独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

半日で、300キロ

2007-06-18 | きもの

直次と早朝新幹線で長野に行き、新しいお店の社長以下本部のスタッフと午前中会議。昼からお店のご案内で長野から塩尻、飯田、茅野と3店舗の店長さんとの打ち合わせに、ワゴン車で出発。というのは、電車で移動すればといいかと気楽に考えていたら、「長野から飯田まで、電車だと3時間半はかかり、3店回ると完全に1泊2日コースですよ」とお店の方に呆れられるやら、驚かれるやら、余りの無知さ加減に同情され、「車出しますから…」という訳で、出発したはいいが、なんと半日で約300キロも移動するとは、思わなかった。乗用車じゃないので乗り心地は悪いは、スピードは出すわで、車酔いなどしない私も流石に胃がでんぐり返し状態。しかし文句など言ったら、運転していただいたKさんに申し訳ない。NHKの大河ドラマ「風林火山」が放送中なので、観光バスも多く、川中島やら、ドラマの舞台を紹介していただくなど、Kさんにはお気遣いいただいた。我々が茅野で8時近くに別れたとき、Kさんもう1店舗寄ってから長野に帰えるといっていたので、帰社は多分夜中。本当にありがとうござました。

事前に様々な噂や情報は聞かされていましたが、今回は直次と自分たちの目で確かめようよ、ということで強行スケジュールで3店舗回ったのですが、本当に噂は当てにならない。ハードでしたが、1店1店の店長さんやスタッフの方々と話し合え、お顔を拝見し、お店の佇まいなどを見ると、色んなものが見えてくる。大いに期待されているのも分かり、責任も重大さにふんどしを締めなおすような気持ち。キラキラ輝く目で一生懸命にきものに取り組んでいる若い社員さんの姿は、大いに自信になりました。同時に、私たちと同じような事をしているのですが、もっとしっかり会社が、きものを”売る”ということにテクニックではなく、明確な「考え方」、呉服店としての根っ子を教え、伝えていれば、若い社員さんは空回りしなくてすむのにな、そんな気がしました。これからが楽しみです。

「おっ!あずさ2号か」と懐かしそうにつぶやきながら、8時30分のスーパーあずさに乗り込み、新宿へ。約3時間、列車の中で直次と久し振りにアレコレはなしながら、身体はきつかったけれど、心地がいい1日でした。明朝7時半の飛行機で、岡山に帰るという直次。本当にお疲れ様でした、と最敬礼です。