大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

フラガール

2007-07-01 18:38:38 | Weblog
今日久しぶりに映画を見てきました.
以前からフラには興味があったので昨秋公開されて好評を得ていた「フラガール」を町の住民センターで上映すると聞き制作中の受信機を放り出して出かけてきました.

常磐ハワイアンセンター発足の経緯は以前から承知していましたが,閉山対策に鉱夫の娘さん達を踊り子に,家族を従業員にという言葉のディテールにはこの物語に近い苦労があったであろうことに初めて気付きました. ワタシ自身はこの地を訪れたことはありません.

ズブのシロウトを集めて表現系のことを大成功させると言う感動物語は 「スウィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」 などとも通じるところのあるベタなプロットです.こういったお話の場合,上映で好評を得るポイントはなんと言ってもその表現場面で観客を唸らせることができるかにつきると思いますが, 講師役の松雪泰子,ヒロインの蒼井優ともにみごとなフラを演じていて成功していると感じました.

ダンスを観ていて踊り子達の指導者がSKD出身という設定にうなづく部分がありました.
映画をご覧になった方はお気づきと思いますが,劇中で演じられているフラは現代フラとタヒチ系のもののようでかなりソフィスティケートされたものです. そのダンスを踊っている最中に掛け声を出し合うタイミングや発声がかつてSKDで行われていたレビュー で飛び交う掛け声とソックリなのです. SKDの場合は掛け声だけでなくお互いの名前を呼び合うこともあり,それによって踊りながら互いにモチベーションを高めあっています.

未観の方に申し上げますと,最近の女の子の「イェーッ」と言う時の発音とはまったく違います. 聞きなれないうちは「ヤー」とか「ハーイ」と言う声が「ニャー」という猫の声に似て聞こえる発声で実に情感のある掛け声なのです. 

昨夜,偶然機会があり今回の上映の役員をされている小池マナさんのトラディショナル・フラを見せていただいた直後だったので興味倍増の楽しい鑑賞でした.彼女は伊豆大島で(タブン)ただ一人,ハワイに在住しフラの多くをマスターした女性で,大島における指導者として島のフラブームを支えている方です.