12月20日(水)
いきなりですが、マーガリンとバターでは、身体に優しいのはどちら?
私は、永年にわたって、マーガリンが生活習慣病対策上優れている
と思いこんでいました。
そもそも
「マーガリンは、バターよりヘルシー」という常識?が広まったのは
何故でしょうか?
これは、植物油に多く含まれるリノール酸が、コレステロール値を下げる
と考えられ、バターなどの動物性脂肪を減らし
植物性に切り替えれば心疾患を防げる~
との理論が60年代初めに定着し、
その文言で 商品PRが盛んに行われたからです。
医療現場では今でもそう指導しています。
と、金城学院大学薬学部の奥山治美教授(予防薬食学)が説明された。
ところが、欧米では、既に
マーガリンやショートニング
(マーガリンの兄弟の様な物ですが、水分をふくまず、主に製菓・製パン用)、
さらにはそれらを原料とする食品に含まれる
「トランス脂肪酸」(トランス酸)の過剰摂取が
「心筋梗塞などの心疾患のリスクを高める」
として、規制の動きがすすんでいるのです。
トランス酸は、もとは、液体である植物油を固形化するために、
水素添加する過程で発生する脂肪酸の一種です。
植物油を高温で熱する過程でも生じるので、精製された食用油にも含まれ、
従って、ドーナツやポテトチップス、揚げ物には、もちろん多く含まれているのです。
以下のアドレスもご参照ください。↓
http://plaza.rakuten.co.jp/holiest/13000
http://www.nstimes.info/12-2002/special_report.htm
ショートニングは、クッキーやパン類、アイスクリームにも多く含まれているのです。
http://veganism.exblog.jp/3297165/
が、殆どの人はまだそのようなことには、全然気づいていないようです。
また、バターなどの人工的ではない乳製品にも少量ながら含まれているのだそうです。
米国では、今年1月、カナダでは、すでに昨年から、
含有量の表示が義務化され、デンマークでは、
食品中の油脂に含まれるトランス酸の量を「2%以下」に制限しています。
だが、今の所、まだ 日本では規制の動きは有りません。
が、
99年発行の厚生労働省「第6次改訂日本人の栄養所要量」に、
トランス酸の摂取量が増えると、
動脈硬化(心疾患などの原因)の危険性が高くなることが明示されています。
皆様、人工的に作られた 恐ろしい影響のある確率の高い
マーガリンやショートニングの使用を控えて、
天然のバターや オリーブオイル、ゴマ油の良さを見直して、
程良く、食生活に取り入れることをおすすめします。
http://kobe-haricure.net/health/e43.htm
揚げ物の機会は少ない方が良く、揚げ物で植物油脂を使うなら、
質の良い菜種油(キャノーラ油)に限定したいところです。
日本でも、早く規制し、PRすべきなのですが…
何故か、マスコミも厚生労働省も動きがとても鈍いようです。
とにかく儲けさえすればよいと、利潤の追求のみに目を向ける企業は
許せませんね。良心的な安全な食品かどうか、注意しましょう。
幼稚園の給食でも食材や調味料は勿論のこと、食品の保管や
配送・流通ルートにも細心の注意を求めています。
子ども達の口に入るものは、大人のもの以上に
安全性には 毎日、敏感に配慮したいですね。
特にアレルギーや発がん性の高いものは避けましょう。