鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

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第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

かつての御子の話(1)

連載小説『アルフェリオン』、先日公開の第50話(その3)に関する雑談です。

第50話(その3)の謎の回想シーンに登場した「光の御子」アレウスと「白の巫女」。
唐突かつ、それでいて脳内補完を必要とするような(^^;)思わせぶりな場面でした。

実は、アレウスを主人公にした番外編を書こうと以前に考えていたことがあったんです。
いわゆる「前新陽暦時代」、世界の覇者となったレマリア帝国に対し、たった独りで立ち向かった光の御子アレウスの物語。

第50話(その3)では、「時の司」がレマリアの要人に化けていたかのような感じでしたが…。

ちなみに、アレウスと同じ時代には他の御子はいません。孤立無援です。
他の御子が本当に存在しなかったのか、それとも御子として生まれた者は居たにせよ、自分が御子であることに気づいていなかったのか。詳細は定かではないです。

そう、気づいていなかったのかも。この物語の設定上、たいていの御子は、自分が御子であることに気づかずに不遇のうちに一生を終えます。
第29話でアムニスは次のように言っていました。
「宿命と――そう呼ぶに値するほどの力によって、《人間の力など到底及ばない存在》によって、《あらかじめ歪められた生》を負って生まれるよう呪いをかけられた者たち」、それが「御子」なのだと。

ただ、アレウスの生きた時代にアルマ・ヴィオは存在しますし、パラディーヴァもいます。前新陽暦時代というのは、「旧世界」が滅びた後、新陽暦が始まる前の「現世界」の話ですから。アレウスは、おそらくアルマ・ヴィオに乗って、光のパラディーヴァの助けを借りて戦い続けたのでしょう。

「光の御子」は、「闇の御子」と並んで、御子の中でも別格の力をもっています。とはいえ、御子は全員(少なくとも複数)そろってはじめて意味がある――「時の司」に言わせれば、個々の御子など風に舞うチリ程度の存在にすぎない――ということは、本編の中でも徐々に分かってきています。アレウス1人では、無理があったのでしょうか。

光のパラディーヴァが人間に失望して見捨てたらしいという描写が、以前に本編に登場しました。でも、そんな「彼女」も、かつてはアレウスと共に戦っていたことが今回で分かりました。何が彼女を変えたのか…。

ちなみにパラディーヴァは、自分のマスターである御子がこの世に存在していない限り、休眠状態に入ります。アレウスの時代には光の御子しか居なかったわけですから、光属性以外のパラディーヴァも大方は目覚めていなかったと思われます。光のパラディーヴァも孤立無援だったのでしょう。

なお、『アルフェリオン』本編に当たる現在の時代、「闇の御子」(=主人公ルキアン)と同時代の光の御子が誰なのかは、まだ分かりません。ただし、光のパラディーヴァが目覚めているということからして、少なくともどこかに存在しているんですよね。誰なんでしょうね(^^;)。

 ◇

他方、ところで「白の巫女」って何?という話にもなります。
例の「月闇の僧院」の者たちが必死になって探している「ノクティルカ・コード」にかかわるものを、アレウスと一緒に居た白の巫女は持っていました。

「ノクティルカの匣」は、ほとんど神にも等しい存在である「時の司」をも心底慌てさせるようなアイテムでしたね。「匣(はこ)」の中に「鍵」があって、それが「ノクティルカ・コード」らしいようですが、その正体は一体何なのでしょう?

旧世界の時代、天空植民市群(要するにスペースコロニー群^^;)の中には天上界に反旗を翻した植民市もあったという話です。その際、天空都市「ヴィエルゴ」に支持された「教会」という秘密結社(天上界の立場にたって見たら、宗教的テロ組織?)の話が出てきました。あの「教会」の長が、実は「白の巫女」です。「御子」と同様、延々と受け継がれている役割なのです。

ゆっくり、続きます。

鏡海
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