アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

ブックセラーズ

2021-05-15 10:17:20 | 映画評
最近観た映画を紹介します。タイトルからも「ブックカフェ」店長としては外せません。

「ブックセラーズ」 D・W ヤング監督 米 ○ ☆

 内容は、世界最大規模のニューヨーク「ブックフェア」の裏側や、古書に関連するブックディーラー、書店主、コレクターなど伝説的人物や、有名作家の知られざる変名での作品やアートと競う希少品などが紹介されます。作家のフラン レポウィッツが進行役を務めます。

 ブックセラーたち、彼らの嘆きは会場にはシニア層しか訪れないこと、電子図書の普及が書店の閉店につながり、書店そのものが希少になってしまいました。その上ネットでどんな本でもすぐに手に入ります。
 しかし、それが本と読者にとって幸せなことなのでしょうか?

 書店や図書館は「知の森」という進行役の言葉が印象的です。進行役の作家は本に関していくつも心に残る思いを訴えています。たとえば、本に囲まれていると「本の持つエネルギー」が伝わってくると言います。ゴミ箱に本が捨てられていたりするのを見ると「まるで生首がそこにあるように思え心が締め付けられる。」と本当に悲しそうに話します。そして極めつけは「読者は本に選ばれている。」という名言です。確かに「本に呼ばれる」ことは書店や図書館で無意識に感じるときがあります。先日、アシリアペをたまたま訪れたお客様がいきなり「私、アイヌの本を探していたんです!」と一冊の本を手にし、喜んで借りていかれました。「きっと本が呼んだのですね。」とお互いに納得したばかりです。
 本には不思議なパワーがあるのでしょう。
 アシリアペの本たちがあなたに呼んでもらう日を待っているかも・・・。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