緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

菊池 省三先生のコミュニケーション力の育て方!

2008年08月24日 10時09分24秒 | Weblog

平成20年8月23日(土)のち 

小倉北区のリバーウォーク5階イリスで、講演会がありました。

『社会人のためのコミュニケーション授業』と題して。 

講師:菊池省三(きくちしょうぞう)先生のプロフィール

1959年生まれ。愛媛県出身。現在、北九州市立貴船小学校勤務。
全国教室ディベート連盟研究開発委員。

NPO授業づくりネットワーク理事。

九州地区教室ディベート連盟専門委員。道徳授業改革集団・福岡代表。
北九州地区の先生方を中心とした研究サークル「実践教育研究21サークル」代表。


平成16年・第1回北九州市すぐれた教育実践教員表彰(北九州市教育委員会)
平成17年・第3回福岡県市民教育賞受賞

著書関係

監修「国際人をめざせ!コミュニケーションの達人」全4巻(フレーベル館)
編著「小学校国語の学習ゲーム集」(学事出版)
共著「話し合い・討論・ディベートの学習」(明治図書)
  「生きてはたらく国語の力を育てる授業の創造」(ニチブン)
その他
   雑誌「国語教育」「実践国語研究」
     「心を育てる学級経営」
     「現代教育科学」(以上明治図書)
     「授業づくりネットワーク」(学事出版)
          「教育技術」(小学館)
         「とっておきの道徳授業」(日本標準)
         「健康教室」(東山書房)
      他 多数執筆

マスコミ関係
・NHK教育「わくわく授業~聞くから始まるコミュニケーション~」H16
・RKB「ニュースワイド特集~話す力・聞く力を育てる~」
H16
 ・FBS「FBSニュース特集~小学生・ディベートの挑戦~」H9
NHK北九州放送局「シャトル北九州」
(学級メルマガ)H15
・NHKラジオ「素敵な話し言葉」
H8
・ NHK北九州放送局「シャトル北九州」(ディベートの達人)H17

・2002年10月24日朝日小学生新聞1面「キッズ発メルマガ目指すよ日本一」
・2002年11月19日朝日新聞夕刊1面「学級通信 メルマガで」
・2004年4月2日西日本新聞朝刊「対話力養成本を刊行 北九州の菊池教諭」
・2004年4月10日朝日小学生新聞「新刊ガイド」「伝え合う力を育てる『コミュニケーションの達人』」
・2004年6月13日朝日新聞朝刊[全国版] 「心の暴走どう防ぐ」
・2004年10月5日~9日朝日新聞[全国版]「がっこう 2004」5回シリーズ
・2004年10月23日読売新聞ファミリーニュース「子どもの言葉づかい」

インターネット関係
・「日刊・小学校教師用ニュースマガジン」「現代教育新聞社KOKUGOメールマガジン」連載中
・4つのメールマガジンを編集・発行。総読者数5000人。
 「楽しい授業・学級づくり」(隔週)
 「日刊!小学校発『子ども』日記」(日刊)
 「教室からのプレゼント『メルマガ キッズ』」(週刊)
  「キッズ・ネットワーク」(週刊)

学級の子どもたちの活躍
・福岡県教育委員会主催「やるキッズ・小学生ディベート大会」 H14、H15 2年連続優勝

・北九州市教育委員会主催「やるキッズ・小学生ディベート大会」H13、H14,H15  3年間連続優勝 
・九州教室ディベート連盟主催「九州地区小学生ディベート大会」H15優勝  H16  優勝
・「西日本地区大人と子どもの語り部大会」H15 最優秀賞  H16優秀賞受賞 優良賞2名受賞


 

 北九州市立香月小学校勤務当時 菊池 省三先生は

学級崩壊を目の当りにし、その根底にある

自己表現できない子供たち」の実体を知り 、

 「挨拶はコミュニケーションの基本」と、

子供たちに元気な挨拶から始めさせた。

人に自分の意思を伝え、

人の話を聞くことが出来るようになると、

自然と学級が一体になり、個と集団が育っていく

 そんな教育を実践している。

子供たちの机には、授業の間の休み時間でも

すぐに読めるように本が積んである。

また国語辞典もどの教科でもすぐ使えるように 、

同様に机に置いてある。

いずれも語彙を増やすための活動で、さらに

ディ ベートにより話し合う力をつけ させて いる。

その指導力・指導理論は学校関係者だけでなく、

保護者・周辺地域からも高い評価を受けてお り、

学校内での先生と子供 たちの情熱 ・活気は

教室だけに留まらず、廊下にまで溢れ出ている。

http://web-edu.jp/hamidashi/200701.html

最新刊

http://www.frau.co.jp/shop/product_info.php?products_id=89

 


北京オリンピックも残りあと2日

2008年08月22日 23時55分23秒 | 健康な心身・安全対策・sports・医学

平成20年8月22日(金) 

連日の北京五輪大会15日目の各種目の選手の皆様の壮絶な闘いぶりに

思わず手に汗、テレビの画面に釘付けになり、好プレーに

思わず拍手し、声を枯らして声援…!

