緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

年長組の[運動会リハーサル]終了

2006年05月28日 21時10分19秒 | 教育

 平成18年度の年長組は、

たのもしい!

すごい!

  何が凄いといって、

もうこの時期に、

まず、その位の協調性や 集中力は見事!

  確か以前にも、このブログ日記でも、子ども達の個性が年々異なり、

特に今年の年長組は、先伸びしそうな、たくましい気配

指導の仕方次第で、磨き甲斐も ありそう…

等と 率直な感想を もらしたかも…。

 そうなのです。

普通は、二学期の運動会終了後にやっと育って来るか~

と予想される理解力や協調性や自主性の姿 

 そのようなものが、もう多数の子どもに、今年は、

かなりの完成度で見られます。

  今年は、少し早めでしたが、リハーサル会場の

空き具合の関係で

年長組の運動会リハーサルを昨日実施。

 以前に教わったことを、ケロリッと忘れていたり、

聞き間違いや、指示通りに動けないで反対に動いたり、

テンポが遅れて タイミングがずれてきて 間違ったり、

そんなのは 良くあることだが、リハーサルがあると、安心。

最初だけ 先生が、しっかりお手本を見せて、

次回からは、その真似をさせ、

出来たところは、しっかり褒めて…

励まして、目標を持たせる。

でも いつまでも そればかりでは、いつまでも教師を頼り、

自分で考えて、感性のスイッチを 感度よく入れて、

自分の脳みそをしっかり働かせる所には なかなか至らない。

 そこで、2度目に流すときには、

もうなるべく自分の力で考えて動けるように、

教師はそばにはつかず、

いちいち手取り足取りで細かくはコーチしない。

 どうしても、援助が必要な子どもの所にだけ支援。 

 子ども達は、気合が入り、近くの友達同士で、

すかさずやさしく教え合い、

タイミングの指示を出し合う。

その様子は、見ていても、嬉しくなる光景ですね。

 年度当初の年長組 第一期、5月末のこの時期から~

既にそこまで育ってきつつあるとは、本当にすごいことです!

 昨日、5月27日(土)は、

それを実証する場面が、一日中繰り広げられ、

入園以来、積み重ねてきた時間の貴重な重みさえ感じました。

 

  単に、のびのび好き勝手に遊んでいるだけでは到底得られない

「感性の高まり」、「心の成長」や、「けじめの付け方」を学び、

しっかり「達成感」や「成功感」を持ち、自己肯定感につながる。

益々子ども達は、意欲的に変わりつつある。

 

  日頃、少しずつ保育に組み込まれている 

5~10分の基礎の積み重ねや、リトミックのリズム感が、

PA鼓隊の基礎基本のリズム遊びの成果が、

運動会のリハーサルでは、初めての広い体育館で、

ポイントを踏んで経験して、果たしてどれくらい出来るのか?

 正直、当初は、

エエーッ!もうリハーサル!? 無理かも?

と不安と疑問も有った。

 でも、とにかく

まず、ゴリラ先生こと福住政弘先生の

ユーモアたっぷりのわかりやすい説明で、

少しずつ取り組み開始。

  今年は、

福住政博先生の研究と、努力の結果、

 全ての曲の流れをMDに入れてくださることになり、

その操作を任されたのは、I 先生。

 I 先生は、細心の注意を払い、

指揮役のN先生と、キーボードの伴奏のF先生と

気合いを入れて、息も合わせて、絶妙のタイミング!

ピッタリ!

