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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Paleis Amsterdam@アムステルダム

2012-08-29 17:52:41 | Wblog:お出かけMuseum
アムステルダムにある王宮(Paleis)に行ってきました。ダム広場に面しています。広場にはたくさん観光客が行きかっていますが、この王宮の内部が見られることはあまり知られていないみたいで、内部はそれほど混んではいませんでした。
17世紀半ばに市庁舎として建てられたもので、当時オランダは黄金時代で、大航海時代の勝者だったので、世界の中心であるかのような装飾が施されています。中央のホール(写真)の大理石の床面には、東半球と西半球の地図が画かれています。また豪華なシャンデリアが目をひきました。
ホールをかこむように部屋が四方八方にあります。19世紀初めにナポレオンが侵攻し、皇帝ナポレオンの弟ルイ・ボナパルト(Lodewijk Napoleon)が王としてオランダを治めることになります。そして、ここを王宮とし、インテリアなどを一新したそうです。その後、オランダ王室へと引き継がれたのですが、現在は王室ファミリーは住んでいません。アムステルダムの中心街に近くて、ちょっと騒がしすぎる場所ですよね。
ダム広場に面するバルコニーは、時折王室ファミリーが姿を現す場所です。
英語のオーディオガイドがあります。1時間くらいで見て回れます。豪華な感じはしますが、王宮といってもなんか小ぶりな感じ。
体調は良好です。


Het Concertgebouwガイドツアー@アムステルダム

2012-08-19 19:37:06 | Wblog:お出かけMuseum
クラシックコンサートを聞きによく訪れるアムステルダムのコンセルトヘバウを見て回るガイドツアーに参加しました。6時半の開始です。全部で10人くらいでした。英語を望む人は観光客の2人だけだったので、その人たちには英語の説明が書かれたファイルを渡して、ガイドはオランダ語のみ。これって、英語のガイドツアーがあると思って申し込んだ人にはちょっと不親切な感じがしました。まあ、英語を望む人が大半だったら英語でガイドツアーをしてくれるのでしょうけど。
ガイドの人は若い女性で、ちょっと早口だったので、私には聞き取れないところもありました。
まずは、正面玄関へ。そして、1888年にコンセルトヘバウが建てられたときの様子についての説明がありました。この頃は、この場所はアムステルダムの郊外で、何も建物がない牧草地のようなところだったそうです。確かにその頃の絵を見ると、コンセルトヘバウ以外は何もなく、トラムもありません。馬車で45分くらいかけて、観客はやってきたそうです。
そして、王室ファミリーがコンセルトヘバウを訪れたときに使う部屋へ。ただの会議室のようなシンプルな部屋でした。照明がきらびやかでした。壁には、歴代の常任指揮者や出演したスターの写真が飾ってありました。
それから、屋根裏のほうの舞台裏へ。たくさんのエアコン機械や照明機械がありました。エアコンは、その音がホール内に聞こえないように、天井近くへ冷気を送り込んで、自然な形で、場内に入るような工夫がされているそうです。
大ホールはリハーサル中なので入れませんでした。大ホールを一目みたいと思ってツアーに参加した人は残念でした。小ホールのほうへは抜け道があって、ドア一枚で、小ホールのホワイエへ行くことができました。小ホールでは演者の控え室を見せてくれました。小ホールを見た後は、地下のほうへ。グランドピアノを上げるリフトや、出演者用の食堂や、指揮者やソリストの部屋(中は見れませんでした)など。迷路のようでした。
コンセルトヘバウの設計者は、音響のことなどほとんど知識がなく作ったのに、結果的には、ミュンヘン、ボストンと並ぶ世界でも指折りの音響のよいホールになっているそうです。
小ホールは450人くらい、大ホールは2000人くらい入るそうです。
1980年代に大改修と増築を施されたコンセルトヘバウですが、その様子についても説明がありました。
一時間くらいのガイドツアーでした。いつもは見られない場所が見られて、興味深かったです。

