大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

【ラジオ】オシロ入荷

2010-09-26 12:44:33 | Weblog
160サイズのゆうパックが届いたのを見た家人

♀「またガラクタを買ったのね.今度は何?」

♂「オシロスコープという測定器だよ」

♀「測定器なら最近買ったばかりじゃないっ」(やや語気荒く)

♂「あれはオシレーター」

♀「同じ測定器でしょ」

♂「モノサシとヘルスメーターはどちらもハカるものだけど全然違うでしょ.それと同じだよ」

♀「??? …あなたがあの世に行ったらみんな転売するからガラクタにひとつずつ値札をつけておいてください!」

♂ ^^;;

というプロローグを経て先日ヤフオクで落札したオシロスコープが届きました.
今まで使用していたのは友人からただ同然でいただいた初期のハンディタイプの20MHz液晶デジタルオシロです.
シリアル端子つきで電圧や周期が即座に画面に表示されるスグレものながら, 画面が小さい,ドットが荒い,波形の追従性が悪い,と扱いにくいところだらけの代物でした. 調整時にリアルタイムで波形がしっかり見られれば充分というワタシのニーズとはマッチしないものです.最近CPUがしばしば暴走する現象が始まり先週とうとう電源が入らなくなったのを機に代替機を入手しました.

ヤフオクを物色していて気づいたのですが,新品ブラウン管オシロの品薄が目立ちます. ブラウン管の製造中止が近づいて来た為かも知れません.今回購入の品はワタシの買い物にしては珍しくまだカタログ落ちしていない機種でした.  メモリー機能無しのアナログオシロですが真空管で遊ぶにはこれで充分.11k円ほどで楽しいオモチャが入手できました.

月夜の晩のまったりライブ

2010-09-26 07:52:49 | Weblog
昨夜は「空と風」さんに誘われてライブに行ってきました.

島外からのミュージシャンを招いてのライブは時々行なわれますが今回は大島のフラサークルの方々と小笠原古謡とフラをレパートリーとするユニット「u」との共演というちょっと変わった趣向でした.
折から台風12号の接近で「u」が来島できるか寸前まではっきりせず主催者の方たちはハラハラしたようですが,幸い台風一過の快晴となり穏やかな屋外ライブとなりました.
ボーカルのokeiさんは広い音域を持つ透き通る歌声で癒しの力をもっています.子連れのお母さんも散見される会場にはやさしい空気が流れていました. 地元のフラの面々も「u」との息の合ったコラボで日ごろのトレーニングの成果を見せてくれました.

晩秋のような陽気だったのでハイネックにレザージャケットで会場に臨みましたが寒い! フラや癒し系の楽曲を聴くには暖かいくらいの方がもう少し会場のノリがよかったかもしれません.
ストラップレスの衣装のフラガールの方々,風邪を引かなかったかちょっと心配です.

神津島一泊出張

2010-09-23 12:15:27 | Weblog
21日から一泊,二ヶ月ぶりに神津島に出張してきました.

伊豆の島々の客船運行は日々の風向きに応じて複数の港を使い分ける運用方法が一般的です.現代の客船にとって海上航行中の風向きの変化はさしたる障害ではないですが.風上側の港ではバースに打ち付ける波頭によって船体が激しく動揺し接岸や乗降が困難になるためです.

今回も初日はベタ凪だったので島唯一の集落に隣接した前浜港に着岸しましたが翌日はにわかに強くなった南西風を避けて島の東部にある多幸湾から帰り船の出港となりました.

風は少々あるものの快晴に恵まれたためこの島の特徴であるケイ素分の多い砂は照り返しが強くまぶたを大きく見開くのがちょっと辛いくらいです.彼岸というのに残暑と呼ぶには強烈過ぎる日差しでした.

○写真 多港湾付近

トワ・エ・モアの「誰もいない海」を思わせる景色ですが,実際はカンカン照りで立っているだけで汗ダラダラのお天気でした.誰一人海水浴客のいない事が不思議な光景でした.

敬老の日イブ

2010-09-19 15:09:01 | Weblog
今日は地元の敬老会.地域スタッフとしてお呼びがかかったので参加してきました.公民館に集まった60名ほどのお年寄りの方たちはお祝いの酒肴を前に小学生や婦人会,各種サークルなどの出し物を見ながら近況を語り合って楽しそうでした. ところでワタシの地域の人口は500名足らずですが,65歳以上の人口は174名だそうで,ざっと3分の一がいわゆるお年寄りということになります.来賓の町長あいさつによると大島全体でも同程度の比率になるそうです(大島の人口は約8800人).たしかにまわりを見回すとワタシより若い人々はかつてほどは見かけません.昔人口ピラミッドという言葉がありましたが今後は人口エリンギという言葉のほうがぴったりしそうです.この国の生産年齢人口と国内消費を維持するためには女性のよりいっそうの社会進出しかないと実感した一日でした.

【読書】 デフレの正体

2010-09-12 19:53:06 | Weblog
デフレの正体
- 経済は「人口の波」で動く
藻谷浩介

田舎に住む技術系サラリーマンにとって「経済」はまったく手の及ばないところで推移している現象です. そんなワタシでも昨今のデフレ不況は気になるところがありラジオ番組の紹介をたよりに本書を買い求めてみました.

結論からいうと目からウロコの本です.
本邦のさまざまな経済現象は本質的には団塊の世代という特異点をもつ日本の生産年齢人口カーブが加齢に伴って変化してきたことが主たる原因である.ということを客観データを駆使しながら解き明かしていきます.団塊の世代が就学年齢に達した時受検戦争の発生,就業年齢に入るとマイカーブーム,そして第二次ベビーブームを経て,家庭人になると土地バブルと住宅建築ブーム etc. といった具合に戦後の景気を引っ張る特徴的な消費行動をとり続けてきた世代がリタイアし始め国内需要が急激に低下していること.また評論家や政治家の説く経済対策にいかに的外れなものが多いかを明快に論じています. ワタシは経済についての知識はまったくありませんが,今この国におきている不況が古典的な経済学に基づく対策が適用できない特異な現象であることがかなりすっきりと理解できました.

【読書】 ロビンソン漂流記

2010-09-08 07:27:27 | Weblog
御存知ロビンソンクルーソーの物語の全訳です.小さな活字の文庫本で340ページほどあります.プロットは誰でも知っているように無人島に漂着したロビンソンクルーソーが残された難破船の物資を活用して住居,衣類,食物といった生活の基盤を単独で作り上げ,後に上陸してきた原住民の捕虜だった若者を救出しフライデーと名づけ共同生活を始める.数年後島に迷い込んできた祖国の船に救出され,28年に及ぶ無人島生活に別れを告げるというお話し.元祖サバイバル小説ですが,読み始めてみると孤島で遭難という絶望的状況と,たった一人の生き残りであるという僥倖を神の試練と福音としてうけとるクリスチャンの心理描写をはじめ,ディティールまでリアルに書き込まれた無人島生活の描写は興味深く読めて,冒険物語としての側面はもちろん,レッキとした大人向けの文学と感じました.今回は1951年発行の旧仮名遣いの混じる編集の本で読みましたが,なかなか味わいのある読書となりました.

ダニエル・デフォー著 吉田健一訳