大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

日記まとめ書き・・長いです.

2007-08-28 00:00:03 | Weblog
この2・3日間やや濃い日程を過しましたので備忘をかねて日記のまとめ書きです(^_^;)




22日~23日
利島出張


24日

午後3時から大久保駅近くで行われる会議出席のため,11時25分発のジェットフォイルに乗船....したトタンにキャビンに異臭発生. ほぼ満員の乗客はいったん下船を促され30分ほど待つも結局エンジントラブルで欠航となってしまいました.どうやら潤滑系統から漏れたオイルがガスタービンの高温部分に触れたようです.

この出張を利用して友人の見舞いと翌日のネットオフ会への参加をもくろんでいたため何とかして内地へたどり着きたいと思案をめぐらすも他の船便ではどうしても間に合いません. 万事窮すかとあきらめかけましたがANA便が13時頃にあることを思い出し,混乱の人ごみから飛び出して空港へ直行.タクシー内で予約を取り結局会議場には定刻10分前に到着.セーフ!!でした(^-^)

それにしてもこの頃のお客さんは物分かりが良いこと,誰一人声を荒げることもなく払い戻しに黙々とならぶ姿には少し拍子抜けしました.

2時間ほどの会議終了後は予定どうり友人の見舞いへ.前回よりも元気になったのを確認して一安心です.社会復帰まではまだ時間がかかりそうですが腰をすえて待つしかないと思い直しました.脳外科手術からの回復は時間がかかるのです.

病院を出た後は十年ぶりに新橋の 『ケネディ・ハウス』 に行ってみました. 新橋と有楽町の中間あたりにあるオールディーズ主体のライブハウスです.オーナーの加瀬邦彦氏はオジサン達ならみんなご存知 『ザ・ワイルドワンズ』 のリーダーです.このバンドは解散せず現在も月に一度はここのステージで演奏しているようです.

当夜は専属バンドの 『スーパーワンダーランド』 の演奏でした. このバンドがスゴイ!  とにかくレパートリーが広いんです. スタイリステックスから松田聖子まで出来ない曲は無いのではと思われるメドレーを5ステージ/日もこなすようです. ただし団塊の世代が客の中心なのであえて新しい曲の演奏は控えている様子でした.当夜の最新曲は  『プライド』 でした.


25日

夜遊びで寝不足気味なので昼近くに宿を出ました. 今回の上京のハイライト,オフ会の会場である  『アマチュア無線フェスティバル』 へ出発です.昼の部は記念撮影と簡単な自己紹介で終了. 日ごろ mixi上でおなじみの方々のカキコを思い浮かべながら顔を確認するのはオフ会の楽しみのひとつです.

ワタシは中学生時代からハムをやっているので顔を知らない状況で友人になり,その後実物に会うという変則的な友人の作り方には慣れていますが,現在はネットのおかげでこの楽しさを多くの方が知ったと思うと,秘密の楽しみを他人に知られてしまったようなガッカリ感が少しばかりあります(^^)

フェスティバル会場でジャンク漁りを終えた後は秋葉原で再び部品探しの徘徊…そして夜はオフ会第二部の宴会です. 真空管無線機好きというハム達のなかでもオタッキーなテーマの会合なのでシロウト衆には意味不明な会話が飛び交います. この趣味にドップリ状態の至福感は仕事カラミやお付き合いの飲み会ではでは味わえない感覚で趣味を持つことの幸せを感じます.

23時出航の夜行船に乗船 翌26日 0510時に大島着


26日

帰宅当日は日曜日でしたがなぜか休日出勤が予定されており17時まで仕事(+_+)

島の生活はドア to ドアの車社会. 重たいジャンクや旅道具一式を背負っての2日間はかなり堪えました. 日記もヤット書く気力が出てきたしだいでした.

「アサッテの人」を読んで

2007-08-13 20:45:09 | Weblog
芥川賞受賞作と言えば,みずみずしくも格調高い文体とか新奇・平凡を問わずプロット中に凡人には思いつかない現代を感じさせる鋭い描写といったものを期待して毎期掲載誌を購入しています. ところが此度の諏訪哲史氏の作品はのっけから意味不明語の連発で始まり,かなり戸惑います. ケレン味のある主・客取り混ぜた文体のうえ,マトモな文章の書き手なら避ける括弧にくくられた解説なども平然と使用されています. 

「ナンジャこれは!」 が読み始めたときの正直な感想です.ところが主人公であるアキちゃん叔父の失踪に至る軌跡を読み進むうちに 「それ,あるあるっ」 「ワカル,ワカル」 の連発に変ります. 全体の構成は本文中に明言しているとおり,予定調和的なエピソードの挿入や収まりの良いエピローグでの締めくくりをあえて避けています. その居心地の悪いゴツゴツした読みにくさがそのまま,お約束の日常を拒否して「アサッテ」の方に行ってしまった叔父の行動のメタファーになっているのだと思います.

心の奥ひだに分け入って丹念に無意識領域を探り記述していく手法はマルセル・プルーストを起源とする近代小説の手法.・・とは昔どこかで読んだ付け焼刃知識.「失われた時を求めて」は自身にとっては難解でいまだ読了できていませんが.本作はそんな挫折経験を持つワタシにも得心できる小説のおもしろさを味わえる作品でした.



「薮入り」 または 「案山子」

2007-08-11 04:26:35 | Weblog
今春都内に進学した息子が4ヶ月ぶりに帰省.4泊して今日あわただしく都内へ戻っていきました.
自宅にいるあいだは冷房の効いた自室に閉じこもり持ち帰ったノートPCでネットサーフィン三昧. 久しぶりの帰省にソワソワしながら部屋の掃除や食材・衣類の買出しにフル回転して待ち構えていた家人は拍子抜けの様子で彼の在島中,終始物足りない様子でした.
同級生やガールフレンド用に買い揃えた土産の代金はシッカリ親に払わせ,帰省時用に買い与えた下着類は寮に送ってくれとのこと.被扶養者としての存在感はタップリと残して行ってくれました (^_^;

ワタシが初めて長期間島を離れたのは彼より年長の18才の春でした. 最初の5月のゴールデンウィークに数日帰省しましたが,僅か一ト月ほど離れただけで島がとても懐かしく思えたものです. 今回の息子の様子を見ているとそれ程の感慨を感じているようには見えません. 中学時代の仲間たちとは四六時中メールでやり取りできる環境が懐かしさやふるさとへの渇望感が生じるのを抑制するのかもしれません. 旧知の人々と常時コミュニケーションが取れる環境というのは従来なかった文化の形態だと思います. これから大人になる人たちにとって,久しぶりに会う友人というのは今までとは少し異なるニュアンスの存在になるのかもしれません.

便利だけれど少々味気ないと感じるのはワタシだけでしょうか.


表題はお察しのとうり落語と楽曲の題名です.