大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

懐かしい名前

2007-05-30 19:39:14 | Weblog


中高生のころ読んだ本でよく覚えている物をあげると,石川球太の「冒険手帳」,佐藤暁の「だれも知らない小さな国」,そしてアリシア・ベイ=ローレルの「地球の上に生きる」の3冊です. もうちょっと硬い物も読んでいたような気がしますがこの3冊のように著者と書名を正確にそらんじることができるものは,あまりありません.

「地球の上に生きる」は ”知ってる人は知っている” という部類の本で当時アウトドアに興味を持ち始め,ジョン・デンバーの曲が好きだったワタシは大島の成瀬書店で見つけたこの本を躊躇なく購入したのでした.
何日か前から29日の夜,その著者のアリシア・ベイ=ローレル氏が大島でワークショップとライブステージをすると言うニュースが複数のルートで入って来ていました.彼女の著書を読んだのは高校生のころ.世は‘70年安保が終わり学生運動は収束気味,そして彼女に代表されるようなヒッピームーブメントもブームが去り,残ったコアなナチュラリスト達の行動様式が文化として認知され始めた頃だったと思います.

ワタシ自身はクダンの著書に影響を受けることなく,極普通の人生を歩み俗物的な価値観を是とする生活に身を落としましたが (^_^;)  彼らの価値観にとても魅かれたのを覚えています.
ライブに紛れ込み,35年も昔,この大島で彼女の存在を知り,そのスピリットに触れた人は自分だけだと自慢するのも一興かなと思ったのですが・・・

実はまったく同じ日程で東北や北海道からも参加者を募った別なワークショップが職場で行われました.紆余あって現在は別な会社に勤めるものの30年前同じ訓練施設で半年間,共に寮生活をした人たちが参加しています.中には苦学生のころ,一緒にテレビ製造ラインでバイトしていた人までいます..文字通り,同じ釜の飯を食った連中です.

こういった場合,仕事よりはプライベートにプライオリティーを与えるのですが今回ばかりは悩みました.結局リアルな付き合いを優先し夜は懇親会に参加したのですがホントにカラダが二つ欲しいと思った夜ではありました.

【HAM】 中継電鍵

2007-05-27 23:00:54 | Weblog




ワタシ,電信級アマ (現3アマ)を取得したのが'71年,1アマ取得が '81年で一応和文の送信が試験科目にあった頃に合格しているのですが,現在に至るもモールス(電信 トンツーとも言う)の技量がサッパリ上達しません.ハムのアクティビティは年々低下して on the air は年に数度ほど.ましてモールスとなるとここ数年,交信は皆無です.かつてはJARLの記念局をオール電信で運用したこともあるのですが・・・

http://park11.wakwak.com/~jr1uia/page009.html

最近は電信で交信を成り立たせる自信も無くなってきましたが,モールスそのものは好きなので低いアクティビティでもやれる電鍵集めで嗜好を満足させています.

http://park11.wakwak.com/~jr1uia/page007.html

新旧・内外取り混ぜて手元に30個ほどありますがすべて無線用, 今日入手したものは,はじめての有線通信用電鍵.それも中継電鍵というタイプです. 落札できたばかりですが入荷が楽しみです. ところで今月行った小山送信所の展示室にも同一構造の電鍵がありましたが,実はこのタイプのものの左に見える送受レバーの正確な使用方法が不明なのです.
手元の資料やネット検索でもあまりにマイナーなジャンルなので資料なし. 機会があったら大手町の逓信総合博物館(ていぱーく)に資料探しに行ってみたいと思います.
また,どなたかご存知の方がいたらご教示ください.



無線局見学

2007-05-21 01:26:41 | Weblog
島外に用事があるときは頻繁にある出張の機会を利用することで大半は片付いてしまうので,ワタシはふだん自費で上京しない主義です (^^)v
ところが先週はネットで友人となった某氏のお誘いを受けワタシにとっては稀な自発的上京をしてきました. 目的の見学会は18日金曜日なので木曜日午後から有給を取り船でのんびり離島するつもりだったのですが,にわかの低気圧接近で急遽一日有給休暇に変更し午前中に繰り上げ出帆になったジェットフォイルに乗って上京しました.最近は上京の都度強風や低気圧に見舞われて完全に雨男と化しています.なにやら先行きが不安です.

翌日は打って変わって抜けるような青空.どうやら雨ジンクスは上京時で止まったようです. 行ったところは栃木県小山市の旧国際電信電話株式会社小山送信所とKDDI八俣送信所,NTT名崎送信所.オマケは翌日個人的に足を延ばした深谷米海軍送信所です.

