jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

1泊2日帰省の旅 ~2~

2005年08月08日 | 家族
夜中、真っ暗な居間で目覚めた。
花火大会の後
前日が父の誕生日だったのでケーキでお祝いをしたのだけれど
ケーキと一緒に飲んだビールが効いてそのまま眠ってしまったようだ(汗)

静かに台所へ向かって冷蔵庫を開け
グレープフルーツジュースをごくごく。
喉の渇きを潤して2階の寝室に。

目覚めたら8時半だった。
ニパちゃんはまだ眠っていて
嫁さんは着替え中だった(笑)

チーちゃんは朝から遊びに夢中のようで
弟家の子供達の兄弟喧嘩の声が聞こえる。

のっそり起き上がって台所に行くと
弟嫁が朝ご飯を用意してくれた。
軽い二日酔いの脳みそに味噌汁がしみわたる。
朝から走りまわる子供達の声が耳の奥に響く。

家の中に父と弟がいない事に気付く。
「流しそうめんの準備しとるよ」
僕が聞くより先に母が教えてくれた。

流しそうめんはチーちゃんのリクエストで
以前電話で父にそれを伝えてあった。
父は近所の家に話をして竹をわけてもらう約束をとりつけてくれていて
朝から弟と一緒に竹を切り出しに行っていた。

前夜のバーベキューの名残がそのままの廃工場に行くと
半分になった大きな竹が並んでいる。
ナタとのみで竹を加工している父と弟
それを欠伸しながらくわえ煙草でダラダラ眺める僕。

典型的なダメ兄貴の図(笑)

何もしないわけにもいかないので少し手伝うが
のみを握って節を削っていたら手の皮が剥けてしまった。
やわな手だなぁ…

脚立などで台を組んで竹を乗せる。
ホースを引っ張ってきて水を流してみる。
西瓜とコーヒーの差し入れが届く。

待ちきれない子供達が竹の回りに集まる
トゲが刺さるからと注意するがお構いなしに
竹の筒を持ち上げたり叩いたり。

その間に余った竹で
弟が竹とんぼと竹鉄砲を作っている。
またもや差をつけられるダメ兄貴(笑)

一旦準備を終了させて
僕は嫁さんと買い物がてら親戚関係のあいさつ回りに出かける。
夕方5時ごろには大阪に向けて出発せねばならないので
出来る限り昼食を遅くしたかった(笑)

13時すぎに戻ってくると
妹家族も合流していて
流しそうめんの準備もできあがっていた。

子供達は竹トンボや竹鉄砲で大騒ぎしている。
筒の出口に大きな鍋とざるをセットする。
テーブルの上には飲みもの、めんつゆ、薬味のほかに
天ぷらとおにぎりも準備されている。
おにぎりはチーちゃんと弟家長女が作ったもの。
ちゃんとおにぎりになっているぞ!

いよいよ流しそうめんの開始。
水がさらさらと流れる中を白いそうめんが泳いで行く姿は
それだけで汗がひくほど涼しげな光景で
箸をつけてひっかけるようにすくいあげ
これまた良く冷えためんつゆに浸して一気にすする。

冷たさが口中に一気に広がり
それはノンストップで喉に流れ込む。
まるで水でも飲むかのようにカラダにすいこまれていく。

慌てる必要など一つもないのに
上流から白いそうめんが流れてくると
無意識のうちに箸を伸ばして止めてしまう。
そして何かに追い立てるかのように
一心不乱にそうめんをすすってしまう(笑)

こうしてしばらくの間竹筒からは
ずずずとそうめんをすする音だけが休む事無く聞こえてくる。
第一陣が飽きてくると役割を交代する。
子供達は食べるのにすぐ飽きてしまう。
これもお決まりで自分達に流す役をやらせろと言い出す。

これが大人にはいい迷惑で(爆)
子供が流す以上スルーしてはいけないからだ。
仕方なく大人がみんなで一筋も逃すまいと
竹筒に箸を立て、つゆにくぐらせ、すする。
ひたすらにすする。

これが子供の人数分続くのだ…
おなかはそうめんでタプタプになる(爆)

後半はお決まりの水遊びだ
ニパちゃんも思い切り水遊びをする。
暑く湿度の高い中でこの水浴びは楽しいに違いない。

僕はと言えば大阪に戻る前にちょっと昼寝。

目が覚めて16時。
お気に入りの縁側に座って
少し涼しくなりかけた風を感じながら一服。
隣にちょこんと座るのは弟家の次男坊。
この子は妙になついてくれて可愛い(笑)

ポテチをつまみに
僕はコーヒーと次男坊はジュースで乾杯。
彼の中で僕は「宇宙から来たオジサン」になっている。
前日顔を合わせた時に「どこから来たの?」と聞かれて
思わず「宇宙から」と言ってしまった(苦笑)

なのでオジサンはもうすぐ宇宙へ帰るのだと話した。
野口さんによろしく言っておくとも…
何て悪いオジサンなんだ!