 子ども達も、出だしのタイミングがよく分かり、

より一層楽しみながら、

この早い時期にも関わらず、

合わせ練習が出来て、自信を持っている。

 

『アンチェインドメロディー』の

シルクフラッグ隊の優雅な動き…

多少は、ターンが反対周りの子ども達もまだいたり、

 回転のテンポが遅い早いはあるが、

『リパブリック賛歌』のドラムのリズムも僅かの間に

見事に上達してきて 素晴らしい上出来。

 ドラムセットの前に座るT君は、

「ぼくは、リパブリック賛歌が、一番好き!」

と張り切って、歌いながらドラムをたたいている。

 

「本番の時は、この4倍も5倍も広いところで沢山のお客様が来てくださる筈」

「とてもいい調子。上手になってきたから、しっかり胸を張って、自信を持って!」

と私が声掛けてみると、

 F君も、にっこり笑顔で、

「だいたい本番の感じがわかったから、もう大丈夫です!」

と、ドラムが破れるんじゃないか?~くらいに力一杯、自信を持って演奏し始めた。

 子ども達の運動会本番への意欲付けも高まった。

  あと、約1ヶ月で、多分、

ビックリするくらい細かいところも そろってきて、

表現力はぐんとついてくると思われ、

思わず職員一同は、安堵し、

理事長先生もニッコリ笑顔が見えた。

 暑がりで、汗っかきの福住先生は、半袖のポロシャツに~汗びっしょり!

 お昼の休憩 ランチタイムの後、

午後からは、『組み体操』と『親子踊り』の練習に入った。

  雨の降る中、殆どの保護者の皆様は、子ども達のために

的場池体育館へお出で下さった。 

共に子どもの手を取り、歌や太鼓に合わせて、

仰木主任の指導で、手振りやステップやリズムを覚えて、

親子で楽しんで良いふれあいをしながら、ひとときをすごしていた。

 『人間 て いいな』は、

最後の抱き上げ決めのポーズ、

いかにも嬉しそうな子ども達の笑顔が見られ、

やはり

「子育ては、褒めて、叱って、見守り、抱きしめる」

が 大事だな~と思いながら微笑む一日になった。

 7月1日(土)穴生ドームでの運動会が、

    益々楽しみになってきた。  

    乞うご期待

           


北九州アカデミー少年少女合唱団 第32回定期演奏会

2006年05月21日 00時05分11秒 | 心を育てる・感性をゆたかに

 平成18年5月13日(土)

北九州市八幡東区の八幡市民会館で、

心を育てる『北九州アカデミー少年少女合唱団』の定期演奏会が、

午後6:30から開催されました

 ニューフェイスとして、

今年三月に、緑ヶ丘・第二幼稚園を卒園したばかりの5人の新一年生

も団員の制服姿で張り切って出演しました。

 一人だけ少し体調を崩して,

やっと熱が下がったばかりの病み上がりの子もいましたが、

指導者代表の坂田正克先生に、

「リハーサルから、長時間立ち通しではまだきついので、本番だけ気合いを入れていっしょに歌いたいのですが~」

と親子で相談してみたら、先生も

「この日のために、土曜も日曜も休まずに、 今日まで折角練習に励んできたのだから、 ステージで本番だけでも初出演を…」

と、許していただき、「どうにか参加でき、感動ひとしおだった…。」

といっていらっしゃるのを聞き

「そうだったの~親子で頑張って、すごい執念!」

「よく、がんばったね~」と、思わず手を握り、共に抱き合って喜んだ。

  ある小学校三年生の祖父母は、

「カーテンコールの最後には、高校三年生13人の卒団式もあり、 皆で感動の涙で帰路についたのですよ。 別れを惜しみつつ…感謝で心がいっぱい!」

また、他の方も

「アカデミーのお姉さんやお兄さん達が、この3年間、家族でもなかなか出来ない位に深くかかわり、個人的な辛い出来事も忘れさせ、励まし、いたわりながら素直な心を育ててくれたと思うとありがたいですよ。」

「お陰で、今年になってからは他の学校の友達もアカデミーで知り合い、とにかく 友達が沢山出来て、表情が明るくなり、本当に入団していて良かった!」

とも言っていた。

森口和美団長、お疲れさま!

