博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H29.12月定例会 その4

2018-04-14 18:03:54 | 日記

昨日の続きです。

 

 

○議長(紺野榮重君)12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 私は、今後広域連携は必要だと思っていますので、ぜひ検討に値すると思っていますので、対応方検討を求めます。

 次に、⑥ですが、その他開校前、開校後の対応・対策についてどう取り組んでいるのか、お伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 学校開設に向けた対応ということですが、昨年度の浪江町町立小・中学校に係る検討委員会の答申を受けましてまとめました。平成29年度以降の学校配置の考え方を踏まえまして、案件によりましては、今年度新たに設置しました浪江町学校教育復興推進協議会で協議をいただきながら、校長会と教育委員会とが一緒になって進めているのが状況でございます。

 それから、何よりも教職員の配置ということが大きなポイントになりますので、これは先ほどお答えともかぶりますけれども、できるだけ県教委との連携を密にして対応しているというのが状況でございます。

 それからさらに、開設後でございますが、今推進協議会で話題にしているんですが、学校だけでは成り立たないと、地域の皆様と一緒に学校を支え、つくっていくことが必要なので、そのような組織をぜひつくって、町民の方々のいろんな力、知恵をいただきながら学校づくりを進めていこうとそんなふうなことで捉えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) これも提案なんですが、現在家屋解体が進んでいます。子供たちにとっては危険な箇所となり、注意喚起が必要だと思います。また、ホットスポットがあるならば立入禁止等々注意を呼びかける分かりやすい看板の設置が必要ではないかと思います。

 また、遊び場の確保として、公園整備、遊具の新設どうされますか。町内の危険箇所の点検もすべきと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) ただいまお話ございました注意喚起のための表示、あるいは改めて子供たちの生活範囲を見てそういった危険箇所の確認、あるいは事故の防止などについての方策というのもこれは当然必要なことだとこのように考えてございます。

 それから、遊ぶ場所につきましては、先ほど次長からの放射線への不安の解消策ということで、スポーツセンターとか、あるいは学校の中にも低学年用のそういった遊び場の確保を考えてございますので、とりあえずそういうところから進めてまいりたいとそのように考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 開校前、後、万全を期してしっかり素晴らしい門出になるよう期待しております。

 次に、(3)魅力ある学校づくりについてお伺いいたします。

 全国的に小・中一貫校が増えつつあります。県内でも須賀川市が一貫校の先進地だと思います。平成26年度から小中一貫教育を各中学校区単位で導入しています。この小・中一貫教育のメリットとして、須賀川市教育委員会では次の3点を挙げています。

 まず1つは、小・中学校9年間を見通して段階的な目標を設定し、その達成状況を把握しながらより着実に子供の能力や資質の向上を図ることができる。

 2、小学校と中学校の教員が互いの学習内容・指導方法の違いや子供習得状況を踏まえ、それぞれにより効果的な授業を工夫することができる。

 3点目に、小学生と中学生とが学習交流や合同行事を体験することで、小学校においては進級進学時の目標を形成したり、中学校においては上級生としての自覚を高めたりすることができると。以上、メリットが挙げられております。

 さらに、市立稲田小、市立稲田中が、稲田中の敷地内で授業を行うことになる施設一体型小中一貫教育を来年4月に稲田学園として開校予定です。将来は、小学校課程から中学校課程まで義務教育を一貫して行う義務教育学校を目指しています。この義務教育学校とは、学校教育法の改正により2016年に新設された学校教育制度で、小中一貫校の一種です。郡山市では市内西田町の西田学園義務教育学校を開校予定しています。

 ちょっと時間が押していますので、これら小中一貫校の例を挙げましたが、全国的に小中一貫校が増えつつある中で一貫教育の導入についてお伺いいたしたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 今、一貫校の利点をお挙げいただきましたが、良く言われることに大変恐縮で1つ加えさせていただきますと、小学校から中学校への中1ギャップの解消ということもございます。

 一貫教育については、私ども将来的に目指す方向だなと考えてございます。ただ、避難先で学校再開以来の私の状況ですが、当初は平成23年度には82名小中でおりましたけれども、その後次第に減ってご承知のように14名でございます。その多くの子供たちは、学力の問題、学力を備え付けてやるということのほかにいろんな周囲から支えてやる必要がある子供さんも多ございまして、いわばきめ細かな指導ということが一番の重点になってございまして、それに努めておることによりまして成果も見えてございます。

 将来的には一貫教育を目指しながらも現在は浪江町で新しく設ける学校も同様なんですけれども、まずは一人一人に目を配る少人数教育から実績を重ねていって将来的には一貫教育を目指したい、これが今考えていることでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) この小中一貫教育の導入については、まだ色々と調べて原稿はつくってあるんですが、残り10分となってしまいましたので、急ぎたいと思います。

 ただ、この一貫教育導入については、これも震災した年の12月定例会で一般質問をしております。今ほどと同じような答弁だったとは思うんですけれども、やはりもう少し私は踏み込んで議論すべきかなと思います。ちょっと急ぎます。

 次に、ICTを活用した教育の推進について、ご質問いたします。この資料でICTの積極的活用と記載してありますが、ICTを活用した教育の推進についてのご所見をお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 急速に情報化が進展する中で、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくために必要な情報活用能力を、各学校段階におい体系的に育むことが重要であると考えております。

 浪江町の新設校においては、一人一人に寄り添いながら、きめ細かな指導・支援ができる体制の整備に取り組んでおり、主体的な学びの実現、少人数をカバーする様々な人々や他の学校との交流、ICTや先端技術、宿泊体験など多様な出合いを活用した学習については、今後の学校づくりのための重要な課題であると考えます。このことから、現在、電子黒板、タブレット等ICTを活用した教育環境整備を進めてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 近隣にこのICTの授業を行っている先進地があります。新地町です。活用発表会なども行っておりますし、全国的に視察にもあるということですので、これは要望です。開校前にぜひ町教委として視察すべきと考えます。答弁は結構です。

 次に、質問事項3、震災遺構についてご質問いたします。

 これも今年の6月定例会で震災遺構についてお伺いいたしましたので、ちょっと気になったのですが、この教育委員会からの進捗状況の中で、主要事業として8月23日に小・中学校教職員が対象だと思いますが、請戸小防災研修会を開催しているようです。この研修会の目的と内容について、端的にお答えいただきたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 8月の研修会でございますが、これは目的は請戸小学校の現状を視察するとともに、津波被災時における避難について当時を振り返り、今後の防災教育活動に生かすということが目的でございまして、被災当時の請戸小学校の教員が説明者になりまして、町内の小・中学校の教職員13名が請戸小学校と大平山霊園を現地視察したものでございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 主要事業として防災研修の場を請戸小を利用していますね、つまり。津波の脅威と教訓とを後世に伝え、防災の必要性を確認することができる場が請戸小だと私は思っています。それが、震災遺構だと思います。震災遺構として、位置づけを明確にしましょう。どうですか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 請戸小学校を震災遺構にというお考えを議員あるいはほかの方からもお示しいただいています。私も請戸小学校はその役割を果たし得ると考えております。エリア的に関連を持つ復興祈念公園、あるいは県のアーカイブの基本構想も少しずつ見えてきておりますので、請戸小学校の方向性も明らかにする必要性があると考えまして、地元の皆さんのお考えを始め様々な状況判断が必要なんでございますが、その一つの中に請戸小学校の現状が果たしてどうなのかということを確認する必要がございますので、そのため専門的に調査検討するための今事業を考えていまして、その予算確保について関係方面と相談を進めさせていただいる、これが現況でございます。

 

 

今日はここまで。


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