Het Scheepvaart Museum@アムステルダム

2012-08-19 16:54:27 | Wblog:お出かけMuseum
ランチを終えたあと、トラムでHet Scheepvaart Museumへ。海洋博物館です。新装されたとニュースできいていて、一度行ってみたいと思っていました。
とても大きな博物館で、入場料は15ユーロもしますが、ミュージアムカードだと無料です。
入り口を入ると大きな中庭があって、その中庭はガラス張りの天井で覆われています。中庭を中心にして東西南北に入り口があり、それぞれのテーマに沿った展示がされています。
また、水辺に面しており、そこには写真に船が展示されており、中を見て回ることができます。オランダ黄金期の木造船で、とてもしっかりとした造りでした。もう一つ別の船もあり、それも見ることができますが、外がこの日かなり暑く、気分が悪くなってきたので、冷房の効いている建物内に入りました。
海や船に関する展示で、航海を体験するアトラクションもあります。これは、視覚的に自分が船に乗っているような錯覚をさせながら、短いストーリーを体験できるものです。子どもならもっと楽しめるでしょうけど、私には今ひとるでした。でも、映像が動くので、船に乗っているような地面が揺れるような感覚はありました。
その他、東インド会社の頃の船の話とか、港湾の話とか、航海に貢献したオランダ人の話とか、展示はメディアをよく使っていて、飽きさせないものでした。
次の予定があって、時間が1時間半強しかなかったので、時間切れとなってしまい、全部は見切れませんでした。また訪れて、見れなかった部分を見たいです。
ボタンを押して解説を聞いたり、簡単なゲームがあったりと、すべてをくまなく楽しむと丸一日かかるんじゃないかなあと思いました。教育的な要素が強く、子ども向けのような感じもしました。社会見学に良さそうです。
外国からの観光客と思われる人々もかなりいました。
博物館を出たのが4時半すぎ。この頃には、私はかなり疲れ気味でした。さて、トラムで次の目的地へ。





Chino Otuka展@Huis Marselle(アムステルダム)

2012-08-19 11:02:40 | Wblog:お出かけMuseum
オランダで32度という暑い日となった日曜日、この暑さもこの夏最後かなと思い、夏休みを満喫しようとアムステルダムへ。Museumを二つと、コンサートへバウのガイドツアー、クラシックコンサートを楽しみました。
まずは、午前11時のオープンとともに、アムステルダムのHuis Marselleという小さな写真美術館で開催されている展覧会「Chino Otsuka A World of Memories」を観に行きました。Chino Otsukaさんは、名前からわかるように日本人で、1972年生まれ。ティンエージャーのときにイギリスへ渡り、教育を受けます。そして、写真家となりました。
記憶と現在との物語性を感じさせる作品で、子どもの頃の写真に今の自分を写しこんだ、二重のセルフポートレイト写真が新鮮でした。懐かしい日本の風景も数々あり、ふつうのよくある日本の風景なのですが、それが日本人の私にはすごくノスタルジックに感じられました。
鎌倉の海で撮った写真があって、彼女が7歳くらいの時に撮られた写真で、その少女の横に大人になった彼女の姿が自然な形で(おそらく)フォトショップされています。砂浜にうつる二人の影が、平行に並んでいて、とても良い写真になっています。
オランダの古い建物を使った個展で、落ち着いて鑑賞することができました。9月9日までの展覧会です。
体調は良好。


Filmmuseum EYE@アムステルダム

2012-07-22 08:56:06 | Wblog:お出かけMuseum
今年オープンして話題となっているフィルムミュージアムEYEに行ってきました。
とても天気が良く気温もどんどんと上がっている外出日和の日曜日、しかし午後にはツールドフランス最終日、英国オープンゴルフ最終日、F1ドイツと目玉のスポーツイベントが重なっており見たいので、ミュージアムの開場の11時を目指して出かけました。
アムステルダム駅の裏側、IJ(アイ)川をはさんだ向こう岸のウォータフロントに、このミュージアムはあります。
川の名前(アイ)と、ミュージアムの名前「EYE(アイ)」とが、同じ発音で、うまく名づけたものです。
アムステルダムの駅のすぐそばから対岸への船が出ていて、無料です。乗っている時間は3分もないくらいで短いです。
このミュージアムは映画をテーマにしたもので、映画も何本も上映されています。
しかし、今回は、スタンリー・キューブリック展が行われているので、それを見に行きました。彼が16歳で写真家デビューした頃から展示が始まり、写真家時代の写真から、映画第一作から最後の十三作目までが、それぞれのブースで、映画の部分上映、その映画にまつわる映像での解説(関係者インタビューなど)、映画の実物コスチューム、デザインラフ、予算書、スケジュール表など、とても盛り沢山でした。
関係者インタビューでは、スコセッシやスピルバーグ、ジャック・ニコルソン、トム・クルーズなど著名人が多く出演していました。
キューブリックの映画の変遷と、彼がとても完全主義者だったことがよくわかりました。
彼が書いた手紙なども展示されており、また書き込みがあるシナリオなどもあり、興味深かったです。
さらに、企画し、シナリオもでき、俳優への出演依頼もしていながら、実際には実現しなかった映画、「ナポレオン」や「アーリアン・ペーパーズ」についての展示もありました。
1時間くらいで見れるだろうと思って出かけたのですが、実際には軽くランチもはさんで、4時間ほどミュージアムにいました。展示をきちんと見ると、3時間半はかかると思います。おかげで、F1ドイツは見られませんでした。
キューブリックの映画に全体像がよくわかる、とても良い展示だと思いました。
13本のキューブリックの映画のうち、私が見たことがあるのは、5本だけでした。他の映画も見たいなあと思いました。その何本かは、EYEで上映されているのですけど。
体調は良好です。