 悲しい時こそ、心に太陽を唇に歌を

  概して中学生は、勉強や部活が忙しくなる時期だが、

ある一人っ子の中2生保護者は、

「進学学習塾へ土日も嫌々ながら行くよりも、150人の仲間のいるアカデミーに入れて、合唱団で年齢の差のある子ども達がふれあい~切磋琢磨で磨き合い、ひとへのおもいやりとか、やさしい心や強い意志を持ってきた事の方が、ガリ勉くんになるより、よっぽど意味があり、有り難い。」

そして、

「好きな歌の練習をとおして、結局歌が上手くなるというだけではなく、礼儀正しくなり、人前でも堂々と物怖じしない態度や、心を表現する事の難しさや大事さ、人間力をトータルに鍛えてもらえて、本当にここに入団させていて良かった!」

また

「先輩の良い影響を受けて、受験勉強も頑張って励まし合って、困難を乗りきる目的意識や集中力も付いてきた気がしますよ。…」

というような、笑顔の報告も、沢山聞き、私まで嬉しく思った。

 それにしても、中1だけで28人も在籍?

 頼もしいアカデミーの団塊の世代!

 本物の子育てのツボを押さえ、その子の個性や持ち味を良く理解して家族が応援しているからこそ、素直に全てに自信を持って意欲的に取り組む姿勢につながっていると、確信した。

 もう一人、高校三年生の男の子、K君の事も、特筆すべきかと思った。

 お母様が、一部と二部の間の休憩時間に ロビーで私の姿を見つけるやいなや駆け寄ってきて、

「長濱園長先生、今から主役のトラップ大佐の役で、あの子が、ミュージカルで出演します!!まさか、サウンド オブ ミュージックのお父さん役で、歌うなんて~ おもってもいなかったですよ!本当に良く頑張って練習に打ち込みましたよ~!」

と、声がうわずり、興奮状態。

「これがアカデミーで歌う最後の定期演奏会だから、先生、しっかり見て、聞いてやってくださいね!もう今日で卒団なんですよ!!」

と、満面の笑顔を輝かせて、感慨無量といった面持ちに変わって客席へ向かった。  彼も中学生の頃、一時、人並みに少しは反抗期も有ったようだが、親子の良いコミュニケーションや学校の友達や担任教師もさることながら、やはり、「北九州アカデミー少年少女合唱団」のカリスマ指揮者の坂田先生をはじめ、

坂田先生が、熊西小学校でご在職中の教え子で、後継指導者の村瀬先生、

それにピアノ伴奏だけではなく指揮者としても素晴らしい感性と才能に溢れた山口正恵先生、

また、息子さんも在団中のピアノ伴奏の本田先生、同じく小田先生、

また育成会の支援サポーターの皆様の

子ども達へのこまやかな心遣いや指導の影響は大きい。

ここには、きっと「子ども達の魂の居場所」がある。

  見事に適切な関わりで、

今回もあの天使の歌声とトスカニーニに称えられた『ウィーン少年合唱団』にも負けない、ある種の崇高さや気品をたたえた宗教曲の仕上がりぶりに、感嘆の声が会場中でため息と共に聞かれた。

曲によっては、三部合唱も難しい場合もあるのに、今回の『Sanctus』は、アカペラで12声に分かれて不協和音で見事に気持ちよくハモって歌うその技のすごさには、脱帽!

