怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

ハートの風船

2006年10月22日 | Weblog
<10月21日(土)>

ハートの風船。真っ赤な恋心。それがパンパンに膨れ上がりすぎた。MAXに肥大しすぎた。要するに燃え上がりすぎてしまったのだ。勝手に、ひとりだけでね(笑)。
コメント欄でどなたかが言ってた「夢心地」。ある部分ではみんなの言うとおり。
「キャバ嬢の中にはそれ(営業)を前面に押し出すコもいるし。アタシにだってあるよ。同伴は基本的に〝しなきゃいけない〟からね。誰とでもってわけじゃないけど…。時には営業だってかけるよ。できるならしたくないけど。今夜お客さん来ないなぁ?ヤバイよぉ。どうしよう?電話かけなきゃ。メールしなきゃ、とか。怪人クンはアタシを美化しすぎだよ…」。
その瞬間、怪人クンは完全なフリーズ状態。出そうにも次の言葉が続かなかった。
バリバリバリ~~~ガシャン。何かが落ちて、ガラスが飛び散ったような耳を劈(つんざ)く衝撃音。どこからかそんなものが聴こえて消えた。幻覚音とでもいうのか?
でも、彼女自身の口からそれが聞けて靄のような、あるいはベールのようなものが取れて視界がハッキリしたのも確か。魔法が解けたとか覚めたとは違うが、スカッっとどこか吹っ切れたものもある。よかったんだよなぁ。ある意味、これで…。
彼女は仕事。怪人クンはお客。たくさんのファン、その中のひとりにすぎないのだ。怪人クンから見たらスペシャルだけど、彼女にとってはスペシャルでもなんでもない。大事なお客さん。好感持てるお客さん(?)。共演者の一人。
彼女にとって、そこは舞台。戦闘体制の女優時間。モードの違い。ふたりの温度差。怪人クンは、それをわかっていても認めたくないという気持ちがどこかにあった。だから、同伴問題にも熱く反発しちゃったんだろうね。バカだよなぁ、怪人クンも(苦笑)。
それについては、ここに終結する。別にもう同伴をしないとか、行かなくなるという意味じゃないよ。読者の意見は素直に受け止めるということ。
ただ、怪人クンの言う線引きの意味はリトル浜松さんが言うのとちょっと違うんだけど。これは、自分自身に対する〝ブレーキ〟についてなんでね。これについては上手くまとめられる時に改めて話すかもしれない。今すぐはちょっと。
怪人クンの考えは、だとしても「お互いが、楽しければいいじゃないか」。それに尽きる。

好きになりすぎると余裕がなくなる。そことかそれしか見えなくなる。誰しもそんなことってあるんじゃない?気づかないフリ。嫌われたくないから好かれようといい人になる。時に自分を殺す。それが己を苦しめる。次第に空回りもする。そういうところまで風船が大きくなりすぎた。衝撃に耐えられず破裂しかけた。
こうなると、とくに怪人クンみたいなタイプの人間は危険信号といえる。
今ならまだ間に合う。破裂してしまったら元も子もなくなる。
〝ために~~してあげる〟という気持ちでいるのもいいけど、度が過ぎると相手にとっては負担になる。ちょっぴりいい加減。その程度でいい。
これからは、彼女の前で自分らしさをより出してもいいんじゃないか?ガガママになるとか変な意味じゃなく、今よりもっと楽にするのだ。〝好き〟という気持ちに押しつぶされないためにも。
彼女に対する距離。くっつきすぎず、遠すぎず…。うまく言えないけど、ナチュラルにギアチェンジ。この頃、ブブブブ~ンっとスピードを出しすぎて白煙が出始めていた。コースからも外れかかっていた感がある。
どこかで構えすぎていた。知らず知らず力みすぎていた。こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないみたいな…。
こんな時こそ、この風船を割らずに少しつぼめる時。余裕を持たせることが必要な時なのだ。

今この瞬間から怪人クンの中の〝お蝶道(どう)第1章〟はひとまず幕を下ろし、〝お蝶道第2章〟へと移行する―――。
ちなみにこの言葉、いつかのちょんまげのコメントから使わせてもらった。
だからといって、現実の行動は何が変わるわけでもない。この先もお蝶に会いにいく。彼女を今までどおり応援する。元気をあげたり、もらったり。〝目薬〟、差しつ差されつ。ギブアンドテイク。空間は店であったり、どこかの料理店であったり。もしかすると、プライベートであったり…。一緒に笑い、語り合う。そんな関係。
章が変わろうと怪人クンの中のお蝶、大切な女性(ひと)を想う気持ちはなんら変わらない。じゃあ、何がどう変わるの?もっと怪人クン自身に余裕を持たせる。そこを変革するのだ。問題は、それが文章で上手く伝わるかどうか?あんまり自信ないけどなぁ(笑)。

昼間は相変わらず暑かった10月の第3土曜日。この時刻になると、それもだいぶ気持ちよくなった。
人々が溢れる18時の街。お蝶と待ち合わせて鮨屋へ。リーズナブルな値段で楽しめた。オシャレな空間。カウンター席に並んで座る。目の前のガラスケースにはたくさんのネタがある。どれも美味そうだ。ビックリしたのは、アボガドなんだけど芋虫のような形をしてた料理。顔もある。
「うん、美味しい!」
どちらともなく声が出た。残った顔の部分。怪人クンがパクッ。
「かわいそう。あ~あ、顔食べられちゃった…」とお蝶。
ドリンクはお蝶がウーロン茶。怪人クンは日本酒「花の舞」。これが効いたのか?このあと、怪人クンをある意味破壊することになったのだが…。
19時すぎ、ケーキ屋へも寄った。ここは彼女がおごってくれた。この時、怪人クンの心に変化というか、気づきが起きたのだ。それが冒頭からの文章に繋がるのだが…。

「苦しいの?」
「ううん、大丈夫」。
店に着いてからも怪人クンのテンションはどうも上がらない。実は、ソファに座った頃からさっきの酒が利いてきたのだ。しゃべるのも苦しい。何となく気持ち悪い。でもそれはお蝶に言わなかった。言えばいいのになぁ。カッコつけちゃって(笑)。自分でもバカだなぁと…。ラストのほうはおさまってきた。
延長30分。トータル90分が終わってからも〝それ〟が引っかかっていた。自分自身にも苛立っていたのかもしれない。そんな時だった。エレベーターを降りたと同時にケータイが鳴る。
『オヨヨ、オヨヨ。カラオケに行こう』。
なんというタイミングか!彼のこの提案が怪人クンを救ってくれた。マイク片手に思い切り歌う。声を出す。するとどうだ?あれこれのいろんなことが、なんだかちっぽけに思えてきた。そんなことで悩んだ自分がバカらしくなって、心が一気に晴れ渡った。
コブクロ、SMAP、サザン…時間いっぱいとことん歌った。
カラオケ万歳。ありがとう署長!おぬしによって怪人クンは甦ったよ。
さぁ、まだまだ行くぞ!街も怪人クンも簡単には眠らなかった。
このブログのサブタイトルは『恋遊歌』。やっぱり怪人クンから歌は外せない…。


※鮨屋の天井に飾ってあったもの(写真)。撮影:お蝶。