連日熱い闘いの繰り広げられるオリンピック!

あの舞台に立つまでの道のり、努力を思うと、

日の丸を背負う選手たちの勇姿に、ただただ感動するばかりです。

勝ち負けは確かに大事…でもそれ以上に人が懸命に生きる姿は、

多くの人々に勇気と希望を与えますね。


あさって24日には北京オリンピッが閉幕を迎えます。

選手たちの さらなる熱き闘いを期待したいと思います。

 さきほど

 日本 400mリレーで 銅メダル獲得!(人見絹枝以来)

 【北京・石井朗生】

北京五輪は第15日目の22日、

陸上の男子四百メートルリレー決勝を行い、

日本は38秒15で、銅メダルを獲得した。

日本勢が五輪の短距離種目でメダルを獲得したのは史上初の快挙。

トラック種目全体では、1928年アムステルダム大会の女子八百メートルで

2位になった人見絹枝以来、80年ぶり2度目。

優勝は37秒10の世界新でジャマイカ。

【写真特集】日本代表のメダル 全掲載

 日本は、38秒15。 塚原直貴(23)=富士通=を第1走者に起用し、

第2 末続慎吾(28)=ミズノ、第3 高平慎士(24)=富士通=とつないで、

男子百メートルの前日本記録保持者

朝原宣治(36)=大阪ガス=がアンカーを務めた。

21日の予選では、1組の2着で決勝に進出。

予選では、優勝の有力候補だった米国がバトンの受け渡しをミスして敗退。

2連覇を狙った英国も引き継ぎ違反で失格するなどし、

日本は上位進出の好機を迎えていた。

 この種目の日本は、04年アテネ五輪が過去最高の4位入賞。

07年の世界選手権大阪大会も5位と、着実に力をつけていた。

(銀メダル:トリニダードトバコ)でした。

昨日は 

ソフトボールで 福岡出身の上野投手が粘り抜き

連続好投で悲願の金メダルを獲得!

斉藤春香監督、他 チームの16人 おつかれさま!

「アテネのリベンジ!自分を信じて投げぬいた!

この日のために16年間ソフトボールをやってきた。」

世界の頂点に立つ難しさ、この経験をもとにして 

これから、もっともっと

こどもたちにスポーツの楽しさや、

スポーツマンシップを伝えていって欲しいものです。 

                  

 「人生にとって大切なことは、成功することではなく、努力すること」

 クーベルタン男爵は、各国の選手たちが、勝ち負けを競うことよりも、

互いに一生懸命努力する姿を目の当たりにすることが重要だと考えていました。

  http://www.kantei.go.jp/jp/kids/magazine/0408/5_2.html


そして、それこそが、文化や国籍の違いを超えて相互に理解しあうことに

つながり、ひいては、世界平和に貢献できると考えていたのだと思います。

 日本選手の連日のメダル獲得は本当にすばらしいですが、

メダルには及ばなくとも、一生懸命に努力し、

精一杯の力を出し切った選手の皆さんの清々しい姿は、

見ていてとても心地よいものです。

 北京オリンピックも、残すところあと2日。

選手の皆さんには、これまでの努力の成果を余すところなく発揮して、

その清々しい姿を世界に向けて発信していってもらいたいと願っています。

       最後まで       

 

そして、

幼児期から、すばらしいもの、美しいもの、感動的なものを

見聞きして 感性を高めて、本物の真・善・美を見極め 生きる力をつけて

ゆたかな心で 充実した幸せな人生を送ってもらいたいものです。

人それぞれ、

それぞれの色にかがやいて!


お泊り保育(1・3組)

2008年08月20日 22時23分50秒 | 教育

平成20年8月19日(火)のちのち

本日、小倉南区長野緑地内の『もりの家』でのお泊り保育

 

A班(桜1・3組)無事に終了!

もりのいえ

先週までは、あまりにも暑かったので熱中症に関して心配をしていましたが、

今日は、雨のため、万全の準備態勢で、もりもり山ハイキングをやめて

もりのいえの中の各スポットで 室内ゲームやパズルや遊びの数々に興じ、

ドンジャラホイさんとの環境を守る修行ゲームは、室内のエアコンの入った

涼しい部屋(プレイルーム)で行い、水分補給の時間もはさみ

熱中症対策にも しっかり配慮しました。

お蔭様で、一泊二日の僅かの時間でしたが、

子どもたちは、心の成長が目覚しく、自立心もしっかり育ち、

自然とのふれあいや観察で、のびのび いきいきと

科学する心や、生命を大事にする感性を磨いていた。

             

この行事の成功に当たっては、成功に漕ぎ着けられたのも、

保護者の皆様のご理解・ご協力の賜物という気がしました。

             

オムツや着替えなど、日頃は、

「もう、年長組だから…。まさか…」

と、考えていたことも、

実際はかなり問題のあるケースもあり、

改めて、

子どもたちの家庭でのしつけは???

