jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

春の嵯峨野を歩く

2006年04月10日 | 家族
3週間ぶりの休日。
ゆっくり眠りたかったのだけれど
娘達は「どこかへ連れていけ」オーラ出しまくりで
何だか家族中が殺気立っていた(苦笑)

ちょうど桜が見ごろだという事もあり
京都まで足を伸ばしてみようかという事になった。

午前9:00頃家を出て駅までのんびり歩き
近鉄で阿部野橋からJR乗換えで大阪駅
阪急に乗り換え急行でのんびり行く
車窓から満開の桜が見えるたびに大騒ぎするチーちゃんニパちゃん
1時間かけて大宮に到着すると
時刻はもう12:00を回っていた(爆)

お昼ごはんにラーメンを食べて
四条大宮から京福電車で嵐山へ。
小さな嵐電はゴトゴト揺れながらゆっくり走る。
チーちゃんは路面電車が初めてで
「電車の後ろを車が走ってる!」とビックリ(笑)

狭い軌道を車体を揺さぶって
家と家の隙間を縫うようにガタゴト走る。
太秦、帷子ノ辻、車折、嵯峨駅前、懐かしい駅を通過して嵐山に到る。
高校の修学旅行はちょっとした傷心旅行で(苦笑)
一人でこの界隈を歩き回ってからすっかり魅了されてしまい
関西に出てくるきっかけになった。
京都に住む事は叶わなかったけれど
大阪の学校に行くようになっても月に1度は嵯峨野に通ったものだった。
それでももう20年も前の話。

嵐山はものすごい人で溢れていた。
ニパちゃんのスピードに合わせてゆっくり歩くのも苦労するほど
穏やかな春の陽射しにところどころに咲く桜や
お菓子屋さんや土産物屋さんをひやかしながら嵯峨野方面へ
天竜寺を過ぎ左へ折れて竹林に入る。
少しひんやりとした空気とまっすぐ上に伸びる竹に囲まれ
まるで異次元に迷い込んだよう。
チーちゃんもニパちゃんも張り切って歩き
嫁さんは早くも上り坂に息が上がりはじめてる(笑)

大河内山荘を右に折れると山の中腹で
眼下にJR嵯峨野線を見下ろせる場所があったはず。
と思って歩いていくとそこにはトロッコ列車の駅が…
当時は誰も歩いていないような山道だった記憶が20年の歳月を再認識させた。

小倉池のほとりを抜けて常寂光寺へ
この辺りの観光地っぽくない日常の佇まいが好きだったのだけれど
さすがにこの時期は人で溢れている。
常寂光寺の階段を上ったり下りたりしながら
高校時代に見たのと同じ光景を写真に撮る。
チーちゃんとニパちゃんは呆れ顔で僕を見ている(苦笑)

門を出てまっすぐに進み
次の角を左に折れると大好きな光景が広がるはず。
そう思いながら歩くと思惑通りの風景が目前に広がった。
一気に視界が開け畑が広がりその先に落柿舎が見える。
のどかでどこか懐かしく何でもない有様に心が揺さぶられる。

今回は落柿舎には寄らず二尊院に向かう。
途中の土産物屋さんで義母に一輪挿を買い
みたらし団子を食べて少し休憩。

二尊院の前は車と人でごった返していて
チーちゃんもニパちゃんもお疲れ気味…
多数決の結果二尊院も寄らない事になった(泣)
隣にある久遠寺は観光寺院ではないのだけれど
そこに咲く桜があまりにも見事だった。

そこから清涼寺に向かうと
ちょうど大念仏狂言をやっていてしばし鑑賞。
チーちゃんとニパちゃんはその脇にある滑り台で遊ぶ(笑)

本当はそこから宝篋院に立ち寄りたかったのだけれど
ニパちゃんがベビーカーで眠ってしまったので寄る事ができなかった。

嵯峨野名物でもある長い渋滞の車列の脇を抜け
途中あぶらとり紙のよーじやに寄り渡月橋までだらだらと歩く。

混雑はピークに達しているようで
まともに歩く事もできないほど…
人ごみを抜けながら何とか渡月橋を渡りきる。
流石のチーちゃんも疲れてヘトヘトの様子(苦笑)

中ノ島公園の桜は満開で屋台も出て賑やかだった。
桂川を望める場所に腰を下ろし
たこ焼きやから揚げを買ってビールで乾杯(笑)
ようやく花見気分を味わう。

桂川を渡る風は冷たくて
傾きかけた太陽がいっそう体感温度を下げる。
目が覚めたニパちゃんは楽しそうに桜の下を走り回り
僕は対岸の風景を見ながら嫁さんとデートした時の思い出話に花を咲かせた。

帰りは阪急嵐山駅から梅田に向かう。
松尾駅の近所に住んでいた友人のところへ通ったのも
もう20年も前のこと。

懐かしさと疲れとビールでウトウトしながら帰路についた。

初めての京都にチーちゃんもニパちゃんも満足してくれたようで
今回かなり自分勝手に歩き回ったのだけれど
嫁さんも文句一つ言わずついてきてくれて(これは奇跡に近い! 爆)
しんどかったけど出かけてよかったなと思った。

帰宅して風呂が沸くまでの間
テレビを見ながら横になったら
そのまま眠ってしまった(爆)


最新の画像もっと見る