●1日は長いが、1週間は早い。これ、実感として「わかる」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。先週の土曜からもう7日経ったんだもんな。信じられんよ。
●昨日はピーター・グラントの伝記を紹介しましたが、今日は別の本を簡単に。先ほど読み終わった『ポスト消費社会のゆくえ』はなかなか面白い本でした。元セゾングループの代表であり、作家の辻井喬さん(本名:堤清二さん)と、社会学者の上野千鶴子さんの対談本です。テーマはセゾングループの誕生から解体までを回顧しながら、戦後消費社会の変遷を見るというもの。これが・・・面白い!読んでみると対談という完全な尋問状態で、あの手でこの手で上野教授が堤氏を尋問し、堤氏は時にあれこれと回想しながら、トボけて見せる。このリズムで、西武百貨店の渋谷進出、パルコの誕生、西友のスタート、セゾン文化事業、バブル経済の到来と崩壊、セゾングループの解体までがスラスラと語られていくわけです。
●セゾングループが戦後に果たした役割について語りだすと長くなるでしょうし、人それぞれ意見はあるでしょうが、あの巨大な組織が戦後の消費社会の中で重要な役割を良きにつけ悪しきにつけ果たしたことについては間違いでしょう。また小売業の変遷は、間違いなく日本人の心理の変遷、社会の変遷とリンクしていることも間違いないでしょう。この本はセゾングループの代表だった男の回顧録であると同時に、日本戦後史のある一面を切り取った本でもあります。にしてもセゾンというのは本当に妙なグループだと思いますね。この本は本当に厳しい部分や痛い部分に触れられていないのですが、その触れられていない部分を想像するとさらに面白いと思います。ちなみに清二さんの異母弟が義明さん。西武鉄道の元総裁ですね。しかし、この本の中には一回も彼の名前が出てこないんですよ。ポイントになっても「西武鉄道が」と言うだけ。色々あるんだろうなぁ。興味のある方は是非、お読みください。
●じゃ最後にビデオでも見ますか。コンテンポラリー・ダンス界を代表するローザスが、ジョン・コルトレーンの『至上の愛』を使ったパフォーマンスの一部です。この作品についてもっと知りたい方は現在、書店の音楽コーナーに積まれている辞典のような本『M/D』の中の「ベルギー王立音楽院のビッチェズ・ブリュー」というテキストを御覧ください。また、明日。
●昨日はピーター・グラントの伝記を紹介しましたが、今日は別の本を簡単に。先ほど読み終わった『ポスト消費社会のゆくえ』はなかなか面白い本でした。元セゾングループの代表であり、作家の辻井喬さん(本名:堤清二さん)と、社会学者の上野千鶴子さんの対談本です。テーマはセゾングループの誕生から解体までを回顧しながら、戦後消費社会の変遷を見るというもの。これが・・・面白い!読んでみると対談という完全な尋問状態で、あの手でこの手で上野教授が堤氏を尋問し、堤氏は時にあれこれと回想しながら、トボけて見せる。このリズムで、西武百貨店の渋谷進出、パルコの誕生、西友のスタート、セゾン文化事業、バブル経済の到来と崩壊、セゾングループの解体までがスラスラと語られていくわけです。
●セゾングループが戦後に果たした役割について語りだすと長くなるでしょうし、人それぞれ意見はあるでしょうが、あの巨大な組織が戦後の消費社会の中で重要な役割を良きにつけ悪しきにつけ果たしたことについては間違いでしょう。また小売業の変遷は、間違いなく日本人の心理の変遷、社会の変遷とリンクしていることも間違いないでしょう。この本はセゾングループの代表だった男の回顧録であると同時に、日本戦後史のある一面を切り取った本でもあります。にしてもセゾンというのは本当に妙なグループだと思いますね。この本は本当に厳しい部分や痛い部分に触れられていないのですが、その触れられていない部分を想像するとさらに面白いと思います。ちなみに清二さんの異母弟が義明さん。西武鉄道の元総裁ですね。しかし、この本の中には一回も彼の名前が出てこないんですよ。ポイントになっても「西武鉄道が」と言うだけ。色々あるんだろうなぁ。興味のある方は是非、お読みください。
●じゃ最後にビデオでも見ますか。コンテンポラリー・ダンス界を代表するローザスが、ジョン・コルトレーンの『至上の愛』を使ったパフォーマンスの一部です。この作品についてもっと知りたい方は現在、書店の音楽コーナーに積まれている辞典のような本『M/D』の中の「ベルギー王立音楽院のビッチェズ・ブリュー」というテキストを御覧ください。また、明日。