左は SP ユニットが装着された状態のアーデン外観。 中央はその HPD385A スピーカー・ユニット。 右はユニットを取り外した箱状態のアーデン。
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40年以上 愛用してきた英タンノイ社 SP アーデン (初期型) のスピーカー・ユニットを修理に出しました。 20年ほど前にもエッジのゴムが湿気でボロボロになったので修理しましたから、これで2度目の修理となりました。
今回は数年前に 私の不注意でネットを外していたところに、落ちてきた CD ケースを受け取ろうとしてケースの角でコーン紙に穴を開けてしまい、その1台だけの修理で済まそうと思ったのですが … ネットを外して見ると、”エッジがまたもボロボロ” になっているのに気づきました。
もう1台は?と見ると、同じようにボロボロです。 これでよく再生していたなと感心すると同時に、そういえば ここ1~2年大音量で鳴らすと “妙な違和感” があると感じていたものです。 ネットを付けたままだったので気づきませんでした。
購入したのは40年以上も前です。 購入価格は当時2台で 20万台半ばでした。 20年前のエッジ修理で 10数万、今回も 10数万掛かるとすると総計で 60万弱となり、修理代の合計が買値を上回ってしまいます。 けれど この先20年も含めて、60年間 60万弱 つまり年 1万円 ( ≒ 月 千円) で 38cm SP アーデンを使えると考えればいいのかも。
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取次店がいうには 修理は、スピーカー修理専門の山形のレリックで行うそうです。 初期型 HPD385A ユニットのコーン紙が2台分 在庫品にあるのですが、1台分は少し劣化しているとかで、それを使うか それとも使わずに現状のコーン紙のままでエッジのみ交換するか、取扱店のところでちょっと悩みました。
1台コーン紙とエッジ交換、1台エッジ交換とするか (A案)、2台ともコーン紙とエッジ交換 (ただし 1台のコーン紙は少し劣化しているのを採用 B案) して 音質は殆ど変わらないだろうが、見た目が大きく違うと困る。
A案は、B案より音質の差が大きいと予想するが、その差がどの程度か予測できない。 A案とB案の価格差は数百円しかない … 結局 修理専門店からメールで取扱店に添付画像を送ってもらい、それを見ると無視できそうなほどの小さい劣化らしいので、B案でお願いする事にしました。
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現在の アーデン (Arden Mk-II) の代理店エソテリックのページ (https://www.esoteric.jp/jp/product/arden/top) にある販売価格は、1台税抜きでジャスト 60万 (ペアで 120万!) です。 40年前の3倍です。 まだまだ修理して使った方が安いと思った方がいいかも?
以前 オーディオフェアで「エッジが劣化しないような材質に変えてないの?」と代理店の人に訊いたら、「いや 音質が変わるので材質は変えないんですね」という応えが返ってきた経緯があります。
日本メーカだったら、たゆまぬ品質改良で変えているはずです。 しかし 日本のスピーカーメーカーで世界的名声を確立したメーカーはありません。 確立しているのは英米のメーカーです。
英国も湿り気味の気象で、梅雨のある日本と似ているはずなんですが、なぜかエッジがだめになります。 米 JBL のエッジは劣化しません。 JBL の地元は湿気の少ないカリフォルニアですから、米国スピーカーの方が早く劣化しそうなものですが、そうでもないんですね。
20年後には再びエッジ劣化で 3度目の修理が必要になりそうですが、その時は私が劣化して (くたばって) いるかも知れません。
今日はここまでです。