333ノテッペンカラトビウツレ

 奇跡は 誰にでも 一度おきる だが おきたことには 誰も気がつかない

無音と無言をもって地球を救う

2008-06-17 01:18:19 | SP(Standard Program)
●東北地方に御住まいのあなた。雨が降ると土砂が崩れたりする危険があるので、十分に注意してください。余震も続いていますし、まだ発見されていない方もいらっしゅるようで、何かと不安な日が続きますが、とにかく安全と健康を最優先で生活していただきたいと思います。

●埼玉県が急に「地球温暖化を止めるために、深夜のコンビニの営業を自粛しよう」と言い出しているそうです。実際問題、店を閉めることで、どれほどの効果があるのか正確に計算されていないわけですが、こういう議論が出て来ることは何となく予想はしていましたし、究極的にはこうなるだろうなとは前から思っていました。

●前から言ってますが「エコロジー」のテレビ番組をバカみたいに何時間もやるぐらいなら、覚悟を持って「エコロジーのために8時間放送を休止します」と言い出してもいいわけですよ。「愛で地球を救いたいので24時間放送を休止し、そのために浮いた出演者への出演料や経費をすべて寄付します。広告収入分はスポンサーの方に打診してみます」と言ってもいいわけですよ。それを「お前ら電気を消せ!」「お前ら小銭を持って九段下まで持って来い!」はナシですよ!

●ボタンを押せば湯が出て来る、店はいつでもやっている・・・とエコロジーは同じバランスシートの中で考えるべきです。真夜中でも店が開いていて、いつでも好きな時間に好きな食べ物が出て来る店に行って「割りばしなんて許せない!」はダメです。深夜のコンビニに菓子を買いに行って「袋はエコバックで」は再考の余地があります。環境保護はココロも問題ではありません。システムの問題です。もちろんシステムの問題を考える上でココロは必要でしょうが、それだといつまで経っても大きな進展がなく単純に「私は環境のために努力している」という物語だけを食いつぶすことになりますよ。ちょうど80年代に工業排水の問題にちゃんと向き合わないで「私は合成洗剤で食器を洗わない」というスローガンに酔っていた人たちがいましたが、あれと同じです。

●そう言えば先日、某映画上映イベントに行ったところ「地球は空調の熱によって年々暑くなっているんだよ」「困ったねぇ」みたいな映画が上映されたんですけど、その会場が・・・寒いんだ!クーラー効き過ぎ!6月で何でこんなにもクーラーが効いてるんでしょうか。どこの会場とは言いませんが、ラフォーレ原宿!お前、クーラーの温度もう少し上げろ!

●じゃ、最後に今日はこのビデオを。昨夜ぼんやりと「堀込兄弟の10年間の打率は本当にスゴい!このふたりのライバルとなるべき存在は誰だ?」と思った時に・・・彼女のことが浮かびました。この人はある種、金太郎飴なんですが、曲が全く古くならない&圧倒的な打率という点では堀込兄弟に匹敵するかと。


それは誰かが運んでいる

2008-06-16 03:11:41 | SP(Standard Program)
●さっき携帯から「また後で更新」とか書いたのが夕方ですか・・・何故こんなにも時間が過ぎるのが早いんだ。

●さっき本屋で本をドッサリと抱えながら「この重さは何とかならんのか」と思っていたら、レジに「5000円以上お買い上げの方は送料無料」と書いてありました。今日はそのまま持って帰ってきましたが、利用した方がいいのかもしれませんね。毎回5000円以上は確実に使ってるし。

●アマゾンを利用していても思うんですけど、インターネットが普及してから日本の宅配業はどれだけ拡大したんでしょうか?ネットでモノが買えるようになり、オークションでモノが売り手から買い手の送られ・・・物流の回数は飛躍的に増大した気がするのですが。もちろんその一方でネットの普及によって手紙やハガキの類の輸送量は減っているはずなので、プラスマイナスするとどういう結果になっているのか気になるところです。最近じゃ通販も普及してるって言うしな。

●本も洋服も電化製品も食料でさえも業者が運んでくれる世の中になると「買い物」というものが持つイメージが変わってきますよね。最近は昔ほど「両手に大量の荷物を持っている人」を見かけなくなった気がします。やはりあれは運んでもらっているのか、店で見るだけ見てネットで買って運んでもらっているのか。店に商品が運ばれてくる過程も含めて、物流って日常の根幹をなしているのに、あまり詳しい事情や存在が表に出ない分野ですよね。工場からモノが運ばれてこなければ店がカラッポなのは当たり前なんですが。

