登山家妻:ヘリコプターの操縦士に挑戦…夫の夢に導かれて。

日本人初の8000メートル峰10座の登頂を目前に2年前、ヒマラヤのアンナプルナ1峰(ネパール)で雪崩に遭い死亡した前橋市の登山家、名塚秀二さん(当時49歳)の妻好子さん(46)が12月、ヘリコプターのパイロット養成校に入学するため渡米する。
夫とともに山を愛した好子さんは、登山家のよりどころとなる山小屋に物資を運ぶヘリに新たな夢を見いだした。
登山家妻:ヘリコプターの操縦士に挑戦…夫の夢に導かれて 【 MSN毎日インタラクティブ 】
2人の出会いは86年の谷川岳一ノ倉沢だったそうです。2年後に結婚し、ロッククライミング専門の好子さんは、ヒマラヤ登山に挑む夫を支えた。
その出会いの山が2人を引き裂いた。04年10月10日、遭難を告げる電話が入る。「ちゃっちゃと登って帰ってくるよ」。そう言って出発した夫の亡きがらに言葉をなくした。葬儀を終え、好子さんを喪失感が襲った。「生きるのがつらい」
先月、剱岳(富山県)に登り、旧知の山小屋を転々とし、再会した人たちに思いをぶつけた。「スー(好子さんの愛称)、頑張れ」。温かい言葉に涙があふれた。登山道からふと青空を見上げた時だった。山小屋に物資を運ぶ1機のヘリが目に入った。登山者を支える縁の下の力持ち。「ヘリのパイロットになろう」。直感的にそう思った。
それから手に入るだけの資料を集めた。ヘリが飛ぶ仕組みから、どんな免許を取れば、どんな機種に乗れるのかといった専門的な知識まで無我夢中で吸収した。少しずつ夢が膨らんだ。「自分を見かねた夫が導いてくれた」と今は思っている。
早ければ08年秋にパイロット資格を取り、万が一の時、登山者の命を救う防災ヘリの操縦が当面の目標だそうです。「やっとやりたいことが見つかった」。次の頂を目指し、好子さんの挑戦が始まったようです。

2年前の10月に、名塚秀二さん遭難の記事を書きましたが・・ 自然の営みは、人智を超える。
山歩きをしている者にとって、物資の運搬や遭難者の救助でヘリは欠かすことの出来ない重要な物です。
パイロット資格を取った暁には日本アルプスの上を防災ヘリの操縦者となって活躍して戴きたいものです。
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