333ノテッペンカラトビウツレ

 奇跡は 誰にでも 一度おきる だが おきたことには 誰も気がつかない

美術館の時間

2008-06-26 02:02:47 | SP(Standard Program)
●気持ちがどうにもザワついたり、イライラする時間が長くなった時はゆったりと美術館に行くに限りますね。美術館に行く日というのは基本的に時間に余裕がないといけません。というのも、買い物も、映画も、ライヴも何となく時間の予定が立つもので「このぐらいの時間に行けば、〇〇時には終わるので、次の予定が」なんて言えるのですが、美術館はまったく所用時間が読めません。

●筆者は退屈な展覧会は入場料を払ってもさっさと帰ってくるようにしています。観ても楽しくない絵をジッと眺めるのは楽しくない映画を観る以上にキツいからです。話をしていて楽しくない人と話すのも同じぐらいキツいですが、美術もなかなかキツいっすよ。逆に観ていて興味深いものだとアッという間に時間が過ぎます。「まぁ、1時間ぐらいかね」なんて思って出かけても気がつけば倍以上の時間も眺めていたりするわけで、順路に沿って観て、また戻って観たりも出来ますから・・・まったく時間が読めません。

●よって、美術館に行く日は「美術館に行き、残りは出たとこ勝負で」という流れにならざるをえません。10分かもしれないし、120分かもしれない。この時間の組み方のユルさが美術館の魅力。と同時に美術館で美術品をじっくりと眺めるのは想像以上に体力と集中力を使うので美術品によっては滞在している時間が妙に短くなったりします。人と一緒に美術館に行ったりすると美術品の前での滞在時間にズレが生じることがよくあります。映画だと一緒に観ても同じ時間しか経過しませんが、美術館だと一緒に行った相手が明らかに飽きてる時があるわけですよ。逆に自分が飽きてるのに、相手がじっくりと絵の前に居座っていたりね。

●だから美術館に行く際はひとりで行った方が楽で良いのですが、同時に懇意にされている方がいらっしゃる人は試しに美術館にでも行ってみてください。あの空間は人によって時間の流れ方や行動速度がハッキリと異なるので、今まで気づかなかった相手とのリズムや時間の流れ方の差を感じることが出来るかもしれません。ただし「絵なんか眺めるのは退屈だ」と思う方は、相手が誘っても断わった方がいいですよ。さっきも書きましたが、美術館の退屈は映画館やショッピングの退屈とは比較にならないほど苦痛ですから。

●先日ある場で「生涯で最も好きなミュージカル映画は『ロシュフォールの恋人たち』と『サウンド・オブ・ミュージック』ですな」と言ったら「意外ですね」と言われてしまいました。『サウンド・オブ・ミュージック』って優等生的なイメージがあるからっすかねぇ。あのミュージカルは話はともかく、名曲揃いなんですよ。とりあえずDVDを買っておけば、ちょっと時間のある時に1~2曲だけ楽しんだりも出来ます。というわけで今日はその名曲群から1曲・・・と言いたいところですが、普通に流しても面白くないので、この方の演奏でどうぞ。