緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

おもしろかったね~人形劇 観劇会!

2006年06月05日 18時48分37秒 | 教育

 5月30日(火)午前中は、

子ども達が楽しみにしていた人形劇の日でした。 

早朝からホールに舞台の組み立てが進み、ワクワク~ 

今年の演目は、昨年のより、簡単な筋でした。

 ロシア民話『コロコロパン』は、ポピュラーなお話ではないが、

絵本でおなじみの『てぶくろ』同様に、パターン化した

単純な繰り返しのストーリーのおもしろさが、

子ども達には想定範囲にピッタリ来る。

それで、予想通りの展開に(ホッ)「やっぱり~!」と妙に受ける。

  また、リズミカルに繰り返し続ける内に、

突然、想定外に変化すると、それも又意外などんでん返しのおもしろさに~

ズルズル思わず引き込まれ集中する。

 それに、普通ではあり得ない不思議なファンタジーワールド!

 おばあさんが幸せ気分で焼いたアツアツの焼きたてパンは、

さまして 置いている内に目覚め?自分でコロコロ転がりはじめ、

しかも、小鳥と一緒に まるでやんちゃ坊主のように興味津々

いろいろおしゃべりする!

 コロコロと転がりながら、小鳥に聞いたあこがれの森の奥深くへ!

  最初に遭遇したのは、おしゃれうさぎ。

パンを食べたそうなうさぎを、 得意の歌で上手く気を逸らし、スルリとかわした。

食べられずに済んだコロコロパン。

ホッ!

 次には、腹ぺこクマに遭遇。

 又、

得意の歌で、 コロリと飛び出たコロコロパン、

 パンコロ、パンコロコロコロパン…

パンを食べたくて仕方がなかったクマには食べられずにすみ、絶好調

パンは、調子に乗ってドンドン森の奥へ

あたりは次第に暗くなり、… そこへ

目が全然見えないふりをした狡猾なキツネが、憐れみを乞うように~

 「あなたの素晴らしい歌を聴かせて欲しい!」とコロコロパンに懇願する。

 有頂天になったコロコロパンは、

声を張り上げ歌に夢中になり酔いしれて歌う

 コロリと飛び出たコロコロパン… 「食べられないよう距離をおいて、

いざというときには逃げ出す」そのこともすっかり忘れて、

キツネのたくらみも知らずに~

「あなたは、小鳥さんよりも歌が上手。」と、褒めそやすキツネの鼻先で、

 繰り返しのびのびイキイキ歌う!

 森の中で、小鳥さんに負けないくらい上手に歌い、自分が一番歌がうまい

と認められた… その一心で、コロコロパンは油断をした

そのすきに、パクリ!

したたかな悪知恵のキツネにあっけなく食べられてしまう!

 まるで、今、問題の「ム○○○ファンド」?のようなキツネのしたたかさ…

 パンに意志があり、競争心やプライドもあるなんて驚き

 所謂、『桃太郎』や『一寸法師』や『ピノキオ』のような

あの福音館の元編集長松居直先生もおっしゃる

典型的な「行って帰る」ストーリーの流れは、

勧善懲悪を基本に 波瀾万丈の苦労の末、

最後、万々歳のハッピーエンドのおはなしが多い。

  それに比べると、ストーリーが単純で、あっけない結末で、

いわば一抹の無常観が漂う空しいエンディング…といえなくもない。

『浦島太郎』の結末も、真っ白な煙が玉手箱の中からパッと立ち上り、

たちまち太郎は、お祖父さんになってしまう~というお話

この えもいえぬ虚しさにしびれる

子ども達は、どんな感想を持ったと思いますか?

明日か明後日、

ご家庭に学級別に感想文をまとめたお手紙を持って帰ります。

 子ども達も、一身に愛情のシャワーを浴びていると、得意満面

のびのびイキイキする。

子どもは、いつも 「あなたは、○○がうまい!一番上手い。」と

存在価値を認められたい。

 だから、毎日しっかり観察し、見守り、良いところを

一つでも良いから見つけて、そのかがやきを誉めてあげてください。

先生自身も、自分を振り返り、一日の自分のがんばりを誉めて、

自分を好きになってほしい。

 「こんなに頑張る力を出せる自分がいる」

って認めて、そんな自分を好きになってください

自分自身を好きになれないひとは、他人を心から好きにはなれない。

 子どもが好き、自分が好き、そして教育愛に燃える先生目指して…

実は、私もまだまだ未熟な所が多い。

反省し、精進

  そして、原作の絵本をもっと読みましょう

  大人になっても、子どもの頃、読んで貰った本や、

自分が繰り返し読んだ本と再会すると、

懐かしさと共に心が温かくなります

 それは、自分が、絵本を読んで貰った

幸せな時間がよみがえって来るからでしょうか。

  絵本を読んで貰った経験は、

きっと大人になっても、辛く悲しい事を乗り越える原動力になります。

 0才から幼稚園・小学生時代のやわらかい感性の内に、 

心に響く 魔法のパワーを 子ども達にいっぱい満たしてあげておいてください。

  本物の良質な芸術文化に触れ、

子ども達は、毛穴から刺激を受け、その感性を磨き、

日々目覚ましく成長しています。

  俗悪低俗、暴力的で刺激が強すぎ、

戦闘場面が連続する番組や、悪影響を懸念される長時間のビデオ視聴や、

ゲーム脳などの人間らしい思考力の低下を来すと、

小児科医から警鐘をならされている脳波への安全性に疑問のある ゲーム

玩具類は、なるべく幼い子どもの身の回りからは排除しましょう。

そして、日本人として誇りを持って、伝統や文化の伝承を重んじて、

未来のために安全安心 良質な芸術文化環境を整えるのも

大人の役割として大事な事と再認識です。