大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

濃い一日でした

2013-03-23 23:07:05 | Weblog
午前は昨年に続いてウルトラマラソンの関門員をやりました.バリバリのランナーをはじめ親子連れや仮装(目撃したのは忍者・バカ殿・タヌキ),ブラインドランナーなど900名ほどの参加者がフルマラソン・58km・100kmの3種類のコースを走ります.一番短いフルマラソンでも高低差400mの激走コースです.自分には参加不可能な競技ですが楽しそうに走る選手達に声援を送っているとこちらも元気になる気がします.



ボランティア用弁当をいただいたので午後は腹ごなしに三原山を軽くトレースすることにしました.
今日は鎧端(ヨロイバタ)コースと呼ばれる温泉ホテルから登山口までのカルデラ内壁の樹海を突っ切るルートを選びました.



生まれて初めて立ち入る箇所もあり樹脂製の目印板があるものの3回ほど迷いながら約一時間歩きました.



終点にあるジオパーク展会場に入ると静岡県から来たという小学生たちが20名ほど見学していました.今日の会場当番の美佳さんから振られたので子供たちに溶岩の話を少ししてから車で下山.途中の路上には100kmコースの選手がまだチラホラと走行中でした.彼(女)らはかれこれ10時間近く走り続けているはずです.

16時ヤフオクの出品物の発送済み連絡と落札品の送金・連絡をすませ今度は防犯協会の会費をいただきに7軒ほど戸別訪問.いつも思うのだけれど防犯協会のボランティア活動で一番キツイのがこれだなぁ.
動員がつらいと思ったことは無いけど,他人のお宅に上がりこみお金をいただくのは何も後ろめたいことが無くても気が重いです. そのまま実家に寄り日課である寝たきりの母の夕食介護を済ませて帰宅.ふぅ.

明日はまた三原山に登り,ジオパーク展の説明員を終日担当する予定です.



こんなところでお話ししています

2013-03-11 22:54:04 | Weblog
写真は三原山の山頂駐車場付近にあるジオパーク展というレクチャールームです.
訪れた観光客の方たちに島や火山の成り立ち,噴火の体験談.一般の観光案内 …etc. をスライドやパネルを使用して行っています.






スタッフは観光協会の委託を受けた方たちで輪番で担当しています.

ワタシは今シーズンからエントリーし昨日は二回目の当番日でした.

地質や火山についてさしたる知識があるわけではないのですが,フラリと入室してきたお客さんがつたない説明に耳を傾けてくれたり,帰り際に「楽しかった」「良いお話をありがとう」などといわれると非常にうれしいので,なかなかやりがいがあります.

今月はもう一回24日に当番があります. 一人で対応するので複数のグループが時間差で入室したときが一番あせりますがだいぶ慣れてきました.
次回はどんなお客さんと話せるかちょっとした楽しみではあります.



まだ椿祭りの期間中ですがオオシマザクラの早咲きが競って満開となりました(大島自然公園駐車場)

abさんご

2013-03-03 01:21:52 | Weblog
冒頭の2~3ページを読んでは投げ出すことを4回ほど繰り返した末,思いついて音読で読み下すという方法でやっと読了しました. 活字を追いながら小説の世界に入り込むまでには多かれ少なかれ抵抗があるものですがこの作品はかなり手強かったです.ストーリーは早くに母をなくした女の子と(おそらく)大学教授の父との生活に割って入った女中が父の後妻に入り云々…というさほど起伏のある話ではありません.たぶんこの小説はそういった物語性に注目すべきものではないのでしょう.一見非常に読みずらそうな横書き・ひらがな多用文が声に出して読んでみるとビックリするくらいリズムがよく,流れるようなセンテンスの連続から物語を掬い上げるのを楽しむことが本旨なのではなかろうかと感じました.釣りが必ずしも釣果を食するためでなく水中から魚を取り出すことを楽しみとするのにちょっと似ています.
 読了後再読すると当初暗号めいた言い換えで意味不明だった多くの名詞がことごとく判読できるようになるというのも手品っぽくて楽しいです.黙読しにくく斜め読みを許さない文体を丁寧に通読するとそのご褒美に読み解きキーを与えられるかのようです.読了に多くの時間は要しませんが読者に少々の根気を強いる不思議な小説でした.
この取っつきの悪さのため単行本の部数はさほど伸びないのではないかと予想しますがサテどうなりますか….

第148回芥川賞受賞作