大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

4日目

2006-09-27 00:24:43 | Weblog
23日(土) から式根島に来ています.28日までいる予定なのですが,本日までずっと単独行動でした.なんと滞在先のプチホテルの経営者一家も昨日から上京してしまい留守番を仰せつかっています. 宿代は食事をした初日のみで後はタダ!!  
定時になればさっさと引き上げあとは近くの露天温泉に通うつもりだったのですが,肌寒い日が続き桔局いかずじまい.所在無いのでロビーのビデオライブラリィを借り出して見ています. 今日までに4本見たけど昨夜の 「フォレスト・ガンプ」が白眉でした. アメリカ版 「はだかの大将放浪期」 でしょうか. 未見だったので,良い拾い物をした気分.  昨今視覚効果は高度になったけどそんな感想をもてる映画が減ったような気がします.

明日は大島から応援が来る予定なのですが,この荒天では定期船の着岸は難しそうです.上からは予定している作業は単独では NGとのことで,ヘリをチャーターしてでも複数の配置を指示してきたとのこと.どうなることやら気ぜわしいです.
島から島と移動しながらの作業は天候しだいで大きく予定が狂うことは昔からよくありました. 多少港湾条件が良くなったとはいえ,何千トンもある船でも,チョット大きめの低気圧がくれば,たちまち欠航になります.  かつては,我々の仕事もそんな条件を承知してくれているユーザーさんだけを相手にしていたので少々のことは大目に見てもらえたのですが, 昨今ネットワークに求められる信頼性がどんどん高くなり 「船が着けなかったので作業できませんでした」 では済まなくなってきました. 
ちょっと難しい仕事になるけどなんとかスムーズにコンプリートしたいものです.

写真は曇天の式根島と後方に見える神津島の天上山 


新宿ディープ & ディープ

2006-09-16 22:59:47 | Weblog
ワタシ,生まれた時からズ~ッと都民ですが居住地が居住地なので都会のほうの東京都に出かけるとある種の高揚感が生じます.

東京に出かける手段はANAと東海汽船がありますがほとんどリーズナブルな船便を使います.

夕刻,着岸まぎわに見えるレインボーブリッジの描く優美なカーブとその両岸,特にお台場側の景色はまるで鉄腕アトムに出てくる世界のようです. もっともアトムが生まれたのは2003年なので,すでに設定された年を過ぎてしまっています. 手塚氏の想像力の見事さが眼前の景色で証明されています.

こんな東京の盛り場,新宿を探訪してきました. 

まずは古巣の中野えてがみで今夜の相棒と待ち合わせ.
ここは今では少なくなったカウンターを隔てて美女たちと会話を楽しむスタイルのスナック.スタッフ・常連客ともに話のうまい人が多く,ワタシにとって,いつ行っても楽しい時間を過せるお店です.2ndチイママ格のサトミさんはメイド喫茶が現れるはるか以前から店に顔を出すと「あらっお帰り!」 と声をかけてくれていました. 
ちなみにメイド喫茶は 「お帰りなさいませ.ご主人様」 ですよね.

待ち合わせを果たし,二人がかりで美女たちと会話のジャブを交わした後新宿へ. にぎやかで近代的な新宿の街ですが,ここには周りと異なる空気感のスポットが何箇所かあります. 大ガード傍の 「思い出横丁」, 花園神社傍の 「ゴールデン街」, そして 「2丁目」です. ホントはこれらの土地はあまり変わらなくて,周囲が大きく変化したのだけれどね.

今夜のハイライトはそのゴールデン街にある 渚ようこさんのお店 汀(なぎさ)に行き彼女と知古の相棒につなぎをつけてもらうことです.

彼女は30台前半と思われる年齢ながら '60~'70年代のテイストを色濃く持つ独特の味わいの歌声で.知る人ぞ知るというタイプの歌手です.ご存知ない方には「北原ミレイさん」に似た味わいの歌声と言えばだいたいあたっていると思います.