トランクに野菜やら米やら目一杯詰め込んで
総勢13名の家族に見送られて宇宙人は大阪に向かって出発したのでした。

そして宇宙人はまっすぐ宇宙には帰らず
高速を途中下車して友人と密会(笑)
焼き物作家のアートな方と居酒屋さんに入った。
二人とも車なのでウーロン茶で乾杯(笑)

芸術家の人と話をすると止まらない。
そのまま朝までしゃべっていたかったけれどそうも行かず
21時には再び車中の人となり高速へ
中央道→名神→名古屋高速→東名阪→名阪国道→西名阪
帰宅したのは0時でした。

とりあえず1泊2日の帰省第一弾は終了。
来週は家族を迎えに行く第二弾が待っている!

今朝、電話でチーちゃんが夜中泣いていたと聞いた。
ちょっと嬉しくて
ちょっと切なかった。

1泊2日帰省の旅 ~1~

2005年08月08日 | 家族
早朝4時半に家を出て
西名阪→名阪国道→名古屋高速→国道19号→東名高速→中央道
走行距離300キロ 
途中休憩1回30分 
合計4時間のドライブ。

早朝に出ると道は空いてるし
娘達は寝てくれるので運転はとても楽。
トラックが多い時間帯なのですが
荷物の少ないトラックをターゲットにしてその後をついて行きます。

トラックについて走ると一定速度で走ってくれるので
下手に一般車につくより快適に走れます。
荷物の少ないトラックは上りと下りの速度差が少なく
追い越し、走行車線の移動、加速もスムーズ。

今回もターゲットとなるトラックを見つけて
名古屋の手前まで快適ドライブでした。

実家に到着すると朝食の準備ができていた。
ご飯と味噌汁に漬物とサラダ。
何よりも野菜が美味いからサラダだけでもご飯が進む。

朝食後ドタバタ遊ぶ娘達を眺めながら朝寝(笑)
起きたらすぐに昼食。

6日土曜日は市街地でお祭りがあるので出かけることに。
この街にはもう20年以上続いている「いいだ人形劇フェスタ」というイベントがある。

日本はもとより世界各地の人形劇人が集まるイベント。
期間中は市内各地の公民館だったり路上だったりで演じられ
ワッペンを1つ買うとそれだけでどの会場でも見られる。

お祭りにあわせて市内の通りを歩行者天国にして
路上で様々な人形劇のパフォーマンスが繰り広げられる。
この路上のイベントはワッペンなしでも自由に見られるのだ。

早速みつけたガイジンさんの人形劇に夢中になるチーちゃんニパちゃん。
歌にあわせて拍手したり
タドタドしい日本語でのギャグに笑いがおきたりと
演者と観客の距離がとても近い。
終わった後は一緒に写真撮ったり
人形達を間近で見せてもらったり

今はちょっと寂れてしまった商店街も
この期間はショウウィンドウに人形を飾る。
陶器屋さんの店先にカラフルな人形があったり
ブティックの店先にはマネキンに並んでセンスのいい人形があったり
もうすっかり当たり前のように飾ってある人形を見て歩く。
ニパちゃんは人形が怖いのかなかなか近づこうとしない(笑)

まだ気合の入っていない屋台をひやかしたりしながら
路上パフォーマンスを3つほど見て
祭りの本番は夜なのだけれど今回は早めに帰宅することに。

帰り際にホームセンターに寄って
バーベキューコンロと炭を購入。
そう、早めの帰宅はバーベキューをするためだったのだ!

コンロを抱えて帰宅すると
弟家族と妹家族も来ていて一気ににぎやかさが増す。
チーちゃん(11)を筆頭に
弟家長女(8)弟家長男(5)弟家次男(3)
ニパちゃん(1)
妹家長男(0)
6人の子供達が縦横無尽に家中を駆け巡る。
うるさいことこの上ない(笑)

僕は弟と一緒に炭を熾す。
バーベキュー会場は自宅下の廃工場の軒先
雨が降っても大丈夫だ(笑)
ウチワでパタパタしながらすっかりオヤジになった会話を交わす。
嫁さん弟嫁、妹、母の女性陣は台所で食材の準備。
父と妹旦那は仕事でまだ到着していない。

火を熾しているところに
バケツに入ったビールが届く。
さっそくフライングして弟と乾杯。

ガレージからテーブルや椅子が運び出され
食材が並べられ準備が整って行く。
子供達は待ちきれない様子でこちらをうかがいながらも
暗くなりかけた空に向かってボールを投げたりして遊んでいる。

いい具合に炭が白くなってきた。
いよいよバーべキューの開始。
鶏、豚、牛、羊、エビ、ウインナー、野菜もじゃんじゃん焼く!
もちろん僕はマトンを重点的に焼き自分で食う!
僕の帰省の目的の半分はこのマトンを食べる事にある(爆)

子供達もガツガツと食べる
片付けは明日するからと女性陣もビールやチューハイで盛り上がる
途中で妹旦那も合流で宴は最高潮に!
父が帰宅したのは終盤だったけれども
焼きそばを作ったりして一緒に盛り上がる。
父、母
jump家4人
弟家5人
妹家3人
ガレージから引っ張ったライトに照らされて
にぎやかな宴は終わろうとしない。

食べ飽きた子供達が花火を始める。
大人も巻き込んで大花火大会になる。
昼間の猛暑が嘘のように涼しい夜風が
ビールで火照った頬をなでる。
花火から出る緑色の煙が目にしみる。

大きな笑い声に包まれたまま
帰省初日の夜は更けて行くのだった。