と首を傾げたくなるケースも 実は 見受けられました。

               

特に ややヒドイ のは食事の時間。

椅子に座る時の座り方、

 

お箸の持ち方や マナー、食べる速度や

食べ終わってからの騒々しい待ち方…

まだ、全員が座ってなく 騒々しく

 

問題点が多くなってきています。

                  

最近の幼稚園児は、成長が幼くなってきているという危惧は

このお泊りの期間中にも、様々な場面で 現実に 

その問題点を眼前に突きつけられて 暗澹たる気分、

息を呑むような想いを 何度か感じました。

年長組なのに、

数年前に比べて おむつをしている子が増えてきた!

しかも、そのことを恥ずかしがりもしていない!

全体的に お行儀や作法が ???!!!

それに、団体行動が???!!!

来週25日~26日の2組・4組も?

正直、先生達の苦労は、10年前とは雲泥の差

あれこれ個別に特別の気遣いをして、

細やかに対応していることは間違いない。

その上、アレルギーのある子も増えてきている。

もちろん特別メニューで しっかりと対応している。

とにかく、雨がザーザー降らないように

また、疲れをはやく回復し、体調を整えて、

27日~29日の全園児登園日にも備えて欲しいものです。

          

明日は、北京五輪では、ソフトボール女子の決勝!

息を合わせて、粘り強い試合運び、楽しみです。

皆様、応援しましょう!

期待の鉄腕 上野投手は、福岡県出身!

       

どうぞ力強い声援を よろしく お願い申しあげます。

 


北京五輪陸上の為末選手と絵本『すてきな三にんぐみ』

2008年08月17日 18時02分27秒 | 絵本・愛読書・文学・書籍類

平成20年8月17日(日)

昨日から雷がはげしく、大雨洪水警報発令中。

竜巻警報もでていましたが午後からは無事に雨はおさまってきました。

今、北京ではオリンピックが開催されており、

その中で 色々な競技種目がありますが、

「陸上」と言えば、

より速く、より高く、より強くという運動競技の基本が陸上競技です。

その競技の起源は古代オリンピックにまで遡り、当時は男性だけのもので、

女性は見ることさえ許されなかったと伝えられています。

陸上競技の一部は今日まで変わらずに受継がれ、

競技が行われているものもあります。

陸上競技にはハンマー投や走高跳などのフィールド競技、

100mなど短距離走や障害物を使ったハードルなどのトラック競技、

一般公道を使用するマラソンや競歩があり、それぞれ多くの種目を持っています。

近代オリンピックに女性が参加したのは1928年、オランダで開催された

第9回アムステルダム大会が最初で、参加できた競技は5つのトラック競技、

円盤投と走高跳でした。

現在人気のある陸上競技のひとつ、女子マラソンが

オリンピック競技になったのは、1984年の第23回ロサンゼルス大会からのことです。

オリンピックに日本人の陸上競技者が初めて参加したのは

1912年(大正1年)、スウェーデンで開催された第5回ストックホルム大会で、

三島弥彦金栗四三の2選手が参加しました。

1925年(大正14年)3月、日本陸上競技連盟創立。

1928年(昭和3年)、第9回アムステルダム大会の三段跳で

織田幹雄選手が15m21cmを飛び、日本選手初の金メダルを獲得。

また同大会の女子800mでは人見絹枝選手が銀メダルを獲得しています。

日本の陸上競技の歴史は(財)日本陸上競技連盟のホームページ

「日本陸上タイムトラベル」で詳細がご覧いただけます。

また過去の入賞者、メダル獲得については

JOCのホームページ「オリンピック歴代日本代表選手全記録」で検索できます。

現在は、トラック競技では、ベテラン朝原 宣治 (あさはら のぶはる)選手や、

末続 慎吾  (すえつぐ しんご)選手, 為末 大(ためすえだい)選手などは、

日本の陸上選手の代表的な選手で、後進の指導にも力を注いでいます。 

 