 『Gamelan』もインドネシアの祈りの曲を打楽器の音の響き合いを声で表現し、「人間の歌声は、最高の楽器」と、誰かが言っていたのを思い出した。

 ジュニアの子ども達は、音楽物語『ごんぎつね』を歌い上げ、ソロも情感を込めてしっとりと纏まっていた。

『風になりたい』も前聴いたときよりずーっとのりが良くて最高によかった。

 ポピュラー曲は、懐かしい曲『あの素晴らしい愛をもう一度』は爽やかで、

『てんとう虫のサンバ』は、ジュニアらしく可愛いく虫たちの衣装を付けたダンスも披露し拍手喝采を浴びていた。

 なんといっても、シニア中心の『サウンド オブ ミュージック』は実にすっきりと切れ味良くまとまり、演出や照明も工夫されていて見応えがあった。

衣裳もすっきりしてピッタリ感じよく、華美に飾り立てずに全て教育的な配慮やバランス感覚が発揮されていて、頭声発声のやわらかい声で、非常に品格があり後味が良かった。

 7月末から8月初めは、

中華人民共和国の天津市からの御招待で

日本代表として『国際青少年文化芸術祭』で歌ったり、

現地で外国の少年少女と友好親善の交流をする予定になっているそうです。

国際的に幅広く他民族の皆様と親しくふれあい、お元気でご活躍を! 

 卒園児達の、活躍・成長ぶりに惜しみない拍手を送り、今後も末永く見守り応援させていただきたいと思っています。

来年は、2007年5月12日に第33回を開催予定とのこと。

どうぞお楽しみに。

入団希望者は、熊西小学校の3階音楽ホールで

土曜日、午後1時から見学や体験ができるそうです。

連絡先…TEL093-641-6527(藤本さん)

 さて、明日は、

八幡西区近隣の公立小学校や私立明治学園小学校の運動会です。

 ゴールデンweek明け、先週は、雨が多く、練習が出来にくかったのかもしれませんが、明日はお天気になりそう。

 それで、晴れやかな気分で職員全員で手分けして、

応援に出かけたいと楽しみにしている。  

来週28日も、の予報です。

八幡西区内の運動会は一番集中して多数の小学校で予定されていますので、

皆様も、良かったら是非応援に、お出かけになってみて下さいね~  

老婆心ながら、 紫外線対策を怠りなく!  日中は暑くなりそうですから、

アウトドアお出かけの方は、特に 熱中症にもご用心を

 


連休明けは~雨天で、年中組さん、園内遠足…

2006年05月11日 21時45分23秒 | 教育

 今年の、博多どんたくは、過去最高の人出だったらしい。

 爽やかな行楽シーズン、五月晴れに恵まれのびのびとアウトドアでのバカンスやプチバカンスを楽しんだ方も多かったようです。

  さて、連休明けが問題です。 大人の中には、連休で遊びすぎ?疲れが出てボーっとした人もいるようです。

 緑ヶ丘・第二幼稚園の子どもたちの様子は、案じていたほど疲れがひどい子どもはいない。 

  だが、連休中に家庭で具合が悪くなり入院していた子ども達がいました。三人とも、もう、元気に回復し、退院間近とのことで安心です。

  例年連休明けの難問は、母子分離がなかなか進まずに涙顔での登園児が、 4月に続いて多い時期と予想されますが、例年に比べて今年は 意外に少ない。

 年長組は、全然そんな子はいない。(やや…拍子抜け) 

 昨年も、入園したばかりの三歳児クラスの子どもたちの中には、連休明けには

『行きしぶり』になり、四月当初の朝の辛い別れ

「ママがいい…イヤだ…行きたくない…」

の状態に戻ってしまったか~と案じられる子が居たが…

その様なときに 担任は、まず、受容・共感する。

「相手が『死にたい』と呟いたとき、『死んではいけない』とか『そんなことを言うな』などと言ってはいけません」
これは、昔、カウンセリングの勉強をしていたとき、ある先生が語った言葉です。

