2月4日に行われた第37回小学館・集英社杯小学生将棋名人戦岐阜県大会の結果は以下の通り。(高山将棋教室支部関係分)
優勝:村中 洸太 4勝1敗
準優勝:田中優月 4勝1敗 プレーオフ ○村中-田中
4位:小畑 諒晟 3勝2敗 (勝ち点計算による)
決勝戦の様子 感想戦と記念写真は村山五段と一緒に。
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一昨年、昨年度と比べ、参加人数・学年共に少し下がった事もあり、全体的なレベルは劣るものの、各選手が現状で出せる力を振り絞った接戦の多い大会であったと思います。(代表権をかけての大会に初参加の三~四年生が、真剣勝負を5~6局指すというのも大変だったでしょう。)
大会前は、高山教室の3人に、今年の倉敷低学年県代表の伊藤優君(大垣)の争いになるかと予想していました。1回戦で村中-伊藤戦があり、伊藤君の四間飛車に村中君が右四間穴熊から強気の攻めで伊藤君の粘りを許さず勝利。田中君も早くに勝ちましたが、小畑君が進境著しい女子選手の磯谷さんのじっくりとした指し回しの前に敗れ早くも波乱の出だし。
2回戦で、田中-小畑戦が組まれ、角換わりから棒銀に出た田中君が攻め続けるも息切れし、小畑君が勝ち両者1-1 村中君は快調に2連勝。 伊藤君が下のクラスで優勝経験もある水谷君に屈し2敗目で大きく後退。
3回戦、村中君が磯谷さんを飛車切りからの王手飛車と大技を決めて3連勝。同じく2連勝だった田口君に田中君が黒星をつけ、小畑君は伊藤君の玉頭銀を封じきれず2敗目で優勝圏外へ。
4回戦、全勝の村中君は水谷君の粘り強さの前に大苦戦。息絶え絶えになりながらも辛うじて全勝を守る。田中君1敗キープ、小畑君も勝ち、伊藤君も田口君に勝利したので、1敗者が田中君のみに。
5回戦、全勝の村中君と1敗の田中君の決戦に。村中君が右四間で来るとみた田中君が早石田の立ち上がりで対抗。田中君の玉は敵陣3段目まで入り、寄せに出たのに対して、村中君は秒に追われたこともあったか自玉に詰みのない局面で投了するハプニング(?)で両者4-1で並ぶ。
点数計算のため急遽小畑-水谷戦が組まれ、水谷君勝ちなら、村中君の単独優勝、小畑君勝ちなら両者同点でプレーオフという一局は、小畑君勝勢から寄せを誤った&水谷君の頑張りで、中原囲いの水谷玉が右辺に逃げ出す格好になり、勝敗がめまぐるしく入れ替わったが、最後は何とか小畑君勝ち。 そしてプレーオフとへ。
村中-田中の再戦は、田中君が振り飛車ではなく居飛車に出て相懸かり(横歩の変形?)みたいな形に。お互いの飛車角が中段でにらみ合う格好になったものの、薄い中央部にねらいをつけた村中君に焦りを誘われたか、田中君が攻めに出たものの、厳しく反撃に出た村中君が優位に立ち、そのまま押し切り、見事優勝。飛騨地区初の県小学生名人に輝いた。
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優勝した村中君には東日本大会での健闘を期待しますし、惜しくも優勝を逃した田中君、優勝争いに絡めなかったものの4勝(6局指せたのは大きいよ)した小畑君も捲土重来を図ってほしいと思います。
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同日に行われた中日大会高学年の部には、高山将棋教室からは2名が大会初参加。 山越逸貴君、船田幹太君共に初勝利をあげる事ができました。 初遠征で慣れないことの多い中、きっと今後にとって大きな財産になるでしょう。
低学年の部では鷹野碧大君が4勝(1敗~優勝者に喫する)の好成績、惜しくも3位決定戦で敗れましたが、見事敢闘賞をゲットしました。 バロー大会以外では初の入賞で大いに自信になったと思います。 また将棋の勉強に励んでください。
代表の部、中日大会共に、技術的な差はあるものの、それをカバーするような将棋にかける気持ちがこもった対局が多く見られ、本当に感心しました。 皆がしっかり指せば、有力な選手でもなかなか簡単には勝つことができないという証明でもあり、夏の大会の見通しも一層難しく、今回は好成績を収めた選手も、決して楽観できないと思います。
参加した6人だけでなく、残った会員も次の大会を視野に入れて取り組んで欲しいですし、今回参加した6人は大会で感じた厳しさを教室で他の会員に対局に向かう姿勢で伝えて欲しいと思います。
(文責:浅井)