タケシの「誰でもピカソ」に出演した時は名前が似ているせいか渚ゆうこさんとの共演だったそうです. 
ゴールデン街のお約束.6-7人で満員の小さなお店.カベや天井にはATGや藤田敏八作品のポスターだらけの店内で初めて本人にご対面... なんともいえない懐かしい雰囲気のお嬢さんでした.
1970年ころの大島は降って沸いたような離島ブームで年間を通して島中に観光客がいました. ヒッピー文化の影響を受けた独特な文化傾向の若者も多く,当時中学生だったワタシはカッコイイナァ~と思っていたものです.そのカッコイイ彼女たちを彷彿とさせる…タイムマシンで連れてきたかのような人です. ファションはイエイエの広告から抜け出たようでこれまた泣かせるもの… (^_^)
大島から来たことを伝えたら共通の知人がいて世間の狭さをまた感じた夜でした. この夜はあとでもう一度世間の狭さを感じることになります.

その後もう一つの新宿のディープスポット2丁目へ. けんちゃんはオカマには珍しい軍事マニアです. 彼と大和の25ミリホチキス式機関砲について延々と語り合う.酒に弱い相方は話に入れないこともあってスツールから落っこちそうになりながら舟を漕ぎだしたので先に帰ってもらいました. オコゲの二人組み客が来たのを潮にこんどは一人でゴールデン街に戻りました. 
飛び込みで入ったのは白壁主体のこの界隈では比較的キレイな店.オーナーとバイトとおぼしき若い子の女性二人の店でした. ハーパーの水わりを頼んだらほぼ出来上がっているオーナーがドボドボとタンブラーにスコッチをそそぎ,ダブル++の水割りが出て来ました.

常連とおぼしき文化人風の先客が4名.ワタシは出身地が大島という強力なツカミ話題があるので,初対面でもだいたいスムーズに会話に入れます.今回はオタク風リュックを背負っている姿を見て向こうから秋葉の話題を振ってくれたので大島ネタは店を出がけに使っただけでした.

この店のオーナーなのですが,どうも見覚えがあります.客よりも酔っていてかなりのハイテンション. 店内でいちばん楽しそうです. 「昔 姫テレビに出たことありますか?」 ,「あるけどぉ~,どうでもいいじゃん」
とのお返事. 店名のNからやっと名前を思い出しました.
”中村京子”さん.
20年ほど前,AVで一世を風靡した女優さんです. ハダカ商売の女優さんは星の数ほどいますが,勿論ワタシにすべての女優さんの名前が判るわけはありません. この人はハードなカラミの合間に演技ではない純朴な人柄が映像の端々に見えるという,とてもマレな資質を持った女優さんだったので名前を覚えていたのです. ビデオを見てもエッチな気分よりもこの人大丈夫かな…と心配になるような人でした.こころの中で 「お久しぶり」 とあいさつをしました.世間はせまいです. (^_^)
そんなこんなで新宿の夜は更けていく. 今回の上京ではまだ書きたりない事があったのですが,それは次の機会にアップします.ご精読いただきありがとうございました.

【旅 and HAM】 島から島へ

2006-09-13 00:52:08 | Weblog
11・12日の2日間,新島と式根島で仕事をしてきました.
鉄塔上での作業を予定していたので月曜早朝の雷雨には戸惑ったけれど無事に予定を済ませて帰宅できました.

11日大島発0550の東海汽船で新島へ行き到着即作業開始.月曜の日中に新島での作業を済ませ新島から式根島へは夕方の村営連絡船で渡航しました.ちょうど下校する式根島の高校生と一緒でした.式根島には高校が無いので,式根島の子どもたちは朝夕この連絡船で新島の高校に通います.村営船といってもスマートな大型クルーザーで10分足らずの航海.デッキに出てウェーキを眺めたり写真を撮ったりしているとあっと言うまに到着してしまいます.


両島とも日中はいまだ海水浴客の姿がチラホラ見えて夏のなごりを留めています.かつては9月の声を聞いたトタン観光客の姿はいっせいに見えなくなったような気がするのですが,お盆の混雑と同様ピークが低くなり裾野が広がる傾向があるようです.夕食後宿の自転車を借りて海ぎわにある無料露天風呂へ行きました,夜更けのせいか入湯客はおらず,たった一人で鈴虫の声の中,月と暗い海を眺めながらの入浴はなかなか風流でしたが夜はすっかり涼しくなっていてうっかりすると湯冷めをしそうです.