死んではいけない、と言ってしまうと、相手は「自分の考えが否定された」と感じ、心を閉ざしてしまうからです。

大切なのは、相手の言葉を肯定したり否定したりしないこと。
 
即ち、評価を加えずに、ただそのままそっくり 相手をまるごと受け止めること。

これを、心理学では受容(acceptance)と共感(sympathy)といいます。

もちろん、これはカウンセリングなどの専門分野だけではなく、
一般的な人間関係にも当てはまります。

例えば、このような幼稚園での教師と園児の場合にも、親子関係の場合にも…

「つらい」と嘆く人の前でしてしまうまちがいは、まず理由を聞いて、そのつらさを「検証」しようとすること。
ちがう。それは、後。
「つらい」と嘆く人の前で、まずやるべきことは、
「ああ、あなたはつらいのね」と、その感情を共有することです。
子どもは、いつも 自分の全てを肯定されたいと思っています。
しかし、子どもが悪さをした場合、親はそれを肯定するわけには行きません。つまり、“しかる”わけです。
それでも、親は、叱るときにも、子どもの気持ちを受け止めてあげ、善悪良否を真剣に教え諭し、叱られて泣き出す子どもをぎゅっと抱きしめてあげたりすることが出来ます。それが愛情なのだと思います。

対等な大人同士の場合は、そこまで寛容になることが出来ず、価値観の相違から、しばしば摩擦が発生します。
しかし、最初から、一方的に相手を「評価」するのではなく、一旦、相手の考えを受け止めてから、その後のことを考えることが出来たら…つまり、
価値観の違いを、お互いに受け入れることが出来たら…
そうしたら、人間関係はもっと円滑になるのではないでしょうか?

 

だから、先生達は、

「そうね、ママがいいよね~」

「ママがいないとさびしいのよね。」

「お歌を歌って、お絵かきして、お弁当食べたら、ママの所に帰ろうね。」

などと、まず やさしく言葉かけ。否定せずにその気持ちを察し、寄り添う。

受け入れ、受容・共感し、慰めて、次にあの手この手で気分転換し、

時にはおんぶしたり抱っこしたり、特別に頻繁に声かけして、

園生活のペース作りに再度励む。

 あるいは、子どもによっては、意図的にそーっと見守るだけの場合もある。

  決まって、四月にそうだったからと言って、その同じ子が

また連休明けに泣く  というわけでもない。 

 四月には、緊張状態で登園していた子どもの中から、また、新たに

少し慣れてきた時点で 別の子どもがホームシック状態になることも時々ある。

  昨年は、かなり多めだったのに比べて、今年は、意外に少ない。

送迎バスでの涙の別れや、園での思い出し泣きの声が聞かれず、

数名の新入園児を除いては、早々と落ち着いた雰囲気で

スムーズに通常の保育が、実に調子よく再スタート!

