緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

お雛祭り お茶会 

2015年03月03日 21時26分30秒 | Weblog

平成27年3月3日(火)のち

本日は桃の節句。雨が降り始めました。

また寒さがぶり返してきています。

三寒四温の時期です。

          

啓蟄が近いので、きっと一雨毎に

あたたかい春が近づいてきています。

            

晩秋に年長さんが植えつけたチューリップの球根も

2月下旬からもう2~3㎝位芽を伸ばして、

遅かった梅の花も、蕾がふくらんできました。

            

 桃の節句のお茶会を和室で致しました。

 お休みしないで、全員元気にお茶会に参加出来る様に願っていました。

 今年は、インフルエンザの罹患者も、風邪などでの欠席も少なくて

みんな元気にお茶会に参加できてほんとうに良かったと思いました。

              

遠賀川の川土手は、菜の花がチラホラ開花し、

黄色い絨毯がうっすらと広がってきました。

            

明け方は肌寒くどんよりと曇っていたのでしたが、間もなく降り始めました。

ですが園の和室は、早朝からお茶席用の炭を炉におこして、

お香を燻らせて、馥郁とした雅なあたたかい雰囲気に包まれました。

                   

例年のとおり桃の花と菜の花を花瓶に活けて飾りました。

和室のしつらえを整え、毎年迎える健康と長寿を祈る

雛祭りのお茶会を、今年もしました。

 

和服に着替え いつもとは違ったおしとやかな先生方のお点前により、

日頃は活発な男の子も神妙な面持ちで、伝統の和の風情『わび・さび』の世界にひたり、

心ゆたかな時間が流れました。

                    

表千家茶道師範の理事長先生が、7席のお茶席の席主を勤めてくださいました。

子どもの年齢に応じて、心に響く色々なお話をして、心んゆたかなひとときを過ごしました。

 

           『ひなまつり』のはじまりは?

           『ながしびな』のはなし…

           『お茶』の効用

           『炭』の話も…

 

     そして、『うれしいひなまつり』を歌います。 

 

            うれしいひな祭り

                   作詞:サトウハチロー

                   作曲:河村光陽

 

          あかりを つけましょ ぼんぼりに

          おはなを あげましょ もものはな

          五人ばやしの ふえ たいこ 

          きょうは、たのしい ひなまつり

 

          お内裏様と お雛様 

          ふーたり ならんで すましがお

          およめに いらした 姉さまに 

          よく似た 官女の白い顔

 

          きんの びょうぶに うつる ひを

          かすかに ゆする はるの かぜ

          すこし 白酒 めされたか 

          あかい おかおの 右大臣 

 

          着物を きがえて 帯 しめて

          きょうは わたしも はれすがた

          はるの やよいの このよきひ

          なにより うれしい ひなまつり

       

           

 席入りの、おの演奏『さくら』は、主任 M・O先生。

裏方の水屋の点て出し のお手伝いをくださる先生方、

http://verdure.tyanoyu.net/mizuya.html

お運び担当の先生方も準備万端。

お茶菓子の準備や裏方の采配をしてくださる大ベテランのS・K先生にも大変お世話になりました。

K・O先生もK・Y先生もH・K先生も和服姿でお点前くださいました。

様々な体験を通じて、こどもたちは

大きく飛躍するジャンプ台に立ちグーンと成長する時を迎えます。

情操をゆたかに、感性を高めるためには、心にひびく環境に浸るのも非常に大事なことです。

                    

今、園の玄関ホールには、美しい『さげもん』や『てまり』がたくさん飾ってあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%92%E3%82%82%E3%82%93

この『さげもん』は、

いつも慰問や仲良し交流会に年長組がおじゃましている

倫尚会特別養護老人ホーム 『ウェル馬場山』の

http://www.rinsyoukai.or.jp/

デイサービスの高齢者の方々が、丁寧に型紙をあてて、ちり緬の布を花びらのように切り取り、

一針ひと針 おばあさんたちが心を込めて縫い合わせて

そこへ おじいさんたちが綿をきっちり詰めて、まりの形に、また

接ぎ合せて 手作りしてくださり 

園児の 安寧と長命を祈り

プレゼントしていただいたものです。

 

 