Teylers Museum@Haarlem(オランダ)

2012-04-08 08:56:56 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、オランダで最初かつ最古のミュージアムであるTeylers Museumに行ってきました。1778年の創設で、アムステルダム近郊の町Haarlemにあります。
Oval Roomという楕円形をした部屋は、中央に立派な展示台があり、2階部分にはぐるっと書棚があり、天井はガラス張りで光がよく降り注ぐようになっています。展示物は、19世紀の望遠鏡や電気関係の実験器具や測定器具など、当時は最新のもので、今から見ればアンティークなもの。19世紀には科学が飛躍的に発展したのですが、それを可能にした実験器具を見ることができます。それぞれ、金属製のしっかりとしたもので、見応えがあります。
また、当時はそういう科学の仕組みを使った奇術(イルージョン)が盛んで、その仕組みなどを解説したコーナーもありました。それから、電気を作る大きなマシーンもありました。
Oval Room(写真)の隣りには、絵画を展示した部屋があります。部屋の壁いっぱいに絵画を展示した様子は、以前、本で見たことがありました。18世紀は収集と分類の世紀と言われますが、収集したら展示して見せたいのはふつうの心理で、18世紀にはそういう流れで博物館(ミュージアム)が先進国のあちらこちらで出来始めました。その一連の例として、このTeylers MuseumのOval Roomやその隣の絵画室の写真がその本には載っていたのです。本を読んだのは20代の頃、そして、今こうして実際に見ているかと思うと、懐かしく感じました。
当時の収集物をそのまま保持し、博物館の建物もそのままなのは、このTeylers Museumだけだそうです。大英博物館も18世紀にできたものですが、当時の収集物をかなり手放しており、違ったものになっているそうです。
収集物の増加とともに、Teylers Museumも19世紀に大きな増築をしており、その部分にはたくさんの化石が展示されています。
また、最近も増築があり、コイン類の展示室やカフェなどがあります。
日曜日には2時から、ガイドツアー(オランダ語)があり、それに参加しました。1時間くらいのツアーで、博物館内のメインのものについてじっくりと説明してくれました。
とても興味深い展示で、4時間くらい、じっくりと楽しむことができました(途中、カフェで休憩しました)。
体調は良好です。

Klee+Cobra@cobra museum(Amstelveenオランダ)

