八高線は行く(2)
八高線は箱根ヶ崎を発車し、国道16号線をくぐり埼玉県に入った。景色は相変わらず一面の茶畑に点々と家があるくらい。ローカル線らしい風景が続く。と言っても乗車しているのは205系でいわゆる典型的な通勤電車なので、まだ旅と言った雰囲気にはならない。この路線もほんの十年ほど前までは、ディーゼル気動車が走る路線だったのだが、今では、ローカル線も何も分からなくなるほど均質化されている。
さて、一面の茶畑の中、八高線は快走を続ける。いつの間にか圏央道をまたいだようで、踏み切りを越え、金子に到着。今回のメンバーにとっては、このあたりの景色は新鮮なものなのかもしれないが、私にとっては、頻繁に車で通ることがあるので、もう見慣れた景色になっていた。金子を発車すると豊岡街道を越える。その先は右にカーブしながら林を抜け、道路と併走する景色は再び茶畑から住宅街に変わる頃、駿河台大学を左に見ながら丘を駆け上がってゆく。眼下に住宅街を見ながら入間川橋梁に差し掛かる右手には運動公園が見える。線路は橋梁から高架に変わる。西武池袋線を越え、左に曲がると東飯能に到着。
東飯能、西武線との乗換え口。拝島を出てから次に見えた市街地である。西武線との乗換えが出来のだが、どちらも30分間隔なので乗り継ぎは余り良くない。この時「今度は西武線で秩父のほうに行ってSLにでも乗ってみようか」と言う案も出た。しかし、冬季はSLが走っていないし、春になれば私以外は3年生。到底行けそうにない。
東飯能を発車。西武線は西へと向かい、八高線は北に向かう。林を抜け、左に宮沢湖があるのだが、木々が茂っていて見えない。この先は急坂が続く坂を下りきったところが急カーブになっている。ここは昔、買出し客を乗せた列車が転覆脱線をしたところであり、今でも慎重に走っている。このカーブを越えると高麗川はもうすぐ。
高麗川に到着。ホームは昔のディーゼル気動車に合わせているためか少し低い。この電車は川越まで行くが、この先の八高線に乗るため乗り換え。ホームが低いので、降りる際に足を踏み外しそうになった。高崎行き列車はまだ来ていない。今まで乗っていた電車は進路を東に変え川越線へ入っていった。
乗り換えのため10分以上のタイムロス。川越行きが発車する前に写真を撮っておいた。逆光だったので見づらいのだが。そのほかにもここまで来たことの証明?のために高麗川駅の看板を撮っておいた。ちなみに降りる前に「高麗川って何市だっけ」と言われた。高麗川駅は日高市です。(この時もそう答えた)そのほかにも隣に停まっていた209系も写真も取ったのだが結果は同じ。ホームに人影はまばら、近くには何ら見るものも無く、ただ単に周辺の利用客と乗り継ぎ客が利用するだけの駅のようである。
そんなことをしている内に5分ほどたったのだろうか。次に乗る列車、八高線キハ110系がやってくるのが見える。いよいよ旅も本格的になってきた。
(つづく…)
著者:総合統括副代表
八高線は箱根ヶ崎を発車し、国道16号線をくぐり埼玉県に入った。景色は相変わらず一面の茶畑に点々と家があるくらい。ローカル線らしい風景が続く。と言っても乗車しているのは205系でいわゆる典型的な通勤電車なので、まだ旅と言った雰囲気にはならない。この路線もほんの十年ほど前までは、ディーゼル気動車が走る路線だったのだが、今では、ローカル線も何も分からなくなるほど均質化されている。
さて、一面の茶畑の中、八高線は快走を続ける。いつの間にか圏央道をまたいだようで、踏み切りを越え、金子に到着。今回のメンバーにとっては、このあたりの景色は新鮮なものなのかもしれないが、私にとっては、頻繁に車で通ることがあるので、もう見慣れた景色になっていた。金子を発車すると豊岡街道を越える。その先は右にカーブしながら林を抜け、道路と併走する景色は再び茶畑から住宅街に変わる頃、駿河台大学を左に見ながら丘を駆け上がってゆく。眼下に住宅街を見ながら入間川橋梁に差し掛かる右手には運動公園が見える。線路は橋梁から高架に変わる。西武池袋線を越え、左に曲がると東飯能に到着。
東飯能、西武線との乗換え口。拝島を出てから次に見えた市街地である。西武線との乗換えが出来のだが、どちらも30分間隔なので乗り継ぎは余り良くない。この時「今度は西武線で秩父のほうに行ってSLにでも乗ってみようか」と言う案も出た。しかし、冬季はSLが走っていないし、春になれば私以外は3年生。到底行けそうにない。
東飯能を発車。西武線は西へと向かい、八高線は北に向かう。林を抜け、左に宮沢湖があるのだが、木々が茂っていて見えない。この先は急坂が続く坂を下りきったところが急カーブになっている。ここは昔、買出し客を乗せた列車が転覆脱線をしたところであり、今でも慎重に走っている。このカーブを越えると高麗川はもうすぐ。
高麗川に到着。ホームは昔のディーゼル気動車に合わせているためか少し低い。この電車は川越まで行くが、この先の八高線に乗るため乗り換え。ホームが低いので、降りる際に足を踏み外しそうになった。高崎行き列車はまだ来ていない。今まで乗っていた電車は進路を東に変え川越線へ入っていった。
乗り換えのため10分以上のタイムロス。川越行きが発車する前に写真を撮っておいた。逆光だったので見づらいのだが。そのほかにもここまで来たことの証明?のために高麗川駅の看板を撮っておいた。ちなみに降りる前に「高麗川って何市だっけ」と言われた。高麗川駅は日高市です。(この時もそう答えた)そのほかにも隣に停まっていた209系も写真も取ったのだが結果は同じ。ホームに人影はまばら、近くには何ら見るものも無く、ただ単に周辺の利用客と乗り継ぎ客が利用するだけの駅のようである。
そんなことをしている内に5分ほどたったのだろうか。次に乗る列車、八高線キハ110系がやってくるのが見える。いよいよ旅も本格的になってきた。
(つづく…)
著者:総合統括副代表