お写経会
今日は、3月1日。
毎月1日は、お写経会の日です。
般若心経をお写経します。
般若経は、玄奘三蔵さまが
インドから中国へ伝えられました。
長安を出発して17年後のことです。
これが旅のお姿です。
背負われている、のが笈(おい)です。
この中に、お経や衣類などを入れて運びました。
現在でも、リュックを背負い
世界中を旅する方がおられますが、
玄奘さまは、元祖バックパッカーですね!
ちなみに、道元さまが
中国へ渡られたときの(1223年)
笈が現存しています。
笈 (永平寺蔵)
志賀ファミリー
昨日、名古屋から志賀さま家族が来られました。
当山のご本堂は、平成15年
名古屋の寺社建築専門の、
魚津工務店さまに建てていただきました。
当時、現場監督を担当されたのが志賀さんです。
現在の志賀さん
当時(9年前)の志賀さん、後ろ姿ですが若かった!
工事が長期にわたるので、
ご夫妻で札幌に滞在されていました。
こちらに滞在中におめでたとなり、
ちょうど、ご本堂が完成と同時に
第一子、女の子が札幌で誕生いたしました。
名前は、萌ちゃんで~す。
道産子です。
現在は、名古屋で小学一年生です。
志賀ファミリー 本堂前にて
グレートジャーニー
人類は500万年前にアフリカで生まれたといわれます。
その後、アジアに広がり、
アラスカを経て
南米大陸の最南端
パタゴニアに到着しました。
5万キロに及ぶ人類の壮大な旅を
イギリスの考古学者ブライアンは
グレートジャーニーと呼びました。
この人類の大遠征の旅を
逆ルートから、
自分の脚力と腕力だけで
たどる旅を成功させたのが
冒険家、関野吉晴(せきのよしはる)さんです。
旅は1993年に南米をスタートし、
2002年にアフリカ、タンザニアにゴール。
パタゴニア氷床をスキーで進む関野さん
私も以前テレビで旅の様子を
拝見いたしました。
世の中には、すごいことをする人がいるんですね。
ヨーガ
仏教には「唯識思想」(ゆいしきしそう)があります。
私たちが存在していると考える
すべてのものは、心によって
現れているのだ、という考えです。
正式には、瑜伽行唯識学(ゆがぎょうゆいしきがく)といいます。
この瑜伽行(ゆがぎょう)は、ヨーガの修行という意味です。
ヨーガは、心を統一し、対象と自己を一つにする修行法です。
のちに坐禅となり、
坐禅を中心に修行する「禅宗」が生まれました。
つまり、坐禅とは心の安定により
宇宙の存在(対象)と自分自身が一つになる状態のことです。
明日は、3時より坐禅会があります。
ご参加をお待ちしています。
ちなみに、お尻の下には坐蒲(ざふ)を敷き
背骨をピンとのばして坐ります。
坐蒲-ざふ(丸い座布団)
愛他心 その3
愛他心にちなみ
心についてのおはなし。
すべての現象は、自己の心を離れては、存在しない
という、「唯識」(ゆいしき)という教えがあります。
目・耳・鼻・舌・身の五感と、意識の作用を六根(ろっこん)といいます。
(登山で、六根清浄-ろっこんしょうじょうと、
唱えますが、この六根のことです)
この六根で認識されることを、六識(ろくしき)といいます。
さらに、六識の奥には、
人には認識できないのですが、
人の行い考えを揺り動かす深層意識の
第七識があります。
さらに、その奥には
第八識があります。
(これをアーラヤ識といいます。前日ブログ参照)
またその奥には、
第九識があります。
アマラ識といって、
清らかな、仏さまの意識です。
映画、ガイアシンフォニーの龍村仁監督は、
「人は死ぬと原子の単位に帰る。
お釈迦さまの身体をつくっていた原子が、
もし、自分の肉体の中に一粒でもあって、
その原子と意識が交流できたならば、
お釈迦さまと同じ、さとりの世界が広がるかもしれない!」
といわれます。
H17.10 龍村監督と 森のイスキアにて
アマラ識と交流ができれば、
本当に、そうかもしれません。
ガイアシンフォニー
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