのいでたちは警察官の制服。やっぱり警察署なのか?
「オヨヨ、オヨヨ。エロ茶君さぁ、この〝昆布つゆ弁当〟は美味しいねぇ?いくらなの、これ?」
「でしょう?ボヨヨンな美味さですよ!値段は500円です」。
「オヨヨ。このボリュームでその値段は安いねぇ。ホントはさぁ、最近ご無沙汰だからそろそろDr.トドー軒の〝こってり醤油ラーメン〟を出前してもらってもよかったんだけど。なんかねぇボク、この味が食べたくってねぇ~。オヨヨ。それにさぁ、あそこのマスターは武道の話を始めると長いからね(笑)。ボクは武道なんかやったことないのにだよ?それなのにさぁ、最低でも2時間は居座るでしょ?聞かされるほうの身にもなってもらいたいよねぇ。仕事もオヨオヨしてられなくなるもんねぇ、君ぃ~。オヨヨヨヨヨ」。
笑う署長。
「そうですね。ボヨヨ~ン。でも署長、ウチに仕事なんてあるんですか?朝からわたし、暇で暇で」。
「オヨヨ、オヨヨ」。
署長は適当に流す。まさに〝OTOBOKE〟である。

20分が経過した頃。バタン。ドアが開く音。
「ただいま戻りましたぁ!」
「あ、雲隠(うんいん)さん、どこほっつき歩いてたんですかぁ?もぉ~(プンプン)」。
「(ピタッ!)相変わらずデカイねぇ」。
「あ、もぉ。どこ触ってるんですかぁ。セクハラはダメよ!ってあれほど言ったのにぃ~。ボヨヨ~ン」。
「減るもんじゃないし、気にしない。気にしない」。
なんとものん気な事務所である。
「署長、ただいま戻りました」。
「おっ、雲隠君。オヨヨ、オヨヨ」。
彼は雲隠氏に一言、〝お疲れさん!〟と言ったらしい。
「雲隠さんの分もとってありますよ。〝昆布つゆ弁当〟」。
「いやぁ~、気が利くなぁ。エロ茶君は」。
「当たり前じゃないですか!愛がありますもの」(ボヨン、ボヨン。胸が揺れる音)。
「食・べ・ち・ゃ・う・ぞ」。雲隠噴火。
「いやだぁ~」。バシッ!
雲隠沈没。

「オヨヨ、オヨヨ!!!」
「どうしたんですか署長?突然、大きな声出して?」
エロ茶が声をかける。
「また、どっかのキャバクラ嬢からでもメールが来たんでしょ?結局ね、署長も怪人クンとおんなじなんだよ」。
雲隠氏がからかう。
「か、怪人クンからメールだよ。あやつ、ピンクハットの男に拉致されたみたいだよ。でもねぇ、〝SOS〟ってボクたちに言われても困るよねぇ。コスプレで警官の制服は着てるけどさぁ、警察官でもなんでもないんだしねぇ、ボクたち。オヨヨだねぇ、まったくさぁ。雲隠君、どうしようか?」
「別に放っておけばいいんじゃないですか?結局ね、キャバクラしか行かない男ですし。彼が戻ってこなくても日本がどうなるってもんでもないですから」。
「ところがさぁ、雲隠君。そのあとの文章がオヨヨ!なんだよぉ」。
「なんて言ってるんです?」
「〝ブログを頼む〟ってさぁ。オヨヨだよ。あ~~~。そんなこと言われたってボクは困るよぉ。知らないよ。責任負わないからねぇ。拉致された怪人クンが全部悪いんだよぉ。ちゃっかり、タイトルまで指定してきてるよ。『オヨ目においで!』。これで引き継いでくれってさ。そんなのやだよぉ~。オヨヨ、オヨヨ。ねぇ、ねぇ、エロ茶君もなんとか言ってよ!あぁ、困ったなぁ。困ったよぉ。書けるわけないんだからさぁ。ボクに文章なんかさぁ。だってボク、学生時代は落研だもん。しゃべることならまだしもさぁ、書くことはできないよぉ。あ~~~。オヨヨ、オヨヨだよぉ~」。
狼狽する署長。
「だから放っておけばいいんですよ。怪人クンを甘やかしたらいけません。結局ね、自分のケツは自分が拭くもんなんです」。
「オヨヨ、オヨヨ。いやぁ~、雲隠君もいいこと言うんだねぇ、たまにわさぁ。そのとおりだよね、まったく。オヨヨヨヨ」。
笑う署長。

最後の砦〝夜の同志〟にも見捨てられ、とうとう引き継ぐ者がいなくなった怪人クンのブログ。存亡の危機は近い!?

謎のピンクハット男による、〝怪人クン監禁事件〟はこのまま闇に葬られてしまうのか?その可能性は高くなってきた。
妄想ワンダーランド、ひとまず…THE END。


※これはなんだ?タコ?(写真)提供者はうたさん。北海道シリーズフォト。
うたさん曰く、「怪人クンに似てるよねぇ?」とのことですが、みなさんの感想は?