2012-03-25 10:23:41 | Wblog:お出かけMuseum
晴天の日曜日、アムステルフェーンにあるCobra Museumに行ってきました。このミュージアムで、「Klee+Cobra」という展覧会を開催中で、クレーは私の好きな画家なので、興味を持ちました。
アムステルフェーンは、オランダでは日本人がたくさん住んでいるところで、アムステルダムの少し南にあります。日本食料品店や日本食レストランもところどころにあるのですが、私はあまり縁がなく、以前にCobra Museumに一度行ったことがあるだけでした。今回は、日本食レストランでお昼を軽く食べて、その足で美術館へ行きました。前回行ったときは、冬で、一面のガラス張りの壁から見える池には凍りが張っていたのですが、今回は青い空と緑。急に暖かくなったからか、木々はまだ緑の葉をつけていません。しかし、春らしい空気と陽光は感じられます。車の中や陽のあたる室内は暑いくらいでしたが、日陰はまだまだ寒い感じがしました。
さて、このCobra Museum、Cobraという1948年に設立されたヨーロッパの芸術グループに焦点を当てたミュージアムです。Cobraという名前は、グループの中心人物がコペンハーゲン、ブリュセッル、アムステルダムにいるということで、その頭の文字をとって付けられました。
オランダでは、その後有名になったアーティストのカレル・アペル(Karel Appel)が所属していたということで、Cobraはとても有名です。他に、オランダではコンスタン(Constant)、コルネイユ(Corneille)、ベルギーではピエール・アレシンスキー(Pierre Alechinsky)、デンマークではAsger Jornなどがメンバーでした。
カレル・アペルを知ったのはオランダに来てからですが、何かクレーに似ているなと思ったことがあります。奔放なタッチと、子どもが書くような線の絵だからです。そして、今回の展覧会は、クレーの絵がこのCobraグループの人の作品に影響を与えていたのがわかるように展示されていました。クレーは1940年に亡くなっており、1948年にアムステルダムでクレーの展覧会が行われています。同じ1948年に設立されたCobraグループのメンバーの多くがこの展覧会に訪れています。
Cobra Museumの2階全体を使ったかなり広いスペースにはたくさんの作品が、子ども、動物、マスク、アクロバットなどのテーマに分けて、展示されていました。かなり人気があるようで、人が多かったです。
面白かったのは、Cobraについてのドキュメンタリーフィルムで、その中で、カレル・アペルが「Cobraって言われても、それは若い頃にたった2年くらい所属していただけで、それが何か影響を与えたかっていうと、特にない。ただその頃は作品を発表する場がなかったから、Cobraに属することで発表しやすくなるから所属していただけで。40年も経った今、Cobraって言われても、ずっと忘れていたからね。」という感じで、かなり冷淡な対応でした。このドキュメンタリーは1988年のもので、多分その頃から、有名になった作家が以前Cobraという芸術グループに所属していたことを一種のブランドのようにマスコミで取り上げるようになったのでしょう。実際にCobraは1948年に設立、1951年には解散しており、その間に多数のメンバーを勧誘しています。画家だけでなく、詩人も参加しており、Cobraという名前をつけたのは、べルギーの詩人クリスチャン・ドートルモン(Christian Dotremont)です。現在、美術マーケットでCobraの作家の作品は高値で取引されていますが、たった3年間での、それも緩い活動グループであったことを思えば、そこに所属していただけでCobraブランドを付けてさも重要な作品のように売るのは、ちょっと資本主義的すぎる気もします。そもそもこのCobraの芸術家たちは、当時ある意味前衛的で、社会主義的理想を持っていた人々が多いのですから、何となく変な気もしてしまいます。
クレーの作品も多く展示されていましたが、私の好きなタイプのものはあまりありませんでした。クレーの風景画的なものがどちらかというと好きなのです。
約130ものクレー作品、約120のCobraの作家の作品が展示されています。開催は、4月22日まで。
写真は、カレル・アペルの「Animal under stars」です。
体調は良好です。

Foam(アムステルダム写真美術館)

2011-08-14 08:40:06 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、アムステルダムに行く用事があったので、そのついでにFoam(アムステルダム写真美術館)に行きました。
「Anton Corbijn - inwards and onwards」という展覧会が行なわれており、9月1日までなので、見ておきたいと思ったからです。
Anton Corbijn(アントン・コルバイン)は、オランダ人の写真家で、人物写真を得意としています。また、最近では、ジョージ・クルーニー主演のスタイリッシュな映画「The American」(邦題:ラスト・ターゲット)の監督としても有名です。
今回の写真展は、現代の著名な芸術家の創造の痛みに焦点を当てた白黒ポートレート作品群から成っています。被写体となっているのは、ミック・ジャガー、ケイト・モス、ギルバート&ジョージ、ダミアン・ハーストなど。私が知らない人の写真もかなりありました。
Foamはあまり大きな美術館ではないので、あっという間に見終わりました。いくつか印象的な写真もあったけれど、展覧会の深さという意味ではいまひとつ物足りなかったです。
また、Misha de Ridderというオランダ人写真家の北欧の自然を撮った作品の展示会も行なわれており、こちらは凛とした静けさを感じさせる作品で、自然の美しさと深みを強く表しており、目を奪われました。
行ったのは夕方の5時頃でしたが、かなりの来訪者がいました。ツーリストも多いと思います。
主要な展覧会に興味があれば行くとよいですが、それ以外の展示はなんか付けたしのようで、あまりおすすめの美術館ではないです。建物自体の問題もあるのでしょうけど、見て回るのも順路がわかりにくく、階段も多く、ちょっと難儀します。
体調は良好。