為末 大(ためすえだい)選手は、開幕前のインタビューでプレッシャーに負けない

で勇気づけられる本として名前を挙げたのは

なんと、絵本『すてきな三にんぐみ』でした。

他の選手は予想通り根性物のアニメなどが多かったので、少し意外でした。

『すてきな三にんぐみ』は、

子ども達も 私も大好きな一冊の一つです。
怖くて悪い怪盗団が、さらって来た女の子みなしごのティファニーちゃんの何気無い一言で、次第に「あれ?」っと気づき、思いがけない展開と良心の目覚め、あたたかさに、先がわかっていても、子どもも読み聞かせる側の私も、その都度 ワクワク感が有り楽しめました。
怖ーい感じの冒頭からの三人の泥棒たちの 変わりよう、孤児たちにお城をプレゼントする結末は、期待を裏切らず、変わろうと努力して変わるのでなく、ちょっとしたきっかけで、視点が変わり 気が付けば全てが大きく変わってしまっていた…と言う「すてきなお話」です。
冒頭と女の子に出会ってからの雰囲気の違いように 小さい子でも興味深く引き込まれる絵本です。
   http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=16


ここから本文です  「侍ハードラー」と呼ばれた為末 大選手は、

ご自身のホームページにも刻々と書き込みをしていて大変興味深いのですが、

広島県の出身で・皆実高3年時に世界ジュニア選手権の400メートルで4位に入り、

ジュニアで初の45秒台を記録。

国体の400メートル障害では高校生で初めて50秒を切る。
法大進学後、48秒台に突入した。
2001年世界陸上決勝で、現在も日本記録の47秒89で3位。
2005年世界陸上でも3位。
シドニー、アテネ五輪代表。アテネでは準決勝に進出した。
2007年の世界陸上ではまさかの予選敗退、その後、けがに苦しんだが、
2008年6月の日本選手権でA標準記録をクリアして優勝。
北京五輪代表の座をつかんだ。

 

為末 大
 日本

為末 大  (ためすえ だい)選手

・出場種目
[ 陸上 ] 400m障害
・生年月日 1978年5月3日
・出身地 広島
・身長 170センチ
・体重 67キロ
・最終学歴 法大
・所属先 APF

      →ブログ検索

出場競技日程
関連ニュース

    http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/message/

 引退表明は少し残念でしたが、今後、若手の指導育成に

きっとご尽力下さることでしょう。

その燃える闘志とパワー、ものすごい努力の積み重ねは 尊敬に値します。

ケガに苦しみ、その辛さを乗り越えてきた

根性や精神力を養う原動力の一つが…

絵本だったとは!!!

絵本『すてきな三にんぐみ』のお話を採り上げてくださったその感性で、

多くの方々に「為末スピリット」を植え付けて、

引き継ぐべき「至宝」とも呼びたい経験を活かして

今後も子どもたちの心に光を灯し、末永く ご活躍いただきたいものです。

                

さて、明日から年長組のお泊まり保育第1弾です。

どうか、雨が上がりますように

そして、目的意識を高めて おともだちとなかよく協力して、

良い経験がたくさん出来、心が大きく育つように…

『もりのいえ』へ全員元気に行けるように 願っています。

     http://www.otomarihoiku.jp/mori/

 


イタリア レッジョエミリア市の幼児教育

2008年08月13日 21時02分57秒 | 教育

平成20年8月13日(水) 

 今日からは、「お盆」正式には「盂蘭盆会」です。

朝から 初盆関係のお宅を次々に訪問して、お参りさせていただき、

心から故人を偲び合掌。

改めて生前の遺徳を感じたり、短いあっけない生涯を惜しんだり

故人にまつわる色々な想い出に浸っていました。

 

 さて、昨日 8月12日の産経新聞に、気になる記事がありました。

 

イタリア北部のレッジョエミリア市で行われている保育が

「美術を主体、想像力育てる」として、

以下のように紹介されていました。

 イタリア レッジョエミリア市 

注目集める独特の幼児教育 2008.8.12

子供たちが自由に創作を楽しむ幼児施設のアトリエ
Immagini(C)Scuole e Nidi d’infanzi a-Istituzione del Comune di Reggio Emilia=レッジョ・エミリア市     
子供たちが自由に創作を楽しむ幼児施設のアトリエImmagini(C)Scuole e Nidi d’infanzi a-Istituzione del Comune di Reggio Emilia=レッジョ・エミリア市

■美術を主体、想像力育てる

 イタリア北部のレッジョエミリア市で行われている、0歳から6歳までの子供が集う幼児施設の美術を主体に想像力と創造力を養う教育が、世界の教育関係者やデザイナーらから注目されている。

今夏、その教育現場をリポートした書籍が、日本で発売された。書籍づくりに協力した、イタリア文化に詳しい三浦健次さん(42才)に、同市で実践されているユニークな教育手法の魅力について聞いた。(渋沢和彦)

 刊行された書籍は『子ども、空間、関係性 幼児期のための環境のメタプロジェクト』(学習研究社)。

イタリア・ミラノにあるデザインの教育・研究機関、ドムス・アカデミーと同市との共同研究をまとめた一冊で、教育者やデザイナーらのリポートとともに、市の幼児施設の空間が、豊富な写真で紹介されている。

