Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

天皇賞(春)の展望② 

2023-04-25 | 予想

 天皇賞(春)は血統がものを言うステイヤーの頂上決戦ですが、意外に人気どおりに決まらず、波乱となることもしばしばでした。過去20年で調べてみると、二桁人気の馬が3着以内に来たことが10回あります。阪神競馬場で代替開催されたここ2年は上位人気で決着しましたが、その前2020年は11番人気(以下単勝人気は〇数字とします)が2着に来ていて、確率的にはそろそろ波乱となってもおかしくありません。以下に、過去20年で二桁人気で穴を開けた馬たちを並べてみます。( )は1着馬ないし2着馬、最後尾は前走の人気と着順です。

2020 2着⑪ スティッフェリオ(フィエールマン)   牡6 父ステイゴールド    日経賞⑨3着

2016 2着⑬ カレンミロティック(キタサンブラック) 騸8 父ハーツクライ     阪大賞⑤6着

2015 3着⑩ カレンミロティック(ゴールドシップ)  騸7 父ハーツクライ     阪大賞⑥4着

2014 3着⑫ ホッコーブレーヴ(フェノーメノ)    牡6 父マーベラスサンデー  日経賞⑩2着

2012 1着⑭ ビートブラック(トーセンジョーダン)  牡5 父ミスキャスト     阪大賞⑥10着

2010 3着⑯ メイショウドンタク(ジャガーメイル)  牡4 父マンハッタンカフェ  大ハC⑤11着

2009 1着⑫ マイネルキッツ(アルナスライン)    牡6 父チーフベアハート   日経賞⑦2着

2007 2着⑪ エリモエクスパイア(メイショウサムソン)牡4 父スキャターザゴールド 日経賞⑦10着

2005 1着⑬ スズカマンボ              牡4 父サンデーサイレンス  大ハC③3着

    2着⑭ ビッグゴールド             牡7 父ブライアンズタイム  大ハC⑦1着

2004 1着⑩ イングランディーレ(ゼンノロブロイ)  牡5 父ホワイトマズル    ダイオ④2着

 傾向を探るとすれば、父系が最近はサンデー系であること、前走が阪神大賞典か日経賞で、あまり人気にならなかったことでしょうか。これらに該当する馬が今回の出走メンバーの中にいるかという話ですが……いますね、4頭。

 ・アイアンバローズ  牡6 父オルフェーヴル   阪大賞④7着 (天皇賞昨年=2022年5着)

 ・アフリカンゴールド 騸8 父ステイゴールド   阪大賞⑩4着

 ・ディアスティマ   牡6 父ディープインパクト 日経賞⑦3着 (同2022年6着)

 ・メロディーレーン  牝7 父オルフェーヴル   阪大賞⑧11着 (同2022年9着、21年11着、22年11着)

 上がり目を評価するなら、アフリカンゴールドとディアスティマでしょうか。ともに前走は先行して逃げ残ったかたちです。本番でもアフリカンゴールドがハナを切って、タイトルホルダー、ディアスティマ、アスクビクターモアらがアフリカンGを前に見ながら二、三番手という展開になるのでは、と思います。タイトルホルダーにとってはまことに都合のよい展開になりそうですが、こんな流れではたしてアフリカンGやディアスティマが前に残って穴を開けられるのか?

 気になるのは天気です。予報によると、阪神だけでなく全国的に土日は雨のようです。かりに日曜は天気が回復に向かうにしても、馬場が良まで戻る感じはしません。ここ20年、天皇賞(春)はだいたい良馬場で(2022と2011は稍重)、雨だった2005年でも馬場は良でした。こうなると、前走不良の日経賞を貫禄勝ちしたタイトルホルダーにはますます有利ということになりますが、はたしてどうでしょうか。

 次回は当日1番人気がほぼ確実と見られるタイトルホルダーが敗れるとしたらどういうパターンになるかを考えてみたいと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。また今日も一日がんばりましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする