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正法眼蔵 神通 じんづう

今朝は

4℃くらいです

お天気は

下り坂です

 

むかし

中国に

大潙禅師  だいいぜんじ

というお坊さまがいました

あるとき

禅師が

寝ていると

弟子の仰山がたずねてきます  ぎょうざん

禅師はいいます

「私の見た夢を話すから、夢判断をしてくれ」

仰山は「はい」といって

洗面の水と手ぬぐいを持ってきました

禅師が洗面し終わると

そこへ

香厳という弟子が来ます  きょうげん

禅師はいいます

「いま仰山と神通をなしていた」

香厳は

「私は隣の部屋で聞いていましたのでよく知っています」

禅師は

「では言ってみなさい」

香厳は「はい」といって

お茶を入れて持ってきました

禅師は

「お前たちの神通と智慧は、舎利弗・目連よりはるかに優れている」

といってほめました   (しゃりほつ・もくれん=お釈迦さまの二大弟子)

 

道元さまはいわれます

神通とは仏教者の茶飯なり  さはん (日常の行い)

諸仏がいまも

怠らす

行じているのだ

 

神通というと

何か特別な

力と考えますが

本当は

日常の中に

神通は

働いているのでしょう

 

 

 

 

 

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