  職員室では、子どもたちの成長ぶりや手の掛かるケースが

  放課後 情報交換の時には、しょっちゅう話題になります。

 A「今年の子どもたちは、何年生まれ?まだ借りてきた猫状態かしらね!?」

B「年長は辰で、年中は巳?年少は午歳で世話好きかな?」

 「最年少は未歳温厚篤実系?あまり一概には言えないみたいね!」

C「○○先生のクラスは、今年はしっかりしたタイプが多い?」

  「それとも甘えん坊?リーダーは? 血液型は?」

D「まだ 分からないけど、もう協調性がしっかり出てきているわね。」

  「年長組は、集中力も、おもいやりも かなり有るみたいよね~」 

「そうそう、△△ちゃんは、このごろ俄然張り切っているようね!?」

   等と、外部秘の… 内輪の情報交換話が、聞かれます。 

  休憩中の息抜きの話題にも、去年、一昨年の子どもたちと比較して、

今年の年長組の子どもの適応力や順応性の高さに、

今後の成長が期待され、7月1日(土)の穴生ドームでの運動会がとても楽しみ。

 5月8日朝、お迎えバスからおりてきたばかりの子どもの中には、

先生や友だちに報告したい新発見や初めての体験の話や

自慢話や嬉しかった出来事で キラキラ目を輝かせて

 勢いよく幼稚園の玄関に飛び込んで、

先生を探している子どももいた。

 可愛い姿に接し、私は思わず微笑む。

 責任重大ですが、しあわせな仕事です。

 心から、園の創立者(両親)に感謝です。

そして、絶妙のチームワークで連携してチィ-ム保育している

教職員の全員に、心から感謝です。

さて、 毎年GW頃に、よく以下のようなアドバイスをしていますが、

乳幼児期の子ども連れで、あまり長時間かけて遠出して、

交通渋滞に巻き込まれたり、混雑した人混みで 

むやみに窮屈に我慢してイライラ過ごすのは如何なものか…と。

 そのアドバイスに理解を示し、

思慮深い時間の過ごし方を選択くださった

賢明な保護者の皆様は、

概ね『安・近・短』で、今年も近くの公園や広場や

川辺で、楽しく家族がふれあって頂いた様子。

 無駄な散財も無く、思いがけない事故も大怪我もなくて、ホッと安堵です。

 確かに、日頃はなかなか出かけられない遠くのリゾート地や

オゾンやマイナスイオンの滝場や自然環境のゆたかなところへ

「家族サービス」を…と パパは奮発して、遠出しがち。

ハワイ!?や久住やまなみハイウェイや枝光のスペースワールドや

小倉の到津の森等へ出かけたりした家族もあったようです。

 それは、それで、また素晴らしく結構なことでしあわせですね。

 お天気に恵まれ、海辺で真っ黒に日焼けして来たこどももいました。

 様々な実体験で、思い出のシーンもくっきりと脳裏に焼き付けて、

知的好奇心も益々刺激された様子。

「保護者のみなさま、ご苦労様! ご無事で よかったですね!」

「家族って子どもがいるからこそ~こうした親としての楽しみも味わえる…」

「どうぞ、ささいなことで夫婦げんかはしないで、仲良くお互いをおもいやり、

子育てできるしあわせを噛みしめてください。」

などと数名の方々には声を掛けた。

  某家族は、あまりに夫の残業が多く、帰りが時々深夜になり、

一昨年は、母親が少し鬱になり、「離婚したい」とも悩み、

暫くの間集中的に 悩み相談を受けていた。

すっかり子どもまで暗くなり、時々荒れて、友だちや先生に

グズグズすねてみたりして 情緒不安定に…だが、反省

 最近は、夫婦お互いに思いやり、

無事に心の安定が保ててきて、家族全員が笑顔になっている! 

そんな明るいお母さんが増え、

心の切り替えスイッチもうまく作動している様子。

  陰ながら応援してきた甲斐がある。

 核家族の母親の心のよりどころに…

夫婦喧嘩の仲裁で子育ても上手くいく!

私も少しはお役に立てたのかもしれない…

 仲が良いって本当に美しい! 嬉しいですね。

 地域の皆様対象の「子育てサロン」での『子育て教室』

(躾のポイント勉強会)へのお誘いにも、

新たな意気込みで取り組めそうな気分です。

 

 さて、5月10日は、天気予報の通りに、

朝から雨が降り始め、残念ながら、園内遠足になりました。

 きょう5月11日は、皮肉にも良い天気。

 明日、12日は、年長・年少組の遠足日。

夕方、特大のてるてる坊主を作りました。 「あした、てんきに な~れ!」

                          

 