 三浦さんは、現代イタリアのアートやデザインについての紹介、セミナー開催などを行う民間企業「Shiodomeitaliaクリエイティブ・センター」(東京・東新橋)のマネージング・ディレクターを務めており、同アカデミーで都市デザインなどを学んだ。

 「レッジョエミリア市では、子供が持つ可能性を引き出すことができる空間とは何かを、行政、教育者、デザイナーだけではなく、保護者も含め、みんなで考えています」

 教育内容は、計算や読み書きよりも、美術に重点を置いている。その象徴的なものが「アトリエ」と呼ばれる作業空間で、広さの違いはあるものの、市内に33施設ある保育園、幼稚園のすべてに備えられている。

 「石や葉っぱなどさまざまな物が置かれていて、そこにあるもので自発的に何かを作り始めます。親や大人に強要されず、何をやってもいい。イマジネーションを見いだす空間です」と三浦さん。また、先生や保護者が子供の創造性を観察する場にもなっているという。

 施設内は「用途によって自由に部屋を仕切れるように」と、壁は基本的に可動式だ。とりわけ日本と大きく異なる点は色を多用している点だという。

 「日本の幼児施設はおおむね色のない世界ですが、イタリアは色彩が豊富。使われている家具などもカラフルで、色のバランスが考えられている。色を大事にしているからこそ、幼いころから色彩感覚が養われるのです。グレーの施設にいる子とは、描く絵もまったく違います」

 三浦さんが働く同センターには、実際に同市の幼児施設で使われている家具や遊具が置かれている。

 「日本の教育では早く答えを出すことや多くのことを覚えることが評価につながります。しかし、レッジョエミリア市では、感じることや自分で考えることを重んじています。だから創作を楽しむことを幼いころから教えています」

 同市では子供たちの作品を、市が運営する団体「レッジョ・チルドレン」が管理。作品写真集の販売をはじめ、作品を使ったセミナーや視察団の受け入れなどを行っている。

 「市は子供を財産として考えています。子供たちを大事に育てることで将来の人材を育て、それによって市の産業が発展すると考えているのです」

 日本では平成13年、同市の幼児教育にスポットを当てた展覧会「子どもたちの100の言葉」展が開催されるなどして、知られるようになってきた。

三浦さんは「この本を、日本の教育者だけではなく、デザイナーやアート関係者にも読んでもらい、幼児教育の充実に役立ててほしい」と話している。

…以上が記事の原文のままです。

 

実は、私はもう7年前に、日本の各地でレッジョエミリアの子どもたちの

『こどもたちの100のことば』展http://www.watarium.co.jp/exhibition/0104reggio/index.html

が開催されている頃に、噂を聞き、それを最初に企画した

学習研究社の保育雑誌の中島編集長を北九州市にお招きして、

現地のスライドの数々をみせていただきながら その教育内容の実際を

詳細におききしたことを鮮明に思い出しました。

 私の知っている限りでは、美術が主体というよりも

環境の大事さが問題で、いかに独創的な「考える力」を伸ばすか?

だったと思うのですが…

http://www.kokuyo.co.jp/hiramekilab/report/vol1/italy03.html

もうあれから数年後、世界中の多くの幼児教育関係者が視察している筈です。

それで、 今回の『子ども、空間、関係性 幼児期のための環境のメタプロジェクト』(学習研究社)の本の紹介記事にドキリ。

 今回のこの記事を読むだけでは、誤解を生じかねません。

 所謂 「木を見て森を見ず」と言う状態…と危惧もしています。

 > 「教育内容は、計算や読み書きよりも、美術に重点を置いている。

> その象徴的なものが「アトリエ」と呼ばれる作業空間で、広さの違いはあるものの、

> 市内に33施設ある保育園、幼稚園のすべてに備えられている」

という文だけを読むと、

レッジオの保育は、美術や絵画教室の表現活動か…と誤解しそうです。

それを通して、実はその先に、子どもたちに育って欲しいものがたくさんあるのです。

 

市民の声から始まった、街ぐるみの教育プログラム

レッジョエミリアでは、6カ月から6歳までの年少の子供たちの

教育に特に力を入れています。

保育園(0~3歳)、幼児教育機関(3~6歳)を同じ組織で運営することで、

継続された教育を行っているのです。


 チーズやワインの産地として有名な北イタリアの都市、レッジョエミリアは、

子供の個性や創造性を重視したユニークな教育方法で知られます。

 就学率の低いイタリアで、レッジョエミリアの教育的水準と関心の高さは

群を抜いています。

 