ワタシは職業を問われれば無線屋と名乗るものの今回の施設は初めて実物を見聞するものばかり. 普段仕事では触れることのない大電力送信機や巨大鉄塔.通信技術黎明期の機器の実物と盛りだくさんの内容.このトシになって新たな知見を多く得ることが出来ました.ここでそれらに触れることのできた感動を縷々述べることは可能ですが文中に専門用語の羅列となるため控えることとします. すばらしかったのはコーディネイトしてくれた方も参加者もほぼ100%ネット上で知り合った人々で,こういったコアな興味を仲立ちに行動を共にしながら交流を深めることができたということ.今回の参加者は16名でしたが事前に顔や名前を知っていたのは4名のみでその方々も以前のオフ会で知り合った方です.
初対面でも共通の趣味を軸に自然に会話が弾みます.こういった交友は一歩引いて考えるとコミケに集うオタクと呼ばれる子たちと大差ないのですが,実際に身を浸してみると実に心地よい雰囲気で,趣味の与えてくれる心の豊かさを実感できました.

写真は左上から長崎に設置された日本最初の海底ケーブル揚陸点の通信設備,以下順次右へ ,小山送信所で使用していた高周波用碍子,八俣送信所遠景,NHK国際放送で使用中の短波放送用真空管 (300kW出力だそうな),NTT名崎送信所,米海軍深谷送信所アンテナ

双子山展望台

2007-05-10 00:59:27 | Weblog


昭和27年4月9日に発生した戦後初の民間航空機事故 「もく星号墜落」地点のすぐ近くです.
何日か前の某ジャズ喫茶マスターのNET日記に触発されて行ってきました.写真中央は三原山内輪山.展望台から北西方向を見た景色です. うまく表現できていませんがここの景色は大島内屈指のものだと思います.

中学生のころ遠足で通過したはずですが当時は霧が深くこれほどの景色とは気付かないまま通過しました. 今日は岡田から波浮へ仕事で向かう道すがら,地震計設置などのオーダーに備えて現地踏査のため立ち寄りました.
かなり強引な理由付けですが・・・ (^_^;)

ちょっとワタシには・・・

2007-05-08 20:57:09 | Weblog


サツキ晴れとは旧暦5月の梅雨のさなかの晴れ間を指すのがホントの意味だとか・・・

普段はゴキブリ同様,事務所や機械の裏側にあるお日様のさしこまない空間をゴソゴソ動き回る仕事をしているのですが,今日は穏やかな晴天の下,終日プロたちの仕事ぶりを見つめていました.
 無線の仕事というのは繊細な回路の調整のためにボリュームをホンの0.5度動かすだけで完了するようなミッションが多い一方で今回のように非日常的な空間で全身を使って実現するような作業もあります.この同一分野とは思えないほどの振れ幅が魅力といえば言えるのですが・・・ もっとも写真に写っている方たちはこういったアンテナの設置工事から送受信装置のセットアップまでを一貫して行えるスキルもったプロ中のプロ達.国内はもとより時には海外をも移動しながらそういった仕事を日常にしている彼らとワタシを同業と呼ぶのはチトはばかられます  (^_^;)

日ごろ離島の限りのある領域でしか仕事をしていないので,仕事ネタの掲載はどちらかといえば避けたいのですが,この地で10数年に一度あるかどうかという珍しい作業があったので紹介させていただきました.

連休中のノルマ

2007-05-05 12:52:38 | Weblog



今年の連休中の家庭向けノルマは庭の除草と雨戸の戸車交換です.
除草の方は連休初日に刈払い機で実施し毎日少しずつ自家製焼却炉で処分しています. 60坪ほどの田舎にしてはやや狭い庭ですが,それでも刈り取った草の量はハンパではありません. いっぺんに焼くと危険なのです.

戸車はかなり以前から発錆により機能を果たしていないことを承知していたのですが,なにしろ築19年の老家屋のこととて地元の大工さんにも適合する戸車の在庫がありません. しかたなくインターネットで戸車を検索しやっと見つけ出しました.  現行型番ではないため @810円也 数がかなりあるのでビビリましたがここでケチると次回の取替えチャンスには部品が入手できなくなっている恐れがあり,思い切って全数購入交換しました. 雨戸のスリットに埋め込むタイプの戸車は動きが悪くなることによる不具合よりも発錆による幅の増大で雨戸用のミゾにはさまってしまい動かないというメカニズムで使用不能になることがわかりました.



昨日のもう一仕事は購入した測定器の分解です. もともと測定器のニーズはワタシには無くケース自体を別の工作 (受信機)に使用したくてオークションで落札購入した物でした.

この手の分解は時々やるのですが,こん回はワタシ自身はマズやる事のない入れ子構造の部品取り付け方法になっていて手こずりました. この実装方法の難点は簡単に分解できないことと分解を急ぐと部品を傷つける可能性の高いことです.写真のとうりどうにか分解できました.