ゴールデンweek 『こどもの日』 目前に考える…

2006年05月02日 15時25分21秒 | 教育

2006-05-02 15:25:21

 五月を迎え、大型連休~ゴールデンweekで、久々に休みを取り、

野山や潮干狩りや行楽地へ向かう家族ふれあいの方も多い事と存じます。 

  自然に親しむのに絶好の爽やかな季節ですね。 

  園庭に見事に咲き誇っていた桜、

新入・進級の子ども達に

あたたかい無言の励ましのエールを送ってくれていました。

園の歴史の流れを見守っているシンボルツリーsakuraも、

すっかり新緑の若葉に衣替えしました。

 それで、このblog日記の背景も青空に広がるyumeピンクの桜の花から、

新緑の若葉にキラキラこぼれる木漏れ日に衣替えいたしました。

  今、子ども達は、

親離れ子離れの「自立」の階段を一歩一歩上っています。

 朝、園バスに乗る時点では、涙がこぼれ…別れが辛い親子が、

まだ新入園の各クラスに1~2名くらい見かけます。

 が、バスに乗って5分も経たない内に、どの子も皆泣きやんでいます。

その時点で、添乗の先生が、バス無線で事務室に

「○組の○○さん泣きやみましたので、お家に電話してお母様にお伝え下さい。」

と報告が入ります。

  で、直ぐに事務の先生が、自宅のお母様に

子どもの様子をお伝えして

「泣きやみました」とお知らせしています。

 その後は保護者も

「おかげで一日、安心して家事や仕事に打ち込める。きめ細かい連絡や連携で指導してくださりありがたい…」

と、喜んでくださっています。

 まだ、一ヶ月も経たないのに、すっかり慣れてきて、毎日 珍しいことの連続にワクワクしながら、園に来るのを楽しみにしている子ども達も多くて、

「連休で幼稚園はお休みです」と言うと、

「ようちえんがいい!」

と、残念がる子ども達もいる。

中には

「園長先生も一緒におんせんに行きたいの?じゃ、パパに連れて行ってとたのんであげようか?」

と、真剣な眼差しで誘ってくれる子もいて、嬉しいやら、ありがたいやら。感激!

益々目に入れても痛くない可愛いおさなご達です。

 日々「自立心」も育ち、つい先日まで、自分のクラスの前まで

年長組のお兄さんお姉さん『ちびっ子先生』に玄関から手を引かれていた

「たんぽぽ」や「年少組」新入園児も、すっかり靴箱の自分の靴を置く位置も覚えて、

自分で上靴への履き替えも出来るようになりました。

  異年齢の交流・ふれあいでお互いに自我を意識し始めています。

  プライドも持ち始めて、嬉しい成長!

  先週は、とびきり  感性のすごさにまいりました

  朝、涙を浮かべながら登園していたあの子が、靴箱前で

自分の履いてきたズック靴に話しかけている…

「お家から幼稚園まで、どうもありがとう!帰りまで待っててね~バイバイ!」

といって、別れを惜しみながら教室に入る姿~これにはビックリ!

 わずか生まれて4年。 

  4才で、履いてきた靴へ感謝の言葉を言い、別れのご挨拶が、

お気に入りの靴にもちゃんと出来るなんて!感動!感激!

  幼稚園児ならではの感性です。

 自分のまわりの全ての物に、

「心」があり「いのち」があると感じ、自然に誰から強制された訳でもなく、

「ありがとう」「バイバイ」が口から出てきて、これは、凄い!

  この職業に就かせていただき、子どもに学ぶ日々。有り難い!

   素晴らしい佳い日になりました。

                                        

 さて、それにしても、「こどもの日」が来るたびに考えるのですが、本来の子どもらしい子どもが激減し、子どもっぽい大人が激増しているように思われてならないのです。

 もともと、幼児期の子どもは、自己中心の世界に生きていますが、それにも増してとことん自己中心な生き方の大人が増えていませんか?

 子どもにばかり、良い子になりなさい!親のいうことをききなさい!勉強しなさい!

  お稽古ごとも、好むと好まざるにかかわらず押しつけて、何でも人と比べて、

早く早く~とせき立てて、大人の都合で子どもを振り回すタイプ…

 激増していますね。

 朝、大人があと1時間位早起きすれば、子どもにも

「早く 早く~」を連発しなくても、済むはずなのですが…

 生活リズムの確立は、この時期の子どもに、これから先の人生を左右する

大事なことです。

   子どもの生活中心に、大人が夜更かししないようにして、就寝時間も

午後8時までには寝床に入れる態勢にし、

明かりを消して、静かに子守歌で添い寝もし…

   最低10時間以上は確保し、熟睡出来るようにご配慮を。

   充分睡眠が足りていれば、自然に気分良く~

他人から起こされなくても自分から目覚めます。

 いつも子どもの心に寄り添い、

今、何に興味関心があり、どんな友達とどんな遊びをし、

どんな気持ちで過ごしているのか?

