イジメ撲滅私案④ かなりいけるのではないかの案
日本霊異記のような説話物語は、お坊さんが因果応報とか観音菩薩はこういう偉大な働きをなさるであるとかの教えを広めるため(ということは自分の宗派のコマーシャル広告として)作成した物語であろう。例えばちょうど現在のラーメンや車のコマーシャルフィルムが優れた芸術と評価され数百年後まで残ったとしてそのコマーシャルフィルムの様なものである。
この智慧を使わせてもらうのである。
こういういいこと(悪いこと)をしたので周り巡ってこういういいこと(悪いこと)があった、世の中にはそうなるような自然の摂理がある(または仏さまは見ている)という物語の悪いことの中にヒトがヒトをイジメたはあまり見当たらない。舌切り雀や浦島太郎のように、他の動物をいじめたというのはある。ここを使うのがいいだろう。
例えば浦島伝説では亀をいじめたというようなのはある、(助けた方は良い思いをしたとあるが)いじめた方は端役であってそのあと出てこない。新浦島伝説ではここを書き直すのである。いじめた方は、自然の摂理によって困った事態に落ちていくことを描かないといけない。いじめた数人の者は、海で泳いでいると亀にさらわれて海の底まで連れていかれてかなり嫌な思いをさせられましたという風にである。この嫌な思いは地獄の苦しみというほどではいけない。乙姫様の接待が10とするとマイナス10くらいのレベルの苦しみになるように設計しないといけない。
時代が変わっているから浦島花子伝説も必要で、この場合は竜宮城の若殿様に求愛されたという風になるのか。また話のバランス上亀をいじめたのも女の子でないといけない。舌切りスズメのオバーさんはげじげじの入ったつづら程度ではちょっと不足でもう少しひどい目に会ったほうがいいだろう。
このように新説話集を昔話にして絵本で読んでもらうのである。またはアニメにしてみてもらうのである。もちろん乙姫様や竜宮城の若殿様に絶世の美女美男子を配して、成人向け実写版にしてもいい。大の大人がそんなことで考えを変えるかどうかはやってみないと分からない。乙姫若殿の熱演具合によっては効果あるかもしれない。
絵本の出版も実写版も商業ペースには乗らないかもしれない。クラウドファンディングを使ってでもやってみると、世の中が大変化を起こすところまでは行かなくても水を掛けるくらいなことはできそうな気がする。