●繰り返しになりますが、地震に遭われた方は安全第一にお過ごしください。余震などもあり、不安になるなという方が無理でしょうが、こまめに知人や家族と連絡を取り合ってみてください。

●昨日、本当に久しぶりに渋谷公会堂に行ってまいりました。近頃は妙な名前になっているようですが。というわけで今日はこの曲。ライヴでは『悪玉』に続いて演奏されました。


今日も誰かの誕生日

2008-06-15 17:57:23 | SP(Standard Program)
●ごめん。昨日、更新飛びました。というわけで出先から携帯で更新中。

●まずはこれを読んでいる東北地方にお住まいの方、大丈夫すかね?少しの間、落ち着かない日が続くと思われますが、ケガや事故に注意してお過ごしください。出掛ける時は知人に連絡しましょう。まずは安全第一に。これ以上何も起こらないと良いのですが、自然のすることは予想がつかないっすからね。

●そして遅ればせながら女優のミムラさん、お誕生日おめでとうございます。

●その他諸々は今夜再び更新。

“乗り物”という娯楽

2008-06-14 03:56:54 | SP(Standard Program)
●内容には一切ふれません。御安心を。というわけで、スティーヴン・スピルバーグ監督の新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』を観てきました。前作から19年ぶりとなるインディ・シリーズの新作ですが、面白い/面白くない以上に色々と考えさせられる映画でしたね。一番思ったのは良くも悪くもこれは2008年のアメリカ映画だということでしょうか。もちろんCGがあるとかそういう単純な話じゃなくてね。これから御覧になる方は、前3作をキチンと観て、最新作の情報を可能な限り仕入れずにお出掛けください。こういう映画って何も前情報がない方が楽しめますから。

●で、帰宅しようとタクシーに乗り込んだ瞬間、どこから機械のような声で「後部座席のシートベルトを締めてください」と言われてしまいました。今月から乗客もベルトを締めるようになったんですね。タバコも吸えず、ベルトを締めて・・・免許を持ってない筆者にとって深夜のタクシーは娯楽のひとつだったんですがねぇ。

●ただ乗り物に乗ることが娯楽になる場合があります。大きな船に乗ることが楽しみの方もいるでしょうし、鉄道が好きな方の中には列車に乗っているだけで楽しいという方もいます。筆者の場合、それは深夜のタクシーと水上バスです。今でも年に1回は意味もなく水上バスに乗ることにしています。東京には大きな川が流れていて、観光地で有名な浅草から、テレビなどによく出て来るレインボーブリッジの辺りまでを水上バスに乗っていくことが出来ます。つまり、浅草の辺りから川をくだって、海の入り口まで行くわけですね。

●東京の水上バスには他にもいくつかの航路があり、海や川を通って、それなりに近場ですがちょっとした移動を楽しむことが出来ます。昼間の都内はとにかく交通量が多いですからバスや自動車での移動はストレスがたまりますし、電車もとにかく混みあっていますので、水上バスのゆるやかな感じが非常に心地よいのです。以前はよく会社をサボって昼間から水上バスに乗りに行ってました。まぁ、今はそんな余裕は微塵もありませんが。

●明日、都内に新しい地下鉄が開通するそうです。実際は路線の近所に住んでいない人以外にはどうでもいい話かもしれませんが、世の中には「乗り物に乗ることが楽しみ」という人がいる以上、新地下鉄の開通を心待ちにしている人も存在するでしょう。もしかしたら関東圏以外から地下鉄に乗りに来る人もいるかも。いないっすかね?いや、鉄道好きの人は情熱的な人が多いと言いますからねぇ。俺だって映画観るためだけに都内から福岡まで行くわけですから、電車に乗るために福岡から都内へ来る方がいてもおかしくはありません。

●乗り物が目的地へ向かうための単なる手段でしかないのは、どうにも日々の生活に余裕がない感じがして好みではありません。筆者は乗り物にこだわりがあるわけではないのですが、年に数回は“移動手段”以外の目的で乗り物に乗れると良いなぁと思っています。というわけで、時間に余裕のある方は、日頃あまり乗らない乗り物にでも乗ってどこかにお出掛けください。また、明日。