 もっと、しっかり心の中を見つめ、我が子の良いところ(個性の輝き)を、ドンドン見つけて、認め、褒めて自信をつけ、自分の存在の価値を自覚できるよい関わり(スキンシップ…しっかり視線を合わせて言葉掛けや抱きしめ)を心がけて子ども達にもっともっと丁寧に関わってあげて欲しいですね。

  そういえば、先日4月29日みどりの日に福岡市で教育者研修会がありました。

  講演会で、中盤にさしかかり、講師の石川県からいらっしゃったベテラン西村倭子先生は、良い子を育てる家庭の秘訣は… 夫への『背中流し』と『膝枕』のすすめ 等とおっしゃったのでした。

 午後の質疑応答で、そのことが問題になり、30代半ばのある女性が、

「私も仕事をしていて、夕方はくたくたに疲れて帰り、夫の背中を流す前に、私の方が流してもらいたいくらいの日もあります。正直なところ、実行は難しいです。」

「何故かというと、夫は帰ると同時に、「おいビール!」と持ってこさせ酌をさせ、自分がいかに大変な仕事をして帰ったかを、ぐちぐち愚痴り、私の話は全然聞かない。」「子どものことは、全て私任せ。ちょっとでも具合の悪い点があれば、君の躾方がまずいからじゃないのか?等と他人事のように言い、今や、爆発寸前で、日々我慢。だから、背中を流す気にもならない。」

「顔も見たくないし、モノも言いたくない日もある。が、子どもの前だけは、喧嘩しないように努めている。無理してまでも夫の背中流しはしたくない…どうしてもイヤでも実行しなくては良い子にならないですか?」

というのでした。

 最初、若い女性たちは、皆、少し頷きながら同感という空気だった。

  が、中高年の女性や男性の反応は、明らかに違っていた。(苦笑)

 愛情をどれだけ子どもや夫に注いでいるか…それが問題

  で、とにかく『背中流し』を したりされたり、これは、理屈ではなく

実行し『膝枕』しながら、耳掻きし合うのも、純粋にシンプルに、

身の回りの人やモノや水も空気も自然も、全てを

かけがいのない存在として熱愛し、『冬のソナタ』のヨン様よりも、

縁あって伴侶となった『そばのあなた』を大事になさい

 要は、全身全霊を込めて感謝の生活を~というすすめでした。

 「あなたが変われば、夫も変わります。」

 「先生が、変われば、生徒は変わります。」

  仲の良い夫婦の子どもは、そんなに急に、暴走族に入ったり、非行に走ったり、引きこもったり、問題行動で他人に迷惑を平気でかけたり、まして況や自殺したりはしない筈。 というお話に、最後は、全員納得なのでした。

 ちなみに、午後その分科会会場にいた人で、いつも夫への『背中流し』と『膝枕』を実行している女性は、僅か3人でした。

  「これから、背中流し、実行しますか?」と念を押され「はい!」と答えたのが、約50人位全員でした。

 ただ[心に思うだけ]の片想いではなく、大人らしく~

  もっと、子どもや相手に通じる愛情表現をすることが大事、そして実践実行の努力を惜しまない事を教えられました。

  楽な方へ逃げ、自己弁護ばかりし、子どもっぽい自己中心の大人が、これ以上増えて欲しくない気がします。

が、子ども受難の時代は、残念ながらまだ暫く続きそうです。

  いたいけな何の罪もない子ども達を、誘拐したり、拉致したり、虐待や心も凍る殺人のニュースは、もうこれ以上聞きたくないですね。

 こどもの日には家族で楽しくふれあい、一生の思い出のGWになるように

お祈りしています。

  今日は、少し長文、最後まで読んでいただき 誠に有り難うございます。

    緑ヶ丘・第二幼稚園 園長 長濱光古(ながはまつやこ)