 レッジョ・エミリアはイタリアの中でも最も裕福な土地と言われており、人口15万人、エミリア・ロマーニャ州(州都ボローニャ)の

中でも自治体と住民の協力関係が強いところです。車のフェラーリ (Ferrari)の本社がある Via Abetone Inferiore, 4の近くです。

生活協同組合の仕組みを19世紀に世界に先駆けて作り出したことでも有名で、

落書きなどがある地域とは全く違い、歴史を感じさせる重厚な建造物が広がるきれいな街並みの地域です。
 
 その市の運営する保育園が14箇所、幼稚園が18箇所あり、0歳から6歳までを無学級で教育しており、月謝の8割を市が
負担し、入園者の支払う額は2万円程度と言われています。この保育園は40年ほどの歴史があり、無学級制になってからも
約20年ほど経っています。
 

 園の建築のあり方やインテリア、家具にも独特のポリシーがあり、学ぶということにおける美的要素の大切さを強調している

ように見て取れ、教育する内容は芸術を主にしていますが、読み書き計算などを教えることはほとんどないのかどうかは、実は定かではない。

 その教育システムによって、この園で子ども達が作った物は独創性に富み、また歴史ある街並みや自然から得た豊かな感性

が生かされた作品に仕上がっています。

 作品には枝・葉・粘土・石・針金・ボルト・ガラス・布など様々な素材を使っていますが、ガラスや布などは市がリサイクルした物を使用しています。(リサイクルが徹底している町だそうです。)

 
子ども達の作品や園の教育システムなどを市外に対して管理しているのが、レッジョ・チルドレンという市が運営している会社
で、子ども達の作品の写真集を販売したり、2ヶ月に1回程度の割合で有料のセミナーを開いたりしています。今まで受入れた
視察団は94年から今日に至るまで90カ国から1万6千人に及び、注目度の高さをうかがい知る事ができます。
 

 2006年3月イギリスの保育関係者を主とするセミナーがありました。

 ものづくり大学の中村勉教授、NPO横浜教育サポートフォーラムの花岡崇一氏、JPホールディングスの山口社長、Kファイルズの小山代表、帝国器材からは高橋専務と営業の納谷さんが参加。

帝国器材は、すぐれた幼児教育を行うために、どのような家具が必要になるのか?という視点で園内を視察した。

日本から直接レッジョエミリアを見学した企業はまだほとんどない(もしかしたら初?)ようです。  参考→帝国器材HOME

今後、帝国器材ではレッジョエミリアを参考にした、日本の環境にあう使い方も含めた「幼児用家具」を提案する予定だそうです。

 

でも、あちらでよさそうに見えても、そのまま真似ても日本でうまくいくとは限らない気もするのです。

なぜなら、レッジョエミリアのまちは、どこもかしこも町全体が

博物館・美術館状態。道端や広場にも美術品があふれているところ。
本物の迫力ある美的な環境で暮らす子どもたちですから…

 そもそも、幼児施設を作るという発想は、

市民の間から持ち上がったものでした。

レッジョエミリア市乳幼児センター・幼児学校の施設代表、

サンドラ・ピッチニーニ女史は、設立の発端を以下のように語ります。

 「第二次世界大戦直後の1945年、労働者階級の市民たちが、

街に残されていた戦車を売って幼児施設を作るための資金をまかないました。

その後、市民たちの草の根的な要求に対応する形で、

レッジョエミリア市が運営する幼児学校が数多く生まれていったのです」

 参考に↓

『子ども、空間、関係性 幼児期のための環境のメタプロジェクト』(学習研究社) 

30-11223-101 定価:4,725円(本体4,500円) 2008年5月刊行

北イタリア、レッジョ・エミリア市の市立乳幼児保育所および幼児学校における

先進的な幼児教育の取り組みは、現在国際的に注目を集めています。

 40年近く培われてきたレッジョ・アプローチに基づく、

幼児期の環境に関する研究が建築や産業デザイン等で有名な

ミラノの大学院大学 ドムス・アカデミーとの共同研究でまとめられました。

保育の環境を考えるのに参考になる一冊です。

編著:レッジョ・チルドレン
     ドムス・アカデミー・リサーチセンター 
●翻訳:田邊敬子
●体裁:A4判
●本文164ページ(オールカラー)
 

 さて、『こどもたちの100のことば』を もう一度 読み直してみましょう! 

