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正法眼蔵 神通 じんずう その2

昨夜の雨かも上がり

きれいな青空です

 

雲巌大師が  うんがん

弟子の

洞山和尚にたずねた  とうざん

「おまえの神通とはどういうものか」

洞山は

叉手して  しゃしゅ (禅僧が歩くときに両手を胸に組む礼儀作法)

前に進み出て立った

大師がさらに問う

「おまえの神通とはどういうものか」

今度は

洞山は

「珍重」といって  ちんちょう (お大事に さようなら)

出て行った

 

道元さまはいわれます

神通は

正統な祖師が

正統な弟子に

伝わるのであり

諸仏の神通を得た者は

最も不可思議な人である

仏道は

必ず

神通によって

達せられるのである

 

一滴の水の中に

海をのみ込み 吐き出す

一つの塵の中に

山を取り込み 放り出す

ということを

疑ってはならない

 

これが

神通に外ならない

 

 

この世の道理は

この見えない

力によって

動いているのでしょう

 

 

 

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正法眼蔵 神通 じんづう

今朝は

4℃くらいです

お天気は

下り坂です

 

むかし

中国に

大潙禅師  だいいぜんじ

というお坊さまがいました

あるとき

禅師が

寝ていると

弟子の仰山がたずねてきます  ぎょうざん

禅師はいいます

「私の見た夢を話すから、夢判断をしてくれ」

仰山は「はい」といって

洗面の水と手ぬぐいを持ってきました

禅師が洗面し終わると

そこへ

香厳という弟子が来ます  きょうげん

禅師はいいます

「いま仰山と神通をなしていた」

香厳は

「私は隣の部屋で聞いていましたのでよく知っています」

禅師は

「では言ってみなさい」

香厳は「はい」といって

お茶を入れて持ってきました

禅師は

「お前たちの神通と智慧は、舎利弗・目連よりはるかに優れている」

といってほめました   (しゃりほつ・もくれん=お釈迦さまの二大弟子)

 

道元さまはいわれます

神通とは仏教者の茶飯なり  さはん (日常の行い)

諸仏がいまも

怠らす

行じているのだ

 

神通というと

何か特別な

力と考えますが

本当は

日常の中に

神通は

働いているのでしょう

 

 

 

 

 

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宇宙からの帰還

 

今日は

真っ青な

きれいな

空です

この時期に

暖かな日をむかえると

すこし

得した気分です

立花隆さんの

本を読んでいます

 

大気が青く見えるのは

大気が青色の波長の光を

散乱するするからだそうです

なので

宇宙から地球を見ても

青く見えるのだそうです

 

ソ連の

ユーリ・ガガーリンは

「地球は青かった」

アポロ10号の

ジーン・サーナンは

「地球は宇宙のオアシスだ」

といわれました

 

その地球で

環境の破壊と

色々な異変が起きています

悲しいことです

 

 

 

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正法眼蔵 仏教 その3

この時期にしては

暖かい朝です

根雪になるのは

もう少し先のようです

 

 

道元さまは

上乗一心の法は  じょうじょういっしん (大乗のさとりの教え)

三乗十二分教これなり  さんじょうじゅうにぶんきょう (仏教の教え=教典)

仏心というは

仏の眼睛であり  がんぜい (目の玉=眼目)

破木杓であり  はもくしゃく (底の抜けたひしゃく=こだわりのない境地)

諸法なり  しょほう (すべての存在)

仏教というは

万象新羅なり  (宇宙のすべての現象)

といわれます

 

仏教とは

教えによって

正しくものごとを見て

それを

行じていく

ということにつきるのでしょう

 

本日は

3時より坐禅会です

ご参加をお待ち申し上げます

 

 

 

 

 

 

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正法眼蔵 仏教 その2

 

北大寺様の

ご法事の引き物で

ケヤキの板を

いただきました

左は

百年以上たっています

 

 

道元さまはいわれます

お釈迦さまの

さとりは

正しく

摩訶迦葉に伝わり

代々

仏祖に伝えられた

だから

教説の主体は

仏祖である

仏教で

有・無・空・色という

教えは

ただ

仏祖だけが

明らかにし

正しく伝えてきたのだ

 

 

むかし

師家

沢木興道さまは

自己が自己を自己する

といわれました

仏教は

仏祖が仏祖を仏祖する

世界なのです

 

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