大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

巣立ち

2007-04-16 01:08:11 | Weblog






一人息子が進学のため上京しました.そこで土曜日に今まで子供部屋としてあてがっていた部屋の大掃除をしました.彼の希望としては指一本触れずに現状保存しておいて欲しいところでしょうが家屋管理者としてはそうも行きません.ここを整理すれば狭い拙宅も来客のお泊り可能となりますので・・・(^_^;)

家を出るにあたって必要最小限のものを持たせ成長により使用しなくなったものは処分するように言ったのですが親譲りの「捨てられない病」らしく大量の漫画雑誌やコミックス,カード類,就学前に夢中になったおもちゃまでほとんど残っていました.オマケに出発寸前まで荷造りをグズグズとやっていたので部屋の主のいなくなった空間はほとんど夜逃げ跡状態です.
目に付くものを次々とダンボールに片付け,たまった綿ボコリを掃除.痛んだ木製ベッドの補修・補強を済ませるとマルマル一日かかりました.甲斐あって一時帰宅時のクレームにそなえてほとんどのものは捨てませんでしたがかなりスッキリしました.

そうなってみると今さらながら若干の寂寥感が漂ってきてドタドタとやかましい移動音やカチャカチャとチャットに没頭する物音がないのが妙に不自然な感じです.若い彼が寮生活になれるのはすぐと思われますが,こっちが静けさになれるのにはしばらくかかりそうです.

夢の途中

2007-04-08 23:47:22 | Weblog
長い夢の途中にいる友人に会ってきました.
手術が終わってちょうど3週間が経過した4月4日,やっと見舞いに行くことが出来ました.脳周りは術後,開眼から清明な意識を取り戻すまでに時間がかかります.そのことについてほとんど予備知識がなかったので久しぶりに顔を会わせた彼に正面から語りかけてもアイコンタクトが出来ないことに初めは戸惑いました.足や手をマッサージしながら様子を見ていると奥方がスプーンで口に運んでくれた食事の咀嚼・嚥下は自力で行うしオシボリで口を拭う,と言った基本的な随意運動は出来ています. 「どうなっとるんだ? 」と首をかしげながらよく注意していると目のかがやき方が状況によってはっきり変化します.口角が上がるほどの表情の変化はないものの感情の起伏が生じていることがうかがえます. ワタシ自身が一昨年入院した折,お気に入りのナースさんの検診は内心カナリ嬉しかったことが思い出され,なかなかほほえましい状況ともいえます.
車イスに乗りパブリックスペースで食事を取っていると奥方と顔見知りになった他の患者の家族が,「ウチも初めはそんなだったが今はこんなに治った」といいながら自力で車イスを操作し食事するご主人を指し示されました.初めは少し驚いたけど脳外科手術後の状況というのはこうゆう物だと得心できました.気になるのは覚醒途中の出来事の記憶ですが医師の話しでは,完全覚醒時には全て忘れているそうです.

忙しい日

2007-04-02 00:36:31 | Weblog



いっぺんに三つのエポックがあった日でした.

叔父の納骨法要,地元のアマチュア無線クラブのお花見.友人からいただいたオールドラジオのレストア.

叔父は大島の町役場職員だったが事情あって老後の人生を埼玉県内のケア付ホームに託していました.子供たちも皆島から離れていたので,亡くなって故郷のお墓に入るとなると少々変った手順が必要となります.地元側の縁者として故人の家族が遠方で手が届かないコマゴマとした部分に手を貸しながら無事に済ませることができました.法要には親類や旧知の方たちが参列してくれ,こじんまりと心のこもった良いセレモニーができました.

それが終わると,その足で直ちにお花見に出発.
地元アマチュア無線クラブの企画担当なので,シート,七輪,木炭,少々の酒肴等を一通り準備し先発隊に託してありました.
前の式の終了の時間が未定だったので,参加は半ばあきらめていましたが,午後2時過ぎに合流しました.ここ2年間は雨にたたられて流会を余儀なくされていましたが今日は快晴.
ご時世で,花の下での飲酒が思うようにできないもののお互い島内に住んでいても久しぶりに会う人や,女性会員が内地でお母さんとなって子連れ参加したりと,こちらもこじんまりながら,なかなか濃い良さの行事でした.

夜は頂いたラジオの整備です.最近刊行されたこの道の達人内尾さん監修の本を見ていたら病気が再発,ちょうど手頃なラジオが欲しくてしょうがなくなっていた時でした.
一見ボロボロ・べたべたのガラクタでしたが,よく見るとタバコによると思われるヤニが付着しているだけでした.初めウエットティッシュで大雑把に拭くとペーパーがたちまち茶色く変色.
結局20枚以上のウエットテッシュで清掃し,その後アルコールで再度拭きましたがまだ表面の一部は拭くと紙が茶色に変色します.
写真のとうり,ひとまず電源を入れてみるとこれがなかなかの使いやすさ.右にある既所有のICF-5900よりはだいぶ軽く小型なので気軽に庭先に持ち出せそうでとてもうれしかったです.

永遠の別れ,久しぶりの出会い,物欲満足 3ッつ無事終わりました. 良い一日だったと思います.