フィンランドのように、将来に投資をする必要性(不景気でも教育に全力)、

レッジョエミリアのように、過去(歴史遺産)と未来(子育て、教育)に

本腰で取り組む必要性を感じます。


いのちのたび博物館へ『第223回子育て教室 ハイキング』

2008年08月06日 22時46分08秒 | 子育て

平成20年8月6日(水)

朝から、上天気。

紫外線対策や熱中症対策をしながら、お出かけしました。

午前9時半過ぎに 北九州市八幡東区の いのちのたび博物館へ…

 http://www.kmnh.jp/

今日は、『第223回子育て教室』の 親子ハイキングの日でした。

10時20分現地入り口に集合。

いのちのたび博物館は、北九州市立の博物館で、

福岡県北九州市八幡東区の新日本製鐵八幡製鐵所の工場跡地にあり、

正式な名前を北九州市立自然史・歴史博物館といいます。

北九州市立の博物館は,もともと、北九州市歴史博物館、

北九州市立考古博物館、北九州市立自然史博物館

と3つあったのですが、これら3館の博物館を統合して、

2002年に「いのちのたび博物館」が開館しました。


敷地面積も3100平方キロメートルと広く、

建物は2001年の北九州博覧祭で会場の現地本部として使われたものを

使用しており、西日本最大級の博物館です。

いのちのたび博物館の友の会には2種類あり、

「自然史友の会」と「歴史友の会」

どちらの会員証も館内での割引を受けることができます。

利用の回数が多くなるのであれば、

割引券代わりに入会するのもよいかもしれません。

また、2階にあるキッズルームは利用対象を幼稚園児以下に限定してるので、

小さい子供連れにも安心です。

授乳室や車椅子の貸し出しなどもあり、館内はバリアフリー化されていて、

ベビーカーや車椅子でも利用しやすい施設となっています。

10時半から、まず、ガイド館で 巨大画面で

ガイダンスビデオのディッピーくんの映像を見ながら約11分間

サポーターさんからの子ども向きの様々なオリエンテーション。

触っていいもの以外は触らないように注意し、

大声で騒がないように静かに見学して回りました。

 

最初に「地球の誕生」のアースモールから見学開始。

アースモールの入り口には、地球の形成過程や地質を解説する

地学現象コーナーがあり、その横には、

古い時代の生物を化石等で紹介する古生代コーナーがあります。

46億年前。母なる地球がどんなものなのか?

地球外から飛んできた本物の「隕石」が大小展示してありました。

次は、「生命の誕生」海から… 魚の化石の数々。

そして、昔の巨大なトンボ。

子どもたちの目は、古生代の大小様々な化石に釘付け。

38億年前の地球上に最初の生命が誕生して以来、多くの種が出現し、

発展し、絶滅してゆきました。

 

山田弾薬庫跡地で世界最古のニシン科魚類化石

ディプロミスタスが小学生の発見をきっかけとして、ディプロミスタス

発掘されました。

自然史博物館建設のきっかけとなった大変貴重な

化石標本を展示したコーナーもあります。

このディプロミスタスが発見されなければ、

この博物館もなかったかもしれません・・・

 

アースモールでは、

地球上に現れた生命のうち代表的なものを紹介しています。

生命のたどってきたながい道のりをふりかえってみました。



さて、次には、エンバイラマ館の入り口で音声ガイドを受け取り、洞窟へ突入。

まるで、中生代へタイムトリップ。冒険の世界へひき込まれていきます。

洞窟の途中には、湖の底があり、ディプロミスタス等の古代魚が

コンピュータグラフィックスで復元され、あたかも泳いでいるように見られます。

 

さらに上っていくと、イグアノドンの巣、

中生代の昆虫ロボットが棲む森などがあり、

いよいよ中生代・白亜紀の北九州を再現した360度体感型の

ジオラマにたどり着きます。


このジオラマには、マメンチサウルスワキノサトウリュウなど

リアルに動く恐竜ロボットや植物、昆虫、小動物が展示してあり、

夕方から明け方までを環境照明や映像で演出。

可能な限り、中生代の環境の中で、実際に体感しながら

展示が見られるようになっています。

        ステノサウルス                                
ステノサウルス
中生代にいた海に住むワニの仲間です。この標本はドイツ産の実物です。

 セイスモサウルス
セイスモサウルス
これまでに復元・組立てが行われたうちで最大の恐竜です。体長は35メートルあります。

 ステゴサウルス
ステゴサウルス
背中にある板の役割については、体温調節・目立たせるため・体の防御のためなどの説があります。

 ティラノサウルス
ティラノサウルス
有名な恐竜です。この標本はオスで最大のティラノサウルスのものです。

 サウロロフス
サウロロフス
首の後ろにある突起は何の役に立ったのでしょう。鳴き声と関係がありそうです。
トリケラトプス
トリケラトプス
眼の上と鼻の上にある3本の角が特徴です。サイのような生活をしていました。

首長竜 タラッソメドン
首長竜 タラッソメドン
中生代の海には、首長竜がいました。頭の骨の構造などで恐竜とは別のグループと分かります。

 

  
 

中生代コーナーから階段をのぼると、そこは新生代のコーナーです。

ここには、マンモス、ナウマンゾウ、サーベルタイガー、

モアなどの骨格標本があり、現代の生き物の先祖と実感できます。

中でも、

5000万年前のブロントテリウムは、アースモールにある

古生物骨格標本の中でも唯一の実物化石であり、

日本にひとつしかないものです。

 