また、柳川にお出かけした方から お土産として寄贈の 美しい刺繍の鞠も

玄関ホールの七段飾りのひな壇の横に飾ってあります。

手作りのあたたかい真心の込められた素晴らしい作品の数々です。

                

日本の伝統の技の中に、

多くの方々が 心から 子どもたちの 成長や長命を祈る

そのあたたかい気持ちが伝わってまいります。

どうぞ、園へお越しの節は、お雛様をご覧になり、

その周辺に飾ってある『さげもん』や『刺繍手まり』もゆっくりご覧ください。

 一つひとつ色合いや柄が違い、真心のこもった制作者のパワーを感じ

伝統を大事にする中に 深い味わいがあり、心ゆたかになりますね。

                          

「わざわざ柳川に行かなくても幼稚園で幽玄夢幻の雅な雰囲気が味わえる」

と、保護者の方々や、近隣地域の方々もおっしゃって

しばし 親子で足を止めて 眺めて、

会話を楽しんでくださっています。

                     

最近は、輸入住宅や洋風のモダンなつくりのお宅が増えてきて

全室フローリング、つまり、畳の和室が全然無いお宅もあるようですが、

時々は の上で、正座して 心を落ち着ける体験も

日本人なら、ぜひとも必要ではないでしょうか?

                

ちゃぶ台について、正座してお食事するお宅も 殆どなくなり、

テーブルで椅子に座るという洋風スタイルの家庭ばかりになってきました。

ライフスタイルが変化してきています。

畳の上で座って、かしこまって飲食をする経験も今は殆ど無くなったようです。

 座り方やお箸の使い方、お茶碗の持ち方など、全て昔は 家庭で繰り返し注意され、

子どもたちは食事の時間には、かしこまって静かにお行儀よく空腹を満たし、厳粛な気分で

お茶やごはん、おかずを口にしました。

 

ウロウロしながら立ち飲みや立ち食いは、決して許されませんでした。

特に女の子は、

「氏より育ち。はしたないことをするとお里がしれる。」

などと言われ 

女の子はどんな方とご縁があって結婚するかわからないから

どんな家風のところにお嫁入りしても、恥をかかないですむように…

 と、幼少時から気立てよく、感謝の気持ちを表す女性になるようにと、

立ち居振る舞いやお行儀面は、両親だけでなく、祖父母からも悉く厳しく躾られました。

 

たとえば…玄関で、お客様をおむかえするときには

「お辞儀は座ってなさい。立ったままでご挨拶とは、なんて行儀の悪い子だ!」

などと言われ、

夕方、埃を掃き清めた玄関では、

「お父様、おかえりなさい!」

「お疲れ様でした。」と

母親と共に、子どもたちは玄関に走り出て、

あるいは、正座して三つ指ついてお辞儀し

一家の大黒柱のお父さんを 出迎えたものです。

 

だが、最近の玄関は、スライド式の戸ではなく、ドアー式の玄関が増えましたから、

戸の開け方も閉め方も以前の方法とは異なって、中にはバリアフリーで段差も無いような玄関も登場して、

上がり框(あがりがまち)なども無く、本当に随分ライフスタイルが変わりました。

 

でも、

宇宙飛行士の山崎直子さんもおっしゃっていましたが

日本人は、国際化の時代だからこそ、

より一層日常生活でも和の心を忘れずに

やはり、四季折々の季節感のある伝統行事を大事にして、

肌で感じる感性をゆたかに育てていきたいものです。

 

それぞれのご家庭でも、子どもたちの健康と長命を願い

『おひなまつり』を 伝統にのっとり

お祝いしてみませんか?

 

子どもたちの心をゆたかに育てる『情操教育』に、もっともっと関心をはらい、

感性を高める工夫をしてみましょう。

                     

この乳幼児の時期には、特に 感性をつかさどる右脳に良い刺激を与え

ご家庭でも『右脳の配線工事』にも、力を入れていただきたいと願っています。

               

  感性をゆたかに… 心を育てる!  

緑ヶ丘第二幼稚園では、創立以来、情操教育に励み

心ゆたかに…という育ちに特に力を入れています

          

見学ご希望の方は、随時受け付けています。

入園ご希望の方も、ご遠慮なくどうぞ、先ず電話を!

  TEL093-631-3939

 

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