「ぶんしつひんひん」と読みます。論語にある言葉で、文すなわち装飾と、質すなわち質朴さが、彬すなわち備わり、整っていることをいう。別の言い方をすれば、質は原料あるいは材料で、文は加工である。肉や魚そのものが良ければ、それだけでも旨いが、料理をすればさらに旨くなり、しかも多くの人に食べやすい形となる。製品と販売も同じ関係にある。孔子は儒教を多くの人に理解してもらうにはどうすればよいか、と、考えたゆえに、文質彬彬という言葉を残したのである。良いものさえ作れば、必ず売れる。というのは妄想にすぎません。作るより、売る方が難しいといえる。作ったものを、広くと遠くまで人々に知ってもらうには、そうとうな工夫が要ります。あえて言えば孔子はすでに「伝播力」ということを重視していたのである。ー宮城谷昌光「草原の人」
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