アースモールの奥には生命の多様性館があります。

アースモールで見てきた生物たちが進化を遂げ、現代の様々な種類として

生き続けていることが実感できるよう哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類などの剥製、

植物、昆虫などの標本がところ狭しと並んでいます。

このなかでも、天井から吊るしてある日本では最大のウバザメなどの大型剥製は

特に見もので、まるで生きているような迫力が感じられます。

 午前中は、ガイド役の説明を聞きながら、たっぷりいのちの輝きを学びました。

 スペースワールドのジェットコースターを見ながら昼食タイム

午後は、受付カウンターからエスカレーターを上っていくと歴史ゾーン。

2階には県指定文化財の小倉祇園の山車と北九州市の三大祇園の映像があり、

3階には黒崎祇園笹山笠、戸畑祇園の幟大山笠がそびえたっています。


北九州の代表的な祭りを通して、北九州の人々が培ってきた文化

(モノとココロ)を感じて、北九州の歴史をたどるスタート地点。

まずは、一番古い竪穴式住居の復元地点から、どんぐりを主に食べていた

古代の生活を偲ぶ。

戦国時代や戦前の暮らしも辿りました。

歴史ゾーンのテラス風の中庭には、

今は珍しい芽葺き屋根の農家が復元してあり、

囲炉裏のある屋内には実物の民具が並んでいます。

小倉織の機織り機も展示してありました。


戦前の北九州に多く見られた農家を再現し、当時の暮らしに

ちょっと触れてみることができる場所になっています。 

そして、昭和35年頃の社宅を再現した家の板塀の前では、

ボランティアさんの紙芝居があっていました。

小学生も 幼稚園児も その弟妹も見入っていました。

            

 「いのちのたび博物館」には、

到底1日では見おおせないほど沢山の収蔵品が保管されています。

生命の進化の道筋と人の歴史を展示解説し、

未来へ向けてのわたしたちの生き方を考えるために

「いのちのたび」をコンセプトとして

来館された方が、ゆっくり楽しみながら学習していただけるように

エンターテイメント性の高い展示を、壮大なスケールで繰り広げています。


展示空間は、来館者された方が

まるでショッピングモールを散歩するような感覚で楽しく学んでいただけるように、

アースモール、カルチャーモールと名づけたメインストリートを中心に、

エンバイラマ館、探究館などの展示スペースを配置しています。

夏休み中は、シーラカンスの特別展もあっています。

ご家族で,お弁当や水筒を持参でご一緒にどうぞ!

            

平田先生、岡村先生、ありがとうございました。

Sさん、Kさん、お世話になりました。

こどもたち、パパもママも、ケガもなく、なかよく元気に見学してよかったね

皆様、おつかれさまでした

            


市花「ひまわり」を 描き創る絵画の展覧会 ご案内!

2008年08月04日 22時05分02秒 | 美術・絵画・陶芸・芸術

平成20年8月4日(月)

北九州市内の 幼稚園・保育園のこどもたちを中心に、

市内の学童の小学生、または一般に応募した

小学生までのこどもたちの絵画展が、

北九州市小倉北区 リバーウォークで行われます。

   http://www.riverwalk.co.jp/index.php


市花「ひまわり」を自由な発想と表現で描き創る絵画の展覧会です。


よかったら、たくさんのひまわりを見に出かけませんか?


詳しくは、実行委員会・ウーヴルさんのHPから、

「こどもたちと創る北九州の未来~ひまわりを咲かせよう~」

をクリックして下さい。


概要や、今までの活動を綴ったブログも載っています。

  http://www.oeuvre.jp/

●ひまわり展


 8月6日(水)12時 ~ 8月24日(日)17時まで
 (市民ギャラリーでの展示は8月12日(火)17時まで)
 リバーウォーク全館

●ライブコンサート


  8月30日(土) 13時30分開場 14時開演
  

   門司赤煉瓦プレイス BLICK HALL

  (門司区大里本町3-6-1)

   http://mojirenga.navitown.com/

太陽に向かって咲く「ひまわり」をイメージしながら力強く表現した作品が

たくさん!

          

それにもう一つ ご紹介です。

  第67回 全国教育美術展「ぼくの絵わたしの絵展」 が

同じ北九州市小倉北区 リバーウォーク内のアート&エコスペース

  http://www.kicpac.org/culcul/simin.html

7/23~8/6

 

第67回全国教育美術展「ぼくの絵わたしの絵展」 

も行われています。8/6までです。

緑ヶ丘・第二幼稚園の園児のすばらしい入選作品も多数展示してあります。

いずれも入場無料です。

http://www.kicpac.org/culcul/simin.html