フォーン/フォン

2008-06-12 02:35:41 | SP(Standard Program)
●前から言っていることですが、筆者が生まれてから実際にサインをもらったことのある映画監督はマイク水野だけです。まぁ、コメントのしようもない映画ばかり撮っていたのかもしれませんが、誰に何を言われようと自分のやりたい映画を撮り続けたという段階で素晴らしいですし、何と言っても、あれだけ映画を観てきた人が撮った映画が、あそこまで奔放なものだったというだけでも十分に尊敬に値します。また最期に観た映画が『ホット・ファズ』だというのも出来すぎですよね。警察官に愛情を注いできた水野氏らしいチョイス。ちなみに淀川先生が最期に観た映画は『ベルヴェット・ゴールドマイン』だったそうです。うーむ・・・これも何だか。御冥福をお祈りいたします。

●さっきネットのニュースサイトを見ていたら高橋留美子さんの『犬夜叉』の連載が次回で最終回だという記事が出ていました。連載開始から12年間続いたそうです。スゴいっすねぇ。12年ですか。著者も読者も本当にお疲れ様でした。筆者は『らんま1/2』を途中で挫折して以来、高橋留美子さんの作品は読んでいません。ということは15年ぐらいは読んでないのか。何にせよ、高橋留美子とあだち充は本当に偉大だと思います。これだけの年数、第一線で、それも少年誌というフィールドで活躍し続けるって相当に大変なことだと思います。

●何故にアップル社はiPhoneを“アイフォーン”と読ませようとしているのでしょうか。記事によっては繰り返し“アイフォーン”と書いてあるわけですが、多くの人が完全に無視して“アイフォン”と読んでいる/呼んでいる以上、それってムダな努力じゃねぇ?何故に急に“フォーン”なの?何で伸ばすの?“フォン”じゃダメ?ダメなのか?

●というわけで今日は小ネタ乱発で終了。音楽は最近アルバムが出たROVOにしましょう。この映像は2004年のものだそうです。日本の人力トランス音楽では三指に入るグループだと思います。新アルバムも素晴らしいです。実聴の方は是非。


想像したほどでもない

2008-06-11 02:25:26 | SP(Standard Program)
●電通が2008年2月に関東エリアの12~64才の男女を対象に「クロスメディア行動調査」というのを実施したところ、「家に帰ったらすぐにテレビの電源を入れる」と答えた人が39.8%で「家に帰ったらすぐにパソコンを立ち上げる」と回答した人が31.9%だったそうです。同じぐらいの数字になって来ましたねぇ。

●この数字はおそらく単身者、家族で住んでいる人の数値を分けずに算出していると思うのですが、単身者の数値を見てみたいところですね。というのも筆者の周囲のひとり暮らし者は帰宅するとまずテレビをつける傾向にあるからです。とりあえず音がしていないとさみしいのかテレビをつけるのが常態となっている方が多く、現在では「理由はないがとりあえずつける」という人が多いみたいです。

●ちなみに今日は火曜日の夜ですが筆者は木曜の夜からテレビをつけていません。木曜の夜に『すぽると』を見たのが最後で、それ以降ここまでテレビ番組を見ないまま、ここまで来ました。よって帰宅してもテレビはつけません。しつこいですが、日常生活は音であふれていますから、帰宅したら適度に音の少ない時間を作ってあげないと耳が疲れてしまいます。

●しかし、こうしてテレビをほとんど見ない生活を送れば送るほど、テレビの偉大さがわかるのも事実です。あれだけ多様な番組をほぼ24時間、無料で延々と提供し続けているなんてメディアは他にありません。本を買っても、DVDを借りてもいくばくかの料金が発生するわけですし、携帯電話でヒマ潰しをしても利用料はかかるわけでして、やはりテレビというのは巨大な娯楽装置だと改めて思います。だからこそ、テレビを一度見始めてしまうと、過ぎていく時間の速さにア然とするわけです。

●個人的にはテレビを見なくなって何かが変わったかというと・・・何にも変わっていません。日常的には何ら支障はないですし、ニュースや世の中の出来事も他のメディアで知ることが出来ますから、通常通りの暮らしを送っています。唯一、変わったことはバラエティ番組に出ているタレントの名前が全くわからないことぐらいでしょうか。

