●日付的には大晦日ですか。これがおそらく今年の最終更新になると思われます。まずは今年も1年ありがとうございました。何だか更新がポロポロと飛んでしまって本当に申し訳ないです。しかし「毎日更新」という決まりを守れるような状況ではありませんので、来年もボチボチやっていきたいと思います。どうぞ御愛顧のほどを。ちなみに当ブログは新年1日からガッチリ更新いたしますので、帰省先などで携帯からご覧になっている方も是非お越し下さい。
●そしてお願いですが、このブログを読むだけ読んで何の連絡もしてこない筆者の知り合いの方は勇気を出してメールをしてください。「実はこっそり読んでいた」という人が多いんですよね。そして「お前に会ったことはないが、年始だし、年賀状代わりにメールでも出してやっても良いぞよ」という方もメールください。もらうときっと嬉しい。アドレスは
ジャンプフロム333アットマークグードットエヌイードットジェイピー
を数字以外全部半角英語小文字に変換してください。よろしくお願いします。
●さっき電車に乗っていたら、前の男性2人組がやたらと「アラサーがさ」とか「アラフォーだったら」なんて言ってたんですが、ああいう言葉でギャグじゃなくて本当に流通しているものなんですね。「アラサー」というのはアラウンド30(30歳前後)という意味ですが、最近じゃアラサー、アラフォーに次いでアラハタ(20歳前後)なんて言葉まで出て来て…完全なネタだと思っていたのに、結構本気にしてる人がいるんですね。ご苦労なことです。
●戦後直後は世代論なんてことが語られましたが、ある時期から日本は「総中流」の波が来て世代論が有効ではなくなりました。戦争体験のある親の世代と戦争を知らない子供。飢えを体験した世代と高度経済成長期の申し子。70年代ぐらいまでの文学や映画に世代間の闘争や軋轢を描いた作品が多いのも世代論が有効だったからでしょう。しかし、それ以降は世代論が機能しなくなりました。ザックリ言うと「老いも若きも好景気で浮かれていたから」だと思うのですが、同時に水面下では世代なんて大きなくくりでは事態を把握できないほど個人の好みや志向の細分化が進み、クラスター化が進行していたわけです。
●で、00年代もそろそろ終わりに入り、個人の好みの細分化がほぼ完成し、世代間の差もなければ、世代を超えた多くが「それ知ってる」と共通して言えるようなキーワードも消え失せた段階に来て急に「アラフォー」という言葉が出て来たわけです。だから雑誌などの「アラサー特集」なんてのを立ち読みしてみるとわかりますが、それは世代論でも何でもなく単に「30歳前後の人を集めてみました」ってだけ。何の共通項もないか、無理矢理に共通項を見つけて(単に似ているもの探ししている)だけ。しかし、それでもアラウンドという言葉が頻繁に出てくるのは実は「これだけ人の好みや志向がバラバラになってしまった」という状況下で「とりあえず見通しをよくしたい」という欲求が人間に出て来たからでしょう。世代なんかで束ねたって何の共通項も見つからないのに、それでも「アラサー世代」と言いたくなる不安。
●2009年も引き続き「遠くまで見通せるマップのないまま、ひとつひとつをつぶさに眺めて自分なりの地図を作る」という作業が重要になると思います。アラサーもアラフォーも不安を一瞬は解消してくれるかもしれないけど、実際は何の効果もありません。もう少し言うと「不況」ってのも無効だと思います。そういう大きなカテゴリーに可能な限り頼らずに、ひとつひとつの出来事をじっくり眺めないと「アラサーだから」「不況だから」というような結論しか出てこなくなります。というわけで来年は実は「不況」という言葉に要注意だとここで宣言して、年内の更新を終わります。
●今年最後に何をかけるか少し迷いましたが、大トリを飾るのはこれしかないだろう!ということで。
●そしてお願いですが、このブログを読むだけ読んで何の連絡もしてこない筆者の知り合いの方は勇気を出してメールをしてください。「実はこっそり読んでいた」という人が多いんですよね。そして「お前に会ったことはないが、年始だし、年賀状代わりにメールでも出してやっても良いぞよ」という方もメールください。もらうときっと嬉しい。アドレスは
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●さっき電車に乗っていたら、前の男性2人組がやたらと「アラサーがさ」とか「アラフォーだったら」なんて言ってたんですが、ああいう言葉でギャグじゃなくて本当に流通しているものなんですね。「アラサー」というのはアラウンド30(30歳前後)という意味ですが、最近じゃアラサー、アラフォーに次いでアラハタ(20歳前後)なんて言葉まで出て来て…完全なネタだと思っていたのに、結構本気にしてる人がいるんですね。ご苦労なことです。
●戦後直後は世代論なんてことが語られましたが、ある時期から日本は「総中流」の波が来て世代論が有効ではなくなりました。戦争体験のある親の世代と戦争を知らない子供。飢えを体験した世代と高度経済成長期の申し子。70年代ぐらいまでの文学や映画に世代間の闘争や軋轢を描いた作品が多いのも世代論が有効だったからでしょう。しかし、それ以降は世代論が機能しなくなりました。ザックリ言うと「老いも若きも好景気で浮かれていたから」だと思うのですが、同時に水面下では世代なんて大きなくくりでは事態を把握できないほど個人の好みや志向の細分化が進み、クラスター化が進行していたわけです。
●で、00年代もそろそろ終わりに入り、個人の好みの細分化がほぼ完成し、世代間の差もなければ、世代を超えた多くが「それ知ってる」と共通して言えるようなキーワードも消え失せた段階に来て急に「アラフォー」という言葉が出て来たわけです。だから雑誌などの「アラサー特集」なんてのを立ち読みしてみるとわかりますが、それは世代論でも何でもなく単に「30歳前後の人を集めてみました」ってだけ。何の共通項もないか、無理矢理に共通項を見つけて(単に似ているもの探ししている)だけ。しかし、それでもアラウンドという言葉が頻繁に出てくるのは実は「これだけ人の好みや志向がバラバラになってしまった」という状況下で「とりあえず見通しをよくしたい」という欲求が人間に出て来たからでしょう。世代なんかで束ねたって何の共通項も見つからないのに、それでも「アラサー世代」と言いたくなる不安。
●2009年も引き続き「遠くまで見通せるマップのないまま、ひとつひとつをつぶさに眺めて自分なりの地図を作る」という作業が重要になると思います。アラサーもアラフォーも不安を一瞬は解消してくれるかもしれないけど、実際は何の効果もありません。もう少し言うと「不況」ってのも無効だと思います。そういう大きなカテゴリーに可能な限り頼らずに、ひとつひとつの出来事をじっくり眺めないと「アラサーだから」「不況だから」というような結論しか出てこなくなります。というわけで来年は実は「不況」という言葉に要注意だとここで宣言して、年内の更新を終わります。
●今年最後に何をかけるか少し迷いましたが、大トリを飾るのはこれしかないだろう!ということで。