独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

ジヤパネットたかた(4)

2011-05-21 | 日々雑感

成長の秘密はー

 

当社はスタートしたときから、利益が上がる商品ではなく、厳選した高品質の商品を扱ってきました。富士フイルムやソニーなどナショナルブランドの商品を取扱いさせて頂き、クレームなど問い合わせは全て自前主義でやってきました。ガラパゴスといいますが、同業者ばかり見て機能を競っても、お客様不在では、本当にお客様が欲しい商品は生まれてきません。意識すべきは他社ではなく、自分自身の信念と自分の仕事の先にあるお客様です。人の心がどう動くかで、市場が変わります。経済は心理学だと思います。待っていては市場は変化しません。お客様の意欲を駆り立てるには信じる方針、商品で躊躇なく、思い切って粛々とやり続け、市場を自ら作ってゆく。またお客様とつながるためには、自分が知らない商品を取り扱ってはいけません。話すということは思いを伝えることです。さらに商品が持つエンターティメント性や感動をどんどん伝えて行きます。例えばICレコーダー。普通は会議やインタビューなどの録音に使うモノですが、当社では小さなお子さんを持つお母さんにすごく売れました。それは性能の説明を最小限にして、お母さんが子どもに「『何時に帰るから』とか『おかえりなさい。冷蔵庫にアイスクリームが入っているよ』など、お子さんに伝言を伝えるときに使ってみたらどうですか」とアピールしたからです。お客様は機能や使い方ではなく、「その商品を買ったら、自分の生活がどのように豊かになるのか」に興味がある自分がぜひ伝えたいと思うことだけを話す 話し手の“気力”で売れ行きは決まります。①自分の思いを伝える。②見せる。自分の感動をそのまま伝える。③考える.『買いたい気持ちに応える。④実行する。今すぐ全力を注ぐ。⑤積み重ねる。1日1日の努力が、ブランドになります。

 

世の中を良くするため、楽しく豊かにするために、いま自分たちに出来るコトは何かを考えてゆくことで、同じビジネスでも楽しさは変わってきます。プロポーズの時、原稿を読んでプロポーズする人はいませんよね。自分の言葉で伝えますね。ネットショッピングも同じでカメラの先を見て、自分の言葉で、お客様の目線で11人に語りかけています。伝えるということは、言葉を発するだけでなく、「相手が理解」してこそ、初めて「伝わる」です。ITの発達で、最近の日本人のコミュニケーション能力が少し落ちてきているように思いますが、きちんと自分の言葉で、「これはいいんですよ」「素晴らしいんですよ」とポンと背中を押してあげる。

今を越えない限り前には進めないのですから、今を成功させるために一極集中して取り組むことが大切です。人間は一生懸命精進してやり続けることで、ほとんどのことは実現できると私は信じています。


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