イジメ撲滅私案③ 実現しないけどできれば絶対うまく行く荒唐無稽な案
うわさでは、いじめる側に立っていた人も心に傷を受けるのだそうである。そのようなヒトの中には殊勝にも今度はカウンセラーになろうという人がいるらしい。ところが心に傷があるものだから、それをクライアントに見透かされて今度はカウンセラーがクライアントにカウンセリングしてもらうというややこしい事態が発生しているという。こういう場合は料金の支払いがどうなっているのかが心配である。
そんなことではこの世の中皆が被害者加害者のいずれかということになって、全員みんな生きづらい世界になってしまう。そこで提案である。人間関係の在り方を一挙に変えてしまうようにするのである。そんなことができるのか。
宗教は社会の人間関係の在り方を決めるもので、むかし聖徳太子の頃日本は宗教そのものを輸入することに部分的に成功した。これに習っていじめのないまたは少ない社会を探し出しその社会の制度風習を取り入れることである。これは全面的に入れようと努力してほんの少しの取入れに成功する程度ではないかと思う。少しの取入れでも大きな変化は期待できる。
そんな社会があるのかは探さないといけないが、ミクロネシアとかポリネシアまたはその近くにありそうな気がする。さしあたり出来そうなことは、旅行支援制度を設けてこの国々への観光旅行を多くのヒトがすることではないかと思う。多くのヒトが行くだけで今の都会の人間関係に変化が起こりそうな気もする。日本国内なら思いつくのは沖縄であろう。沖縄観光旅行を大人数で行うだけで日本の大都市のヒトの関係は少しは変化しそうな気がする。年に二回国民全員老いも若きも二週間の観光旅行を義務化すればいい。
こんなのでもいい。日本人はお盆に故郷に帰ることをしていた。全員必ず帰郷する。帰郷するところのない人は適切な農魚村地に二週間以上の滞在を義務づける、でもいい。(これなんか法律を作れば一遍に解決できる)パリは夏一か月空っぽになって居るのは環境客だけという話である。我が東京も空っぽになって観光客だけが浅草の観音さまのお参り行くという制度にすれば世の中も変化するだろう。日本はいつまでも勤勉の哲学を振り回してはいけない、石田梅岩さんには引退をお願いしないといけない。いかなる名横綱も引退はあるのである。
次にやるべきは、狙いを定めた社会制度の指導者を日本に招来することである。これはむかし鑑真大和上を招くということで実際にあった。ただし僧が守るべき「律」を伝えるということであったらしい。その後、この僧が守るべき人間関係の作り方を一般のヒトにまで拡充したので今の私どもの人間関係の立てかたはこの鑑真の持ち込んだシステムを引き継いでいると考えられる。しかし、国内の反対多くて招くのは困難を極めるだろう。鑑真大和上だって何度も渡海に失敗したのは本当に嵐であったかどうか怪しいもので、日本国内の反対勢力に反対されてうまく行かなかったのではないかと疑っている。
今の文明の下では、多くの不幸を生んでいるのであるから異なる考え方を入れることで不幸の量質ともに軽減できる可能性はある。ことこれは思考実験して考えてもうまく行かない。うまく行きそうなのを導入することである。
GDPの計算をする人、試みに日本人がひと夏ホリディーをとることによるGDPの低下の数字と、いじめがなくなること(せめて半分になること)によるGDPの増大の数字を概算して示されたい。きっと増大の数字が勝つであろう。梅岩さんに引退をお願いしたい根拠である。