カタラインコンベント博物館(Museum Catharijneconvent:ユトレヒト)

2011-06-05 08:16:08 | Wblog:お出かけMuseum
カタラインコンベント博物館は、キリスト教関連の貴重な展示物が見られるミュージアムで、古い修道院の建物を改装して使用しています。ユトレヒトの中心街から徒歩距離にあります。
宗教画やキリスト教の式典で使う道具や古い聖書など、キリスト教徒にとってはとても由緒のあるものが展示されています。
私自身はこういうものにとりわけ興味があるわけではなく、普通なら特にこのミュージアムを訪れる動機付けもないのですが、今回は、Ducth Doc Award 2011というオランダのドキュメンタリー写真の賞にノミネートされた作品が展示されているということで、それを見たいと思い、訪れました。中でも、TOKYO TOKYOというWassink Lundgrenの作品がどのような東京を写しているのか興味を持ちました。
さて、ミュージアムの入り口(写真)から中に入っていくと、ユトレヒトの中心に近いのにかかわらず、静寂が訪れます。
まず、The Sochi Projectというノミネート作品の展示を見て、Shelterという作品を見ました。その後、カタラインコンベント博物館の収蔵品の展示となり、また特別展の「Verborgen verhalen」を見ました。博物館の中はかなり広く、モダンになっており、じっくりと貴重な品々を見ることができます。レンブラントが若い頃に描いた絵もありましたが、レンブラントにしてはちょっと精彩に欠ける作品のように思いました。人は少なく、ただかなり熱心に見ている人ばかりでした。最後までくまなく見たのですが、TOKYO TOKYOに出会うことが出来ませんでした。
それで、パンフレットをよく読むと、セントラルミュージアムスタジオの方でも展覧会が行なわれているとのこと。TOKYO TOKYOはきっとそちらのほうに展示されているんだと思います。時間がなかったのでそちらへ行くことはできませんでした。残念。
賞の受賞発表式は、6月11日です。
体調は良好です。

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)

2011-06-02 12:41:54 | Wblog:お出かけMuseum
今日は、昇天祭でオランダは休日です。青空が広がるとても天気の良い日です。
午後からは用事があるので、午前中にちょっと楽しいことでもしようと、アムステルダムの国立美術館(写真)へ出かけてきました。
この国立美術館は長く修理中だったこともあって、実は私は初めて行くのです。ヴァン・ゴッホ美術館の近くで、ミュージアム広場にも面しているので、何度もそばには行っているのですが、中に入るのは今回が初めてです。私はあまり17世紀頃に美術には関心がないのですが、オランダの代表的画家レンブラントとフェルメールが活躍した時代、そしてレンブラントの代表作「夜警」がこの美術館にはあるので、一度は見てみたいと思っていました。
10時前には入館したのですが、そこそこの混み具合です。人が多いところは簡単に見て、重要な作品だけじっくり見ました。レンブラントの22歳の時の自画像はとてもよかったです。小さな絵なのですが、光が左上からあたっており、その光を反射した巻き毛の描写の素晴らしいこと。また、この絵の左に展示されている聖書を読む老女の本を触っている手の描写の精密で、光に輝くような感じは、ほんとうにレンブラントが傑出した才能を持っていたことを示していると思いました。見たかった「夜警」ですが、これはとても大きな絵です。オランダに来た当時に知り合ったインドネシアから来た絵描きの人が、この「夜警」を生で見てすごく感動をして涙が出たと言っていたのを今でも覚えていますが、私にはそれほどの感動はありませんでした。現在、「夜警」は、Anselm Kiefer(アンゼルム・キーファー)というドイツの現代芸術家がゴッホのひまわりをモチーフにした巨大なオブジェ作品と同じ部屋に飾られており、面白いコントラストを醸し出しています。
また、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」もありました。これは、注がれている牛乳の「動」がリアルで、何世紀もたった今でさえ、その動きの一瞬が絵画として残されていることに思いを馳せ、感心しました。色遣いも綺麗で、やはり名作だなと思いました。
ミュージアムショップを楽しんで、2時間弱で美術館を後にして、ちょうどお昼前だったので、カフェでランチをして、帰宅しました。カフェの記録は機会があれば、日を改めて…。
体調は良好です。