●ジャン=フィリップ・トゥーサンの小説ではありませんが、試しに1週間ぐらい「テレビの電源を全く入れない」という実験をしてみてはどうでしょうか?「3日ほど携帯電話を持ち歩かない」という実験でもいいです。どちらも最初は相当な不安や苦痛が待っているような気がするかもしれませんが、実際にやってみると、案外何でもない可能性が高いと思います。で、それが確認できたら、またテレビや携帯の使用を再開すればいいのです。日常の中で“当たり前”になっているものを試しに断ってみることは日々の暮らしの中に新たな発見を運んできてくれるかもしれない、というお話でした。

●最後の1曲は思いつきで。


本当に紙が必要なのか?

2008-06-10 00:39:55 | SP(Standard Program)
●自宅にあるコンピュータ用のプリンタって使ってます?仕事などではあれこれと資料を出したりするのに使用していますが、自宅でコンピュータから紙に印刷をする機会というのはどれほどあるものでしょうか。多くの人は日頃は滅多に使うことなく、年賀状の時にだけ活躍しているのではないでしょうか。それって、今月末に販売が終了するプリントゴッコと同じじゃないか。

●先日、夜中の4時ぐらいにどうしても1枚だけ自宅で資料を印刷する必要ができました。自宅にはかなり古いインクジェット型のプリンタが置いてあるのですが、最後に使ったのは1年以上も前。とりあえずコンセントを入れて、ケーブルをつなぎ、電源をONにすると・・・ギーギーガガガガッガッ!!という妙な音を立てて沈黙しました。

●日頃は使わないが、イザという時に使えないと困る!非常に困る!どうするのさ。とりあえずその日は資料を持ち運べる媒体に放り込んで、会社でササッと出力してみましたが、いつもこのように行けるとは限りません。しかし・・・頻繁に使うわけじゃないしねぇ。ムダな出費のような気がしてしょうがないのです。FAXとプリンタは本当に必要なのだろうか?とは言え、これらの機械は案外、他のものと代替できないのですよ。コンピュータが壊れても最近の携帯は便利ですからメールは出来ますし、イザとなったらここで文章も書けます。しかし、どれだけ携帯が進化しても、あの機械からA4の書類は出てきません。

●コンピュータ用のプリンタはそれなりに場所も取るし、費用がかかるくせに、オフィス用の機器と較べると速度は遅いし、音もそれなりにするしで、良いことがありません。しかし繰り返しますが、ないとないで困るブツであることは確かなわけです。プリンタ・・・なんて面倒な存在なんだ。

●じゃ最後に1曲。ここ最近のカヴァーものではこれが良いのではないかと。


コウダと言ったらシャーミンだろ!

2008-06-09 04:08:09 | SP(Standard Program)
●気象協会はやはりスゴいですね。雨が全く降らない数日間が来ることを予想して「関東梅雨入り」を宣言するとは。去年に続き今年もとなると完全に狙っているとしか思えません。

●ここ最近、超党派の議員たちが2010年からサマータイムを導入するべく活動しているのだそうです。サマータイムというのは夏期の間だけ、時計を1時間早める制度ですが、これは・・・ダメです!何とかして止めねばなりません!これだけ朝起きるのがキツい状況で朝が1時間も早くなったら完全に倒れます。定時に終わる仕事なら、朝早く来れば帰るのも1時間早くなるでしょうが、絶対に1時間早く帰れるわけないし。

●「コンバンワ、幸田シャーミンです」というモノマネはある時期まで誰でも出来る定番ネタとして愛されてきたわけですが、若い人はわからん話でしょうな。その昔、フジの夕方に『スーパータイム』という帯のニュース番組がやっていまして(今は木村太郎が出てるはず)そこにキャスターとして出ていたのが幸田シャーミンさんです。何で急にこんな話をしているかと言うと先日、幸田シャーミンさんが国連広報センター勤務時に上司からパワーハラスメント(地位や権力を利用した嫌がらせ)があったと、国連人事管理室に申し立てをしたというニュースを見たからです。久々にシャーミンさんの御顔を拝見しました。若い方は身近なオッサン・オバサンを捕まえて「幸田シャーミンのマネをしてくれ」と頼んでみてください。まぁ、大体の人は出来ます。それぐらい多くの方に知られている方だったんですね。最近で一番、出てきやすいモノマネって何なんでしょうか?