新島の職場で犬丸りんさんが亡くなったニュースを知りビックリ.
おじゃる丸は以前から密かなファンで早めに帰宅できた日は夕方の放送時刻が近づくとソワソワします.番組が今後どうなるのか気になります.
書けなくなった漫画家が特異な行動をすることをしばしば見聞します.近くは「ネコじる」の作者の例があります.自殺に至らないまでも浮浪者となっていた経験を克明に描いた失踪記で皮肉なヒットを出した吾妻ヒデオ氏やクリーニング屋さんで住み込みをしていたベルバラの池田理代子さんのように出稿に詰まると「なにもそこまで…」という行動に走ってしまう傾向があるようです.

自宅に帰るとヤフオクで落札した商品が到着していました.家人からはまた白い目でみられましたが覚悟の上の購入品です.
オリジナルハンドメイドで単品のみのケースキットです.作者で出品者の方は版画家だそうですが,焼付け塗装まで施してある見事な仕上がりです.若かりし頃ハリクラを買えなかった思いを込めて製作したそうで S-38への見事なオマージュだと思います.ジャンク箱からトリオのASとSBコイル,あと7Pソケットやらロータリースイッチを見つけましたが肝心のレス用球が無いので,先ほどオークションで安いレス5Sを急遽購入しました.またまた家人に白い目でにらまれそうです…

週末は上京,来週は再び利島と式根島に行く予定で,当分製作するヒマはなさそうです

利島出張

2006-09-05 13:52:52 | Weblog
一泊のみでしたが行きも帰りも台風の余波で東海汽船は欠航でした. 作業日程が混んでいたのでどうしても今週中に片づけたい仕事です.こんな時は割高になるけれどヘリコミューターで行きます.

船だと片道700円もしないけどヘリは7000円以上します.仕事でなければマズ利用しないかも…

屋外作業を伴う仕事ですが晴れ間には恵まれたので無事に予定を済ませて帰ってきました.

来週は新島と式根島に行きます.

利島

http://www13.plala.or.jp/tazuke/page266.html

写真は波で洗われる利島の桟橋 普段はここに客船が着きます

ブルースを聴く

2006-09-02 23:51:28 | Weblog
ブルースシンガー むらなが吟さん のライブに行ってきました.
ジャズはしょっちゅう聴きます.ロックも少し でもブルースはめったに聞きません.
このシンガーも始めて聞く名でした.ググってみたところNHK-FM(東海)で長らくレギュラー番組を持っていたようなので関東以西ではおなじみのアーティストかも知れません. あまり興味なかったのですが,すすめてくれる方がいたことと,せっかく海路大島まで来てあまり実入りの期待できないライブをやってくれることに意気を感じて,車で10kmほどのところにある会場に行きました.なんとそこは囲炉裏こそ塞いであるものの島独特の建築様式を残す古民家でした. 畳の2間をぶち抜きの20畳ほどの広間にスタッフを加えてもせいぜい25・6人の聴衆です.

生で聴くブルースは初めてでした.アコースティックギター一本でのエモーショナルな歌声は,すましたスタイルでカッコよくやるジャズやエネルギーを生でぶつけてくるロックとは一味違う味わいがあります.高度なギターテクを駆使しながら計算された歌唱方法でグングン感情を揺さぶります.オリジナルの他にカバー曲を多く演奏してくれたけれど かの三輪明弘氏の名曲“ヨイトマケの歌”の時は不覚にも目頭が熱くなってしまいました.

MCで事前に母上が彼の幼少時から3K仕事に従事しており,そのために小学校時代ひどいイジメを受けたとの実話を聞いていたこともあったのでしょう.なかなかニクイ演出です.中3の息子にも聞かせたかったと思いましたが,我が家の母親の様子から “ヨイトマケ“ の現実は想像できないかもしれません. 会場にいた若い聴衆の胸にこの歌がどの程度響いたのか興味深いです.

MCによるとこの歌は歌詞に「土方」という単語が入っているゆえ放送できないと聞き日本の放送事情にため息一つでありました.

明日もう一箇所でライブを行うそうですがそちらでも聞き手に感動を与えてくれることでしょう.CDの売れなくなった現状とコンサート主体のご自身の活動についても語っておられましたが,息ながく活躍して欲しいシンガーだと感じました.

むらなが吟 ホームページ
http://aster-m.com/guin.htm

コンサート案内
http://blog.goo.ne.jp/newoshima/

mixiでの案内
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8937870&comm_id=596157