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正法眼蔵 神通 じんずう その2

昨夜の雨かも上がり

きれいな青空です

 

雲巌大師が  うんがん

弟子の

洞山和尚にたずねた  とうざん

「おまえの神通とはどういうものか」

洞山は

叉手して  しゃしゅ (禅僧が歩くときに両手を胸に組む礼儀作法)

前に進み出て立った

大師がさらに問う

「おまえの神通とはどういうものか」

今度は

洞山は

「珍重」といって  ちんちょう (お大事に さようなら)

出て行った

 

道元さまはいわれます

神通は

正統な祖師が

正統な弟子に

伝わるのであり

諸仏の神通を得た者は

最も不可思議な人である

仏道は

必ず

神通によって

達せられるのである

 

一滴の水の中に

海をのみ込み 吐き出す

一つの塵の中に

山を取り込み 放り出す

ということを

疑ってはならない

 

これが

神通に外ならない

 

 

この世の道理は

この見えない

力によって

動いているのでしょう

 

 

 

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