●渋谷の駅前を歩いていたら号外が配布されていて、何かと思ってもらってみたら秋葉原で事件があったとの記事が出ていて、ライブハウスまでの道を歩きつつ記事を読み、一体何が起こったのかとあれこれ考えるも、紙面ではあまりにも情報が少なく、そのまま釈然としないままで1日が過ぎました。本件については書きたいことがたくさんあるので別の機会に譲りますが、とにかく亡くなった方の冥福を祈るしかありませんし、怪我をされた方が早く回復されることを願っています。筆者はアキバに疎い方ですが、アキバが好きな方は今後もアキバに足を運んで、今までと同じような活気のある街にして欲しいと思います。と同時に「事件があったから」というだけの理由でアキバに行く人が出て来るようなことも好みません。アキバを好きな人がたくさん集まって熱のある街であり続けて欲しいと思います。

朝だよー!

2008-06-08 05:29:36 | SP(Standard Program)
●5時ですねぇ。最近は外が明るくなるのが早いので、少し油断すると「もう朝か」となるので何だか哀しい限りです。

●ひたすら笑いの続くコメディを作るのは大変難しいでしょうが、全く笑えないコメディを作るのもまた難しいのではないでしょうか。先ほど観た某日本映画は、2時間16分あるのに1回も笑う場所がないまま映画が終わってしまうという、ある意味、驚異的な映画でした。三谷さん、僕はあなたのファンですが、この映画はツラいよ。ツラ過ぎる!映画の仕掛けのひとつひとつの精度が甘過ぎるのではないかと。『君となら』の頃のような密度のコメディを観るのはもう無理なんでしょうか。

●N.E.R.Dの新作が出ました。マドンナの新作もガッチリとキメてましたが、自作も素晴らしい出来。もしかしたら今年のベストアルバムはこれかもしれん。


復讐はこの娘にまかせろ!

2008-06-07 02:59:55 | SP(Standard Program)
●天才・井口昇監督の最新作『片腕マシーンガール』を観て来ました。いやぁ、これは・・・傑作ではないでしょうか。平凡な女子校生アミは、ある日、愛する弟が、ニンジャ一族の末裔である不良に執拗なイジメに遭った末に殺されたと知り、復讐を開始。しかし、志半ばにして敵の手に落ちたアミは激しい拷問に遭い、片腕を失う。アミは、愛息子を殺されたヤンキー主婦ミキの特訓(!)を受け、さらにミキの夫が開発したマシンガンを失った片腕に装着!血で血を争う復讐劇が幕を開ける!・・・という“女復讐もの”ですが、天才・井口監督はアメリカ資本から「ヤクザとニンジャを出して、後は制限無しでバイオレンス映画を撮ってくれ」というオーダーに完璧に応えつつ、独自のテイストをガッツリ入れ込む匠の仕事を展開。

●おかげで、血はギャグのように噴出しまくり、人体はありとあらゆる方法で木っ端微塵・・・なのに、映画全編に監督の“女性への愛”が炸裂しているので、不快感はゼロ。むしろ、快楽と胸キュンが加速度的にアップ!という恐ろしい状況に。いや、本当に映画が進むごとに「この人の映画は愛を感じるよなぁ」という気分になってくるんですよ!画面じゃ腕が飛び、身体に穴が開き、ハンパない血が流れているというのに。

●そして、主演の八代みなせ・・・可愛い!可愛い過ぎる!習作『わびしゃび』の時代から女性を美しく撮ることにかけては天才的な才能を発揮している井口監督ですが、主演の八代みなせの清純系+怨み顔の組み合わせの可愛さには完全にまいりました。井口組常連の亜紗美&クール・ビューティな穂花もスクリーンに映える美しさ。

●こういう映画を観てしまうと「テレビドラマのラストを映画館で」なんて言ってるヤツらの片腕をぶった斬りたくなるはず。先人の残してきた映画の財産をしっかりと引継ぎつつ、独自のテイストを織り込んで新作を撮り続ける井口監督の姿勢には本当、頭が下がります。8月2日から公開だそうですので、ここを読んでいる人は全員、観てください。