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レース展望と回顧、馬券術について

週明け GⅠ皐月賞の展望① 気になる天気と馬場

2023-04-10 | 予想

 3歳牡馬のビッグレース皐月賞が迫って来ました。今年は牝馬のリバティアイランドのような抜けた存在がいない混迷の3歳牡馬界にあって、どの馬がここを勝って、ダービー戴冠の主役として名乗りを上げるのでしょうか。今週も何回かにわけて検討していこうと思います。

 まず、混迷の度合いを強めそうなのが天気です。週間予報によると、今週末土日、中山は雨とのことです。時期的に皐月賞が良馬場で行われるのは半々な感じですが、しかし、悪くなってもせいぜい稍重までで、重や不良でレースが行われた例は記憶にありません。調べてみると、不良馬場で行われた皐月賞は、ドクタースパートが勝った(1番人気のサクラホクトオーがドンケツに大敗した)1989年まで遡らないとありません。このときは(記憶にないですが)雨が上がって晴れていたようなので、雨で不良となると、さらにその6年前、シンザン以来の三冠馬ミスターシービーが勝った1983年まで遡ることになります。当時は何と20頭立てで、馬券の発売も単勝、複勝と枠連しかなかったような時代で、私自身もまだ競馬にほぼ関心がなかった頃の話です。皐月賞当日が雨・不良となると、予想のスタンスを血統重視にしないといけないと思います。これは重要ポイントです。

 それをとりあえず( )で括り、棚上げした上で、「通常」の手順で予想をしてみます。まず、ステップ(前走)からです。過去10年の皐月賞上位3着に入った30頭の前走は以下のとおりです。

皐月賞の過去10年データ、好走馬一覧(2023年4月16日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 ・弥生賞    8頭

 ・共同通信杯  7頭 *計15頭 

 ・スプリングS 5頭     *計20頭

 ・ホープフルS 2頭

 ・若葉S    2頭

 弥生賞と共同通信杯組で半数、スプリングS組を加えれば、2/3ですから、この3レースに出走した馬から目星をつけるのが「筋」ということになります。登録馬から名前を挙げておくと、以下のとおりです。〇数字は着順です。

皐月賞【2023年4月16日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 弥生賞タスティエーラ① トップナイフ② ワンダイレクト③ グリューネグリーン⑧

 ・共同通信杯:ファントムシーフ① タッチウッド② タスティエーラ④ ウインオーディン⑤

 ・スプリングS:ベラジオオペラ① ホウオウビスケッツ② メタルスピード③ グラニット④ セブンマジシャン⑥

 タスティエーラは共同通信杯のあと弥生賞に出たので、一頭だけ重複していますが、この12頭の中に皐月賞馬がいる確率が高いと、まず考えておきたいと思います。中でも、暮れのGⅠホープフルSでの実績を加味すれば、トップナイフとファントムシーフあたりを最右翼と見るのが妥当というか、無難なところでしょう。

 そこで冒頭に書いた「雨」と「血統」です。私は「血統」に精通しているわけではないので、「自信」のあることは言えませんが、上に挙げた馬たちを眺めてみると、父系ではファントムシーフ(父ハービンジャー)とタスティエーラ(父サトノクラウン)、母系ではベラジオオペラ(父ロードカナロア 母父ハービンジャー)の3頭は、道悪になってもパフォーマンスが下がることはないように感じます(実際、ベラジオオペラは重馬場のスプリングSを快勝しました)。他にもいると思いますが、デクラレーションオブウォー産駒とかマインドユアビスケッツ産駒とか、正直よくわからないので……。

 結局は上に挙げた前哨戦で、ともに1着になった3頭ですが、まずはこのあたりから狙いを定めるのがいいのかなと思っています。とはいえ、別路線からも強豪が参戦してくる今年の皐月賞です。明日は、シャザーンなど、別路線組の実力の程を検討してみたいと思います。今日もお読みいただきありがとうございました。今週もがんばっていきましょう。

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