家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
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上級特派員5月14日

2011年05月17日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月14日 @伊勢原校  晴れ

1、2級木工技能検定試験が迫ってきました。日程はまだ確定していないそうですが夏前に実施されます。次週から何週間に亘り試験準備の実技練習になります。午前中はその前段階、試験の概要の説明がありました。皆さん真剣に聞き入っています。なんせこのような試験って人生初めてですからね、この歳にして。試験時間は5時間半、その時間内に決められた木工工作をノコギリ、ノミ、鉋など手工具を使ってなるべく正確につくります。蟻組みが主たる課題のようです。持ち込める工具にも決まりがあります。しっかり工具も揃えなければ・・・。
まだ時間がある・・・が、すぐに「もう時間がない」となるのだそうな。しっかり練習して全員合格と行きたいものです。

午後からは、前週までに仕込んだ小鉋の試し切り。
前週仕込み終わって、さぞや切れるだろうと樺の角材を削るも、なかなか思ったようには削れません。うまく削れないのは理由がある・・・・とのこと。道理。
しっかり削れるには、1)刃がしっかり研げていること 2)鉋台がきちんと調整されていること 3)鉋身、裏金がきちんと組み込まれ刃先の出し方が適度であること 4)削るときの姿勢や力の入れ方が適度であること
どうもこの4点が重要で、どれも欠けることなく満足されて初めてうまく削れるようだ。

どれも難しいが、特に上記3)は難しい。材料を削る刃の出し方は、台の下端と平行にほんの少し(髪の毛1本)だけ出すらしいのですが、それを台尻から見て調整するとのこと。台尻から髪の毛1本なんてとても見えませんよ。仕方なく指で刃先をなでたりして出方を探るのですがとても無理!せいぜい削ってみて、鉋屑の状況で何が悪いのか探るのですが、刃がしっかり研げていないのか、台の調整が悪いのか、はたまた刃の出し方が悪いのか、まったく根拠がない根性が悪いのか・・・・何がなんだかわからんのです。それに裏金の刃先は鉋身の刃先に髪の毛1本ほどまで近づけるのだそうな。

同じ鉋を佐宗講師が刃先の出方を調整すると、いままでだらけていた鉋が俄然働き出すのでびっくりです。カンナは素直な生き物や!
今週は改めて、「鉋は難しい」と言うことを認識した実習でした。

放課後、伊勢原駅近辺の居酒屋で懇親会でした。中級卒の方もおそろいで、楽しい時間を過ごしました。佐宗講師の多趣味ぶりに感心。いつの日か ゴチになりたい佐宗ピザ

堀江 記

写真1: 試験課題の説明を熱心に聴く生徒さん

写真2: 難しい刃口の調整
 
写真3: 課題で使うノミのセット

写真4: 鉋台の調整 下端定規で確認

写真5: 鉋は人を見る 人によってこんなに切れる

写真6:放課後